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【旅行記】 2024.5.18 呉

2024年5月18日土曜日

天気も良かったので前々から行きたかった呉に出かけた。当然のように無計画な訳だが、いざ降り立ってみると意外と海と山が離れていてこりれは骨が折れそうだ。ひとまずは駅周辺を歩いてみることにした。

こういう街並みに出会うために旅をしているのかもしれない

呉と言えば造船所、軍港、坂 etc…そんな感じのイメージだったが、こんなにも素晴らしい街並みがあったとは。そんなこんなで興奮して歩き回っていると気づけば1時間も経ってしまっていた。せっかくのいい天気に街中ばかり歩いていても仕方がないので山へ向かって歩みを進める。

坂の上から港が見下ろせる風景に、どうしてこんなにも心揺さぶられるのだろうか

いつしかTwitterで見た話だが、港町に坂が多いのは地形的に海が深くて港が造りやすいから、ということらしい。何気なく愛でていたこの風景も、考えてみれば当然だった。坂が多いからこそ港が造られ、港町として発展していったのだ。

土地を余すことなく家々が詰め込まれた呉の風景

高台や山麓にまでぎっしりと住宅が詰め込まれた街並みは、かつて軍需産業で栄えたこの街の繁栄を物語っていた。人口が全国10位以内だった時代もあるようだ。

高台の公園で一休みしていると、散歩中と思わしきご老人に声を掛けられた。話を聞くと、かくて呉の日本製鉄に勤めていたという。工場のことやこの街のことについて色々と教えてくれた。
「あの工場もそのうち取り壊されるけんいっぱい写しときや」
最後にそう言って去っていった。こういう人との出会いも、街歩きの醍醐味かもしれない。

曲がりくねった道路、クレーンが乱立する港、まるでミニチュアのよう

時間も空腹も忘れて歩き続け、気づけば13時半を回っていた。流石に何か腹に入れとくかと思いバスに乗り中心部へと戻る。進められていた冷麺を求めて彷徨い歩くも、大行列だったり品切れ中だったりで残念ながらありつけそうもない。また来ることになるだろうしその時に、とコンビニで軽食を調達し次の目的地へ向かった。

海沿いを走るバスに揺られること30分、倉橋島の音戸の瀬戸へやってきた。

音戸に着くとかの有名な(?)ポストが出迎えてくれた

早速海が見渡せる展望台を目指して階段を上り始める。既に脚は限界を迎えており、10段おきぐらいに休憩しながらなんとか頂上までたどり着いた。

紅い橋が架かる小さな海峡を、ひっきりなしに船が通過していく
次はあの船に乗って旅に出てみたい

涼しい潮風に吹かれ広大な海を眺めていると、自然と歩く気力も湧いてきた。帰りのバスが来るまで1時間、時間が許す限りこの街を楽しもうと、再び歩き始める。

海は見えないのに何故だか瀬戸内らしさを感じる景観
この場所でいつまでもバスを待っていたい

この音戸も、呉中心部とはまた違った魅力にあふれた街だった。

バスに乗り込み呉の中心部へと戻る。日没まではまだ余裕もあったが、流石にこれ以上は身体ももたない。また近いうちに再訪しよう、そう誓って帰りの列車に乗り込んだ。丁度この2日後、今回は行けなかった大和ミュージアムが来年からリニューアル工事で休館することになり、図らずも近いうちに行く理由ができるのだった。

瀬戸内に沈む夕陽を横目に列車に揺られる至福のひととき

帰りのバスや電車で車窓を眺めながら旅の余韻に浸る時間も、公共交通で行く旅の醍醐味の一つだ。日の長くなってきたことを実感するとともに、夏がもうすぐそこまで来ているのだと感じられ、次の旅へ思いを馳せるのだった。

ということで拙い駄文ですが最後まで見てくださってありがとうございました。今後も旅行記に限らずこんな感じでアウトプットしていきたいですね。結構写真撮ってるつもりなんだけど、こうやって思い返してみるとあの写真も撮ればよかったなってのが結構あるし、表現の幅を広げるという意味でもこの取り組みは効果あるのかもしれない。まあまた暇つぶし程度に見てってくれたら嬉しいです。

p.s.
帰りに寄ったコンビニでみつけたこれ

この世の飲み物の中で一番うまい

久々に見たなと思ったらどうやら夏季限定販売らしい。箱買いもできるみたいだが出会った時に買うぐらいがちょうどいい気がする。

ではまた。


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