額装の理由

今回はこれからアートを買う方たちにお役立ち情報コラムの第一弾、額装についてです。

気になるアーティストの絵画作品がある、またはすでに購入したけれど、さて額装は・・・?と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

額装の理由 1

額装は何のために行うのでしょうか?


作品を引き立てるため、というのが第一の理由です。

作品に最適な素材、デザイン、色を選ぶことで、作品の魅力を最大限に引き出し、その存在感を高めます。紙の作品、写真作品の場合には、額縁と作品の間に入れるPasse-partout (紙枠)の幅も重要な要素です。


額装の理由 2

第2の理由は光や埃から作品を保護するためです。


版画など、紙の作品の場合、紙が陽に焼けてしまうこともあり、UVカット効果のあるアクリルグラスなどを入れて展示することをお勧めします。


他には、額装の色によって、周囲のインテリアとの調和を図るということもあります。

例えば木やナチュラルな素材を多く用いたインテリアデザインのお部屋には、ナチュラルウッドのフレームを使うと自然に調和されますし、クラシックなお部屋であれば、家具に合ったスタイルの額縁を選んだほうがいいでしょう。


そして、テーマや色合い、サイズの全く違う作品を一緒に飾る場合には、同色系のフレームでそろえると統一感が取れます。


額装は必要か


それでは額装は必ずしたほうが良いのでしょうか。

キャンバスにアクリル、またはオイルで描かれた作品の場合、現代作品ではキャンバスのみを壁にかけて展示するという方法が一般的になっています。

額がなく、画面にだけ集中でき、周囲を区切るものもなく、ニュートラルに馴染みます。

アーティストはキャンバスの側面も塗って仕上げます。アクリルや油彩の作品ですとニスを使って仕上げられているため、耐久性もあり、グラスなどでカバーしなくても大丈夫です。

ヨーロッパのコンテンポラリーアートのアーティストに自身の作品の額装について意見を求めると、「特に額装は必要ない」、「なるべくシンプルなものを選んでほしい」と答える人が非常に多いのです。


大倉アーツでは

とはいえ、埃や汚れが付くのを気にされる方もいらっしゃるでしょう。

大倉アーツでは額装なしで展示ができる作品の場合、その旨が作品ページに明示してあります。

そして、ご希望によって、スタンダード額装(シンプルなフレーム、アクリルグラスなし)とアクリルUVグラスを追加可能です。

また、クラシックなスタイルや、特定の色など、特にご要望がある場合には、ご連絡いただければ喜んで調整させて頂きます。

ご質問がございましたらこちらよりどうぞ。


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