一人旅行

広島に行きました

 先日人生で初めての一人旅行に行きました。記念に思ったことなどを記録していきたいと思います。
 今回私は初めて広島に行きました。広島にした理由は大きく三つあります。

 一つ目は公共交通機関の利便性です。自動車の免許を持ってはいるのですが、半年に一回ほどしか運転しないですし、高速道路の合流地点も怖いですし、駐車もできません。車での移動ができないとなると、市街地が観光地となっている都市か電車が良く使われている都市に行くしかありませんでした。その点広島は、広島市を中心に路面電車が走っていて交通の利便性が高く、観光地も密集しているため、車がなくとも楽しみやすかったです。

 二つ目は牡蠣小屋に興味があったからです。特段牡蠣が好きと言うわけではないのです。しかし、昔テレビで牡蠣小屋の映像を見た時衝撃を受けて、テレビで映っているお店に初めて行きたいと思いました。大きな鉄板の上に雑多に牡蠣を並べ、蓋をして一気に蒸し焼きあげる。鉄板いっぱいに広がった牡蠣をこれでもかというくらい食べることを夢見ました。私の住んでいる地域では牡蠣を食べることも少ないですし、更には焼き牡蠣などの殻付きの牡蠣を食べることなんて片手で数えるくらいしかないです。そのため数を気にしなくていいくらい牡蠣を食べることは私の小さな夢でした。

 三つめは原爆ドームを見たかったからです。日本人として知っておかないといけない歴史に感じていました。

 これらの理由でずっと気になっていた広島に一人で旅行をすることを決めました。

一人旅行の感想

 私は今までの旅行では行動計画などをなんとなく作り、同行者をリードしながら旅行をしていたと思います。自分の性格も真面目で時間をきっちり守るタイプだと自負しています。そのため旅行もある程度事前に予定していたプラン通りに進むのだと思いました。伊集院光のように、分単位でスケジュールを調整してそれが壊れるときに一番の楽しさを覚えると言った生真面目さはないですが、それに近いことが起きるのではないのかなと胸を躍らせていました。
 しかし、一人で行動してみると自分という人間は、自分に対して甘いことが分かりました。朝起きるのがつらくなり、予定していたより30分朝ごはんを遅く食べ、1時間ほどホテルを出るのを遅らしたりもしました。どんなにスケジュールが変わろうとも自分の責任になりますし、同行者のためといった謎の使命感もないです。自分にしか迷惑が掛からない状態だと、私は自分が思ったよりルーズな人間だとわかりました。
 思い返すと、人と会う約束がなく自分一人で完結する予定のみの休日は、家でダラダラし予定を諦めたり、後ろ後ろに予定をずらすことも少なくありません。自分がしっかりしていると思ったのは、周りの人が支えてくれているからこそなのかなと思いました。
 
 少し話がそれましたが、一人旅行は楽しかったです。食べたいものや行きたいところを急に変更しやすく、休憩したいときに自由に休憩ができ、リラックスできる旅行になります。知らない土地で電車に乗り間違えても一人、浜辺で青春を送るカップルを見ながら歩くのも一人、地図を開かずにコンビニを探してつまみを買うのも一人。小さなころのような何でもできる無敵感と何にも囚われない高揚感を持ちながら行動するのはいつだって心を震わされます。元々一人で行動することに対して全くマイナスのイメージもないので、気楽に自分のしたいことが出来、非常に満足感のある旅行になりました。
 しかし、このような観光を目的とした旅行はみんなで行くのがいいかなと思いました。温泉旅行のようにゆったりとして体を休めることを目的とした旅行の場合は一人の方がむしろ気が休まるかもしれません。けれどやっぱり楽しい思い出は共有できてこそだと思います。折角体験した非日常は誰かと共有した方が思い出として残ると思います。時間が経った後に、その思い出話で花を咲かせるのも旅行の醍醐味ですし。

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