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【ザンリーグ】押す親に降りる親、同じ親なら押さにゃ損々?【企業リーグ観戦記(8/31)】

ThANM関西A1リーグの公開も始まりましたね

そちらまで手を出している余裕はないので、観戦記は引き続き企業リーグでお送りいたします



今日のテーマは親番での押し引きについてです

ツモ損なしルールにおける親番は押し引きというより押し押しですが、押し方にも注目していきましょう


1本場の押し 一軒立直編


弊noteでもよく触れていますが、押し引きを左右するのはその瞬間までの手組であることが多いです
折角なので押し引きに直面する前の手組からチェックしていきたいと思います


立直に向けた手組


東3局1本場、11巡目の親番ぶん選手の手牌です

安牌候補を残すでもなくぶくぶくに構えていますね
そこに浮き牌🀞にくっつく🀠ツモです

両面にこそなりませんでしたが、悪くない変化です
とはいえブロックが増えたためどこかのロスを選択しないといけません

ぶん選手ここからは6ブロックにとる🀐切り

愚形ブロックが多いこともあり、5ブロックに受ける辺🀛払いがメジャーに見えますが、辺🀛も嵌🀟も変化に差はあるといえど直接の受入れに差はなく選びにくいですね

🀐を切るメリットは、後に切るブロックを🀘にできるという点でしょう
見た目は🀑🀘の双碰受けでこそありますが、筒子が埋まった際に出ていくことになる牌を🀘1種に限定できるのは押し返しをする上でとても重要です
🀘は南家には現物ですし西家も🀖手出しから🀖ツモ切りでワンチャンスになっており切りやすい部類の無筋となっています


変化か安全度か

🀑が重なりました
ここから🀙切り

ここは一向聴で搭子を決めなければいけないので嵌張を採用して辺張を外します

🀙は西家の現物で🀚は二人の無筋ですが、安全度よりも変化を優先しました

🀛引いての🀚🀛🀜🀝🀞🀞🀠から🀠切ってのの振聴含み🀙🀜🀞🀟受けにより🀙🀜の受け入れが増えます(🀞🀠は🀚から切っても残る)

ドラ🀖手出しから🀖ツモ切り🀙手出しの西家の様子と現在の巡目を考えると🀚の危険度がまあまあ高まっており、押し返しに備えて現物🀙を残したくなりますがぶくぶくに構えましたね


一発目から押す!

花2枚の西家から立直です

この🀓はぱっとみただの無筋ですが、🀑ワンチャンス+🀒先切り跨ぎという二つの情報を合わせることでかなり押しやすい無筋となっていますね

ツモられても失点の非常に多い親番でこんな🀓は止めていられません

ということで🀓くらい余裕でGO

そして、僥倖の嵌🀟が埋まります

残り筋は🀚🀝、🀛🀞、🀝🀠、🀞🀡、🀑🀔、(🀔🀗、🀕🀘)とまだ5本+αです

最終形が両面になったのですから、文句なしで立直ですね


🀔ツモって満貫のアガリです


やはり親番は押してナンボです



2本場の押し 二軒立直編


1本場が対1軒リーチなら2本場は対2軒リーチです(?)

西家のヨーテル選手が先制4面張立直

そして南家の福地誠選手も次巡に追いつき七対子で立直


さて、急に二軒立直に挟まれたぶん選手

親番となればがんがん押したいところですが二軒となると話は変わってくるでしょう

一般的に親番が押し有利に傾くのはベタオリしてツモられた際の失点が大きく放銃時とあまり変わらないため、オリの期待値がとても低いです
しかし、二軒立直とあらば自模られ率も上がると同時に横移動率もとても上昇します
そして押したときの放銃率も上がるため結果的にオリの方が期待値が高くなりがちです


2人への無筋

そんな前提がある中、この手牌からどう打つべきか少考します

そして、打🀜で押しを選択しました

2軒立直の二人に対して無筋ですがこんな牌を切っても良いのでしょうか?

押せる理由を探っていきましょう

まず一つ明確に押せる理由として、福地選手の立直が殆ど七対子であるということがあります
🀕🀗🀟🀡手出しからの1切れの🀁切って立直です
全赤三麻は内に寄せるのが鉄則なので、🀗🀕🀡🀟の切り順が普通です
どちらか片方が普通の順番であれば危険牌先切りや形決めての打牌などもあり得るので全く面子手を否定できませんが、二つも逆順であるとなれば相当七対子でしょう(もちろん面子手の可能性が全くないわけではありません)
七対子であればどまんなかの🀜待ちで追っかけはしないでしょう

では福地選手には七対子っぽい牌以外の警戒度を大幅に下げるとして、実質的に対ヨーテル選手の立直だけを考えていくことになりそうです

ヨーテル選手の残り無筋をカウントしておきましょう

🀙🀜、🀚🀝、🀛🀞、🀜🀟、🀑🀔、🀒🀕、🀓🀖、🀔🀗、🀕🀘とまだまだあります
というかありすぎますね

無筋だけで2/9と20%ちょっとの放銃率です
今後🀔🀂引きなら🀕切りで安全に両面立直が打て、🀓🀖引きは🀑切りで1筋勝負で済みます
🀑を押す前提でも66%程度の放銃回避率ですので、🀕押しで済む可能性も考えるとかなり押しても良いラインになりそうです

一応、🀔押しは七対に対する放銃率も考えると押すのは結構微妙な気がします
🀁より優秀な待ち候補が🀇🀀🀂🀃🀅🀄🀔🀝🀞くらいなので10%くらいは放銃率がありそうです



聴牌したけど

🀞引いて聴牌です
こんなもの🀔切って立直!と言いたいところですが、🀜押した直後から大分状況が変わっていますね

再び立直に対する危険度を想定しましょう

まず面子手模様のヨーテル選手の無筋は🀜を通したこともあり
🀙🀜、(🀚🀝)、🀛🀞🀜🀟、🀑🀔、🀒🀕、🀓🀖、🀔🀗、🀕🀘
となっています
🀛🀜のダブルワンチャンスから🀚🀝待ちも考えにくいです
(ちなみに、山が一度崩れた関係で🀜が山に居ることが判明しておりノーチャンスです。🀚🀝はありえません)
となると実質索子の4筋しかありませんので、🀔の放銃率は50%くらいあります
対七対も考えると🀔押しはかなり見合っていないと言えるでしょう

ということで打🀜で迂回を選択
現物🀜🀛+かなり安全な🀚を打ちつつ索子を伸ばしての聴牌復活を狙います

🀕切り立直もアリな気はしますが、七対子がいるため生牌の🀂はあまりあてになりませんし🀔は言わずもがなです
この待ちで先制二人に対して捲り合う価値のある聴牌かはかなり分が悪いと判断したようです


そして結末は

🀇単騎が🀑🀒🀔🀗4面張に勝利しました

ヨーテル選手、つかん



あとがき

親番だからと闇雲に押しているわけではなく、残り筋に応じた引きもしっかり見ることができましたね

無筋カウンティングは非常に重要ですので、引き際を見極めるためにもしっかり活用していきたいものです

それでは今回の記事はここまでです

また明日の記事でお会いしましょう😉

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