天使と普通の人な春香と貴音の話

貴音が大食いだと事務所の皆も知らない頃の話
事務所の休憩室に春香が入ると、
「おや、おはようございます春香」
貴音が憂いを帯びた表情で座っていて
「おはようございます。どうかしたんですか」
春香も挨拶を返してから聞くも、どうと言うことはないのですかと詳しいことを話そうとしない貴音に
「あっ!そうだ」
春香がバッグからクッキーを取り出し
「手作りでよかったらこれ食べてください!疲れてる時は甘いもの、ですよね!」
「……春香が作ったのですか?」
「はい!」
ぜひいただきますと貴音が包みを受け取り、黙々と次から次へクッキーをつまみ食べていって
「大変美味でした。ありがとうございます。春香は天使ですね」

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