僕は相貌失認かもしれません

僕は相貌失認かもしれません

相貌失認とは、簡単に言うと人の顔や名前を覚えられない病気…らしい。そんなに調べてないのでよく知らないです。

僕は相貌失認だと診断されたわけじゃないですが、割と日常生活に影響がある程度に苦しんでいるます。ここではそう感じたきっかけと、「今思えばあれも」というこれまでの経験を綴ります。思いついた順に適当に書くので、見づらい記事になる予定です。
あと、症状はネットであまり調べないようにしているので、相貌失認によるものではないものも含まれるかもしれません。以下よろしく。

きっかけは職場でした。今年から働き始めたそこは割と人が多く訪れる場所で、顔と名前を一致させることが望まれる仕事です。この二ヶ月で仕事の内容は割と覚えてるつもりですが、何よりも人の顔と名前がほとんど覚えられない。初対面のつもりで話したら30分前に話した人でした。実際、何度も会ってる上司や社長の顔も覚えていません。お会いしてやっと「あ、そういうお顔でしたっけ」と認識できるレベルです。

人の顔を覚える力の平均がわかっていませんでした。当然ながら僕には、自分より人の顔を覚えられる友人が多く、僕の周りはやけに記憶力がいい人が多いな、とマジで思っていました。人の顔以外の記憶力は悪くないのも、僕がこれまでこの傾向に気づかなかった要因かもしれません。職場という空間で初めて、自分の力が明らかに劣っていると実感しました。

二つ目のきっかけは先月、友だちとご飯を食べに行ったときです。久しぶりに会った大学時代の友人ということで「あの人は今」的な会話をするわけですが、出てくる名前の人の顔がほとんど浮かんでいませんでした。少なくとも僕は気まずい思いをしましたし、その食事相手のことももしかしたら気まずくさせてしまったかもしれません。

そもそも僕の知ってる友だちが少ないというのもあるかもしれませんが、これも相貌失認の為せる特徴でして、顔が覚えられなくて二回目の会話が続かなかったり、こちらが一方的に覚えていなかったときの気まずさを回避しようとして、知り合いを作るのをずっと避けていた節がありました。今思えば、ですが。何度も話したことがある人とすれ違っても、気づかない自信があります。知り合いのはずなのに僕とすれ違い、無視されたと感じた人もいるかもしれません。本当にごめんなさい。僕から連絡をとるような人はさすがに認識できます。

大学で気まずい思いをしたトラウマが一つあります。学期末テストがあって学籍番号順に座り、隣の席は友人でした。彼とはたまに話すし共通の話題もありましたが、名前はいつも覚えられていませんでした。テストが始まる直前、全員は学生証を机に出しますがその友人は忘れてきてしまい、担当の教授は僕に「この人の顔と名前わかる?」と。その瞬間、僕は思考が止まりました。僕がどう返答したか覚えていませんが、周りの学生は気の利いた一言だと思ったのか、朗らかに笑っていた覚えはあります。幸い前に座っていた別の友人がさっと教えてくれたのでその場はすぐに収まりましたが…直後のテストもそのことで頭がいっぱいでした。成績はA+だったけどね

この傾向は思い返せば昔からでして、高校の頃の友人とは「そういえば奥歯はクラスメイトの名前を卒業式まで覚えてなかったよな〜w」というのが彼との酒の席でのお決まりです。高校当時はなんとなく、自分は他人に興味がない人間なのかなと思っていました。

話は変わりますが、女性の顔の好みというのもありました。僕らが中学生の頃はAKBが流行っていて、みんな誰が好きだなどと話していたのですが、僕には推しが全くいませんでした。全員同じ顔に見える、というわけではないのですが。顔を一人も覚えていないというより、顔としてうまく認識できないのだと思います。これは今でも同じで、女性の顔が好きという感覚はほぼありません。

そういえば昔付き合っていた彼女にも、なんとなくな気持ちで「顔が可愛い」と言ってた気がします。今さら白状しますが、あなたは顔ではなく、性格に惹かれてました。ごめんなさい。読んでないでしょうけど。

違和感があるのは他人の顔だけじゃないです。鏡を見るたびに、自分が写った写真を見るたびに、「あれ自分の顔ってこんなんだっけ」となります。僕がブサイクなだけという可能性もありますが…自分の顔に違和感があるのは、相貌失認とか関係ないかもしれません。ですが前述の通り、何が相貌失認かをよく知らないので、一応書きます。

以上、僕の意外な一面でした。この記事で、同じ経験がある人を励ますとか高尚なことは意図していませんが、少しでも僕のことを知ってくれたら嬉しいです。そのモチベーションだけで記事を書きました。