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アジア象

(写真はバンコク近郊の観光象キャンプ施設から買いとった7匹の象の移送です。大型トラックに乗せておよそ800キロの道のりを24時間かけて移動。)                               皆さん、アジアに象がどれくらい生息しているか知ってますか?

およそアジア13カ国で5万頭くらいだそうです。で、僕が暮らすタイにはおよそ3,700頭が登録されており、そのうち3,200頭が観光産業に従事している、残りの500頭は違法だけど過酷な材木の伐採場で働かされているそうです。(酷い話です)

今、このコロナ禍のなかで観光に従事していた象たちが苦しんでいます。観光客がいないので、収入がない。この観光客の多くは外国人です。タイ人にとっては象は珍しい生きものではないので、あまり関心がない。

8月に象のために命をかけて働いている人がタイにはいます。レックさんと言います。エレファントネーチャーパークの創設者です。上の象を買いとった人です。

エレファントネーチャーパークはチェンマイ からのおよそ40キロほど北にあります。広さは東京ドーム13.7個分、川沿いにある広大な施設です。

ここエレファントネーチャーパークには観光施設や伐採場で痛めつけられた象を買い取って象を保護しています。

エレファントネーチャーパークでは象が暮らしたいようにさせています。乗ったりもしないし、ショーなんかもしません。

ここを訪れる見学者の90%以上は外国人、このコロナで見学者はほぼゼロになって、収入も激減。

しかし、レックさん、象を守ることに命をかけていますから世界中の支援者に声をかけて寄付を募りました。それだけではなくネット販売するコーヒーを作ったり、困難な中でもなんとか道を切り開こうとしています。

そんな話をNHK WORLDの番組で撮影取材しました。ネットに上がったら、皆さんに告知しますので見て下さい。

あと、象って幾らくらいすると思いますか?

嫌な言い方ですけど、観光象としては歳をとって使えない象は200万バーツくらい、今の為替レートで行くと6,750,000円くらい、若くて元気な象だったら、400万バーツはするそうです。日本円で1500万円くらいですよ。

何が言いたいのかって、象はある意味お金になるのでとっても難しい動物です。タイでもこの象に関して様々な人が関わっており、象を大切に守っていくというのは難しいのです。

訪問感謝。

奥野安彦




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