テスト投稿。🐈について

 本当は、一番最初で一番最後の文章、って感じがかっこよくていいかなぁと考えていたんですが、公開して目にとまる、ということを考慮すると、テストも兼ねてどういう機能があるのか、試すべきだと思いました。

 リハビリも兼ねて、つらつらと駄文を垂れ流します。お付き合いいただかなくて結構です。こんなものよりも素晴らしいもので世界は溢れているのですから、そちらか、もしくはすべきことのために時間を割いて下さい。

 私は、ねこが好きです。それはもう、とても。かと言って、「ネコ目ネコ科」であればなんでも愛せるかというと、そういうわけではありません。
  1番すきなのは、私の家族が世話しているねこたち。ねこは好きですが、「我が家のねこ」とそれ以外では全く話が違ってくる訳です。ペットを飼っている人であればみな共感してくれることでしょう。
  それから、「スフィンクス」というねこの品種(品種、という言葉をいきものに使うのは好きではないのですが)、あれが私は好きではありません。
  スフィンクスとはなんぞや、エジプトのアレのことではないのか、という方のために説明すると、毛のないねこ、というのが簡潔で分かりやすいかと思います。見たことありませんか? 毛がないので、頭に対してやたらと耳が大きく見えるあのねこです。 本当は完全に毛が無いわけではないらしいですよ。
 なんというか、可哀想に思えてしまうのです。被毛が無いために暑さにも寒さにも弱く、外に出すことが出来ません。この時点でもう、なんだか…という気分に私はなってしまいます。
 私はねこの、野生に近い部分だとか気ままさを好んでいるので、外にもいかず、人間による世話を受けなければならない、というねこは、ただの愛玩動物のようで嫌です。

  ペットというものはそもそも愛玩物であるという方もいらっしゃいましょう。それは肯定せざるを得ません。ですが、ねこに関して、私は馬鹿ですので、夢を見ている訳です。ねこの性格だとかモノの考え方だとか、そういった部分について。

 ねこと犬をどちらも世話したことのある人間ならば、性格の違いがよくわかることと思います。犬が、その一生をひとつの家で終えるのに対して、ねこはそうではないことがしばしばあります。 
  隙あらば家から脱走し、1週間ほど外の世界を堪能して帰ってくることもあります。よそに別宅を持っていて、そこでうちよりも高くて美味しいおやつをもらっていることもあります。こういう言葉を聞いたことはありませんか?「ねこは、自分の寿命を悟るとふらっと姿をくらまし、人知れずひっそりと息絶える」ねことは、そういういきものなのです、多分。

 さきほど、ねこの性格などについて夢を見ていると言いましたが、私の考えるねことはこうです。
  傲慢で、理知的で、野生的で、自己中心的。
 言葉にして連ねると、人間であればちょっと友人にするには考えさせていただきたい性格だけれど、私の思うねこの魅力がこれです。
  きっとねこは、自分たちの種族が人間よりも上であると信じて疑っていないでしょう。さらに、自分たちの姿が、声が、しぐさが、魅力的であり人間に有利に働くことを知っているに違いないのです。だからこその傲慢です。 そうして、あらゆる手段を用いて、時には媚びることもして、人間がねこに対して献身的であるように仕向けます。一体、どれほどの数のねこを世話している人間が、気に入らない餌を食べないねこに対して苦労し、(大抵は数ランク上の)ねこがようやく食べてくれる餌を見つけるまで粉骨砕身努力することでしょう。

  ところで、犬とおなじようにねこにも芸を教えることはできないのかと考えたことのある人間も相当数いることでしょう。出来るがやらない、というのが本当のところなのではないかと私は考えています。 
 なぜって、トイレの位置や仕方なんてすぐに覚え、ドアも勝手に開けて、いつの間にやら扇風機まで勝手に起動させて涼んでいるねこです。テレビだって見ます(岩合さんの番組がお気に入りです)、それでどうして、ねこが馬鹿だと言えるでしょう。人間の言葉をわかっていて、わからないふりをしているのです、確実に。

  ねこは人間を「自動餌出し機」か、もしくは身の回りの世話をする奴隷のように思っていて、自分がヒエラルキーの頂点だと疑っていないので、私に対して過剰な期待をしてきません。それがとても楽なのです。

  唐突に話題が変わって申し訳ないが、ここまで律儀に精読している方もいないだろうから、気にせず話題を変換して、NNNについて、書いておきたい。
  ねこねこネットワーク、あるいはぬこぬこネットワーク、その頭文字をとってNNNと呼ばれている、恐ろしい組織だ。
  詳細は省くが、各地に組織のメンバーを持っていて、その人物が、家庭が、周辺人物が、ねこにとって良い環境かどうかを調査し、評価する。
  また、ねこを必要とする家、もしくは人物に、調査の後可及的速やかにねこを派遣する。
  これが主な活動内容だと思われる。
  彼らの情報網を侮ってはいけない。例えば、家で飼っているねこが脱走して帰ってこない。そんな時、顔見知りのねこに声をかける。飼っているねこの特徴を教えて、「見かけたら帰ってくるように伝えて欲しい」と言うと、大抵の場合24時間以内に帰ってくる。
  それから、定期的に家から出るねこはNNNのメンバーであると考えていいだろう。「ねこの集会」というものがあるが、恐らくそれはNNNの集会であり、定期的に参加するねこはある程度の地位にあると考えるべきである。
  繰り返すが、ゆめゆめNNNを侮ってはいけない。壁に耳あり、障子に目あり。そして町にはNNNがある。独り言であっても「ねこが飼いたい」などと、覚悟もないまま呟いてはいけない。生まれる前からねこがいて、20年以上ねこと付き合ってきた私とその家族が言うのだから間違いはない。一度NNNと縁が出来れば恐らく一生ねこの奴隷として生きることになるだろう。たちの悪いことに、それが嫌ではないと思うくらいに洗脳されてしまうのだから、本当にNNNとは恐ろしい組織である。

2019/09/29  ネコスキーな棚木うろこ


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