庭師は何を口遊む。与儀班感想

2日間お疲れ様でしたー。まるで推理小説を読み解くようなドキドキとワクワク感で駆け抜けた2日間でした。楽しかったー!と思えたのはGM PLさんのRPや進行のお陰だと言うしかないのですが、九十九視点での感想を蛇足ながら書かせていただこうかなと思った次第です。

セッション後にも言いましたが、今回のツーマンセルの組み合わせはおそらく秘匿を素直に読むなら、PC2がPC3を避けてPC4がPC1を避けて、自ずとペア割りされる感じになるのかな?と思うのですが見事に反対を行っていたのを知り、流石だなぁって顔をしました。(この辺りは何度も遊ばせて頂いているPLさん達への私の信頼感で話してます。)
割と与儀班長は思惑があって(相模原関連で秘匿ありそうだなーって)動いているのが分かるのですが、藤園さんは覚えもない罪悪感に振り回されているのがインセインなんかで割と私がよく引くポジションなので、親近感湧きまくりで応援していました。秘匿で何を話していたのか気になりましたね!
2人で秘匿でお話している間、めーまさんと PLレベルの会話してましたがここで推理をあーだこーだ言えたのもすごい楽しかったです。

藤沢さんとのツーマンセルはそりゃもう楽しすぎましたね!こいつ絶対なんかやらかした!って秘匿情報で見えている九十九は猜疑心MAXだけど理由もなく問い詰めることは出来ないので、必死に無関心貫いてました。それでも基本的に人好きみたいな顔をする藤沢さんに最後の方とか割と絆されていましたけどね!ちょろいから!九十九のコンセプトは口を開けば陰キャのシスコンだから!

クライマックスに教会にて、記憶がフラッシュバックするシーン。あの辺りは他の班はどうしていたのでしょう?気になりましたが、私なりに庭師という犯人を考えたら、九十九の罪は【何もしない事】だなぁと腑に落ちてきたので、誰も問い詰めないことを選びました。

少し話が錯誤しますが、【記憶を曇らせる】という呪文は、的場さんが班の全員が「思い出そうとする」と言っていたのもあり、記憶を消し去るというのが難しいのではないかな?という仮説を立てました。
そもそも人の脳は見たものを認識して、必要だと判断したり反復されたデータは海馬に送って記憶する。いくら記憶を曇らせても脳は重要事項として無意識に海馬にデータを送り続けていた。だから、記憶が曇っているのに感覚としてデータは生き続けた。そう考えたら面白いなぁと思ったんです。九十九は妹を失った絶望を記憶が曇るたびに無意識下で味わって海馬に刻み続けていたのかなぁと。

教会で明確に思い出した時に、納得してしまった。納得するしかなかった。何十年と追い続けた妹が他人にあっさり殺されて花の化け物にされていた事実と何も出来なかった自分の罪を、何回も反芻して漸く理解したんじゃないかなーって。そしたら、怒ることも悲しむこともできないなーと思ってしまいました。セッションではこんな長話できないので、「生きる意味を失った」とだけ言いましたが。しかし、九十九には死ぬ意義も見出せないんですよね。もう3年も頭の中で妹が死に続けていたんですから。なので、とても静かに【妹はもうこの世に居ない】という絶望が目の前にいるのを眺めていたのではないかしら。なんて思いました。

最後、相模原涼の遺体を前にみんなで立ち尽くすシーン。私は上記の仮説から3年前からずっと九十九はこれを繰り返していたんじゃないかな。無意識で独りでずっと。そう思ったら、涙も怒声も枯れ果てて罪悪感を吐き出すこともないなぁと独りになるのが当たり前のように思えたんですよね。だから、あの場に3人が残るのが自然だと思えたのは九十九の本心なのですが、何気なく藤沢さんが立ち上がって、付いてきた。(セッション的には与儀チーフと相模原さんを2人にしたいというPLの総意があったのは確かですが)九十九は実はあれに大いに救われてしまっていたりします。藤沢さんは意に介さずそういう事をしそうだなぁって思ったら「お前、ついてくるなよ」って言ってしまいましたよね。
戦闘中、とんでもないミラクルで藤沢さんのピンチを庇うことができたのですがその時に「妹を殺しておいて先に死ぬのは許さない」と言い放ったのですが、それも確かに本心です。しかし、九十九は何も出来なかった自分の罪をこのまま一生背負い続けるので、自分と同じくらい重たい罪の念を背負ってなお生きてくれそうな藤沢さんまで失くすことに耐えられないのかもなぁなんてクソ重の陰キャらしくて、虚無キャラの割にクソ重の面倒なやつやな。蓋を開けなくてよかったと、ここに謝罪しておきます。


長くなってしまったので、ここまで読む猛者がいるのか分かりませんが庭師は何を口遊む、九十九視点での感想でした。本当に楽しいセッションをありがとうございました!


岡鱒

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