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初めての経験でわかったこと

空気を食べたことはある?
たくさん食べるとお腹が痛くなるの

この質問をして、ん??とか え?とリアクションする人の方が多いこと、実は知っている

でも、ホントに私は空気を食べすぎることがあるし、お腹が張ってゴロゴロ痛くなるんだよね

医学的には呑気症(どんきしょう)と言うんだそう
炭酸を沢山飲んだり、ガムを食べると私は空気を食べてしまうんだけどなぁ

━10月27日(火)
夕食後、お腹が張ってゴロゴロ痛いなぁと気付く
夜中、張りがやっぱり痛くて目を覚まし寝付けなくなる

━10月28日(水) 自宅でリモートワーク
夜になり、やっぱりパンパンに張ったお腹、溜まった空気を出したいし、吐き気も出てきたのでお口からの空気排出を狙う
ふと、腹痛と嘔吐のペアはウィルス性のものかと閃き、週末一緒に過ごして同じ食べ物を食べた友人に体調を確認。
同時に、何気なく体温を確認すると38.16℃
あれ?なんか違う。これは空気を食べたからじゃないな、と気づく。

お電話相談窓口に、こんな症状でも果たしてホントに病院に行っても良いのですか?( ɵ̷̥̥᷄ .̠ ɵ̷̥̥᷅ )と許しをもらう。

最寄りの総合病院の緊急外来にも、空気を食べたと思ったけど、なぁんか病院行った方がいいと相談センターに言われたんです、ホントに行っていいんですか?と確認。
救急車をまわしましょうか?すぐ来てください、とコロナのこんな状況でも意外と受け入れてくれるらしいので早速向かうことに。
迷わず救急車を断り、自力でタクシーに乗り込んだ。時刻は既に23時を回っていた。
今から病院でどんなことするのかな。とりあえず、明日の朝イチの仕事の会議には絶対に遅れられないから念の為パソコンだけは持っていこう、などと気になることは仕事のことばかり。

結果、虫垂炎(盲腸)で緊急入院。
5日間の入院が決定。
12時間後には手術を受けることになった。

しまったーーーーー!!
WiFi持ってない!PCはただの重りと化し、全ての会議をキャンセルだ。ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!

逆にスマホ充電器、パジャマや洗面道具、アメニティ類など入院道具を一切何も持っていない事を手続きの途中で説明を聞いて気付かされる。そんなもの…持ってきてないよ、どうしよ。

どなたかご主人か、彼氏はいる?
荷物を持ってきてくれそうなお友達は?

ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙、来たよこの質問。辛い。
明日はド平日、私の友達はみんな働いていますよ。
私だって、明日は働いていたはずなんだから。
というか、そもそも配偶者も彼氏もいません…。

と、私がみるみる下を向いてガッカリしたのか、どんよりした空気を察した優しい看護師さんは彼女の私物の充電器を1晩だけね、と言って貸してくれた。
この人、女神様だ…( ᵕ̩̩ㅅᵕ̩̩ )と、電池が切れないスマホを握りしめ明日の手術が終わる頃、充電器を持ってきてくれる人を思案。
ついでにパジャマも下着も5日分必要だけど、さすがに下着を買ってきてとはお願いできない(ˊ͈ ᐞ ˋ͈ )などとグルグル考えていたら、ちょうどウィルス性の腹痛を疑った友人から返事が来たー!

なんと、驚くべきことに仕事を抜け出し夕方わざわざタクシーで病院に駆けつけ、全ての欲しいものリストを持ってきてくれた。ココにも神がいた。
ありがとう、恩人よ。コレで連絡は途絶えず、仕事のメールも最低限出来る。服も着替えられる、と感謝を伝えたいのに面会制限で、荷物調達も看護師さん経由のみと知った。
畑に囲まれた地域の屋根のあるバス停くらいの面積しかない小さな小さな売店で購入したクシや歯ブラシでちゃんと髪をといて、歯磨きもして、この椅子に座ってもらおうなんてイメトレしてたのに。
何より、ごめんね、、直接お礼も言えなくて、と申し訳なさ過ぎた。面会制限か、かなり孤独な入院生活だから、Netflixでシリーズドラマでも着手しちゃおうかな?うふふ、と考え直す。

手術はちゃっちゃと終わり、術後最低でも5日間の入院による経過観察は必要な重症度と言われていたのに、ケロリと2日で退院。
土曜の昼に退院出来たので、もともと入れていた夜の食事の予定に退院当日ながら出席までできちゃった。
当然、お腹は寝返りが打てないほど痛いし歩くスピードは足腰の弱いおばあちゃんたちとかけっこしてるレベル。
それでも、友達たちに会いたくて出向くと、入院してた!?そんなの早く言ってくれたら必要なもの持って行ったのに!!何かあったなら頼ってよ、と優しい言葉をかけてくれた。ジーンときた。

私だって、初めての自力入院で知らなかったのよ。パジャマやスリッパが入院に必要だなんて。というか、そもそも入院するだなんて思ってなかったのよ。

私が頼ろうと思えた人は、家が近所で、たまたま先週末も一緒にいた人でリモートワークの日で仕事の調整も出来る日だったから。
急な手術だと知り不安を察して動いてくれる人だったから。
5日も隔離されて暇で病んでしまうのではないかと心配し、毎日たくさん普段は送ってこないような、たわいも無い連絡をくれる優しい気遣いをしてくれた。

あぁ…友達って本当に有難い。
惚れてしまうかと思った。

初めての経験でわかったこと
①調子が悪い時は、我慢せず早めに病院に電話する
②勇気を出して頼ってみると意外と周りは優しい
③誰かが入院したら、今度は私がすぐに必要なものを持って行ってあげたい!