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さぁ、生きる上での最重要な【手抜き】を覚えよう

日々を快適に過ごすにはどうしたらいいでしょう?
それは自身の『やるべき仕事を減らす』ことに他なりません。
当たり前じゃん、って声が聞こえてきそうですが、意外とこの発想ができないものです。
何故ならそれが『日常』であり『常識』になっているからです。

たとえばもやしの母親は、しょっちゅう「フライパンが焦げ付く」と文句を口にします。
使うたびに焦げた料理を食べることになり、洗うのにも苦労します。それでも頑なに買い替えません。
理由を聞けば「フライパンを捨てるのはもったいない」、「ゴミを減らすと環境にいい」という謎の答えが返ってきます。
もしかすると実際にそう思っているのかもしれませんが、求める機能に足りていない道具を使い続けるのは、誰にとっても負担しかありません。

たとえば目的の料理は焦げ焦げで苦く、毎日の我慢を強いるばかりか健康被害を引き起こしかねません。
さらにはフライパンに残る焦げを洗うために洗剤や水は余分に掛かり、力強くこすり合わせるスポンジやたわしの消耗は激しくなります。
当然、削るように洗われたフライパンは、余計に塗布された加工が剥がれて悪循環に陥り、環境にいいどころか心身にさえ負担が激増するばかり。
このようにやる気を失せさせるフライパンを使い続ければ、料理好きであっても辟易するのは目に見えています。

さて、料理嫌いな母親の『日常』は、フライパン一つではありません。
嫌いなことを長時間、高頻度で行うのは苦痛ですよね。
けれど時短レシピや便利調理器具を探すわけでも、入れて混ぜるだけ的な簡便食品を試してみることもありません。
要は次回以降の負担を減らすべく行動を起こす、という発想がないのです。

一つ一つは確かに『愚痴る程度』でしかないのかもしれません。
だからとこの『不満を解消しないこと』に……特に日常や生活の悪化に慣れてしまうと、間違いなく快適度を引き下げます。
そればかりか、もやしが「新しいフライパン買いなよ」と、簡単な不満解消の手段を提示しても、否定して現状維持してしまうわけですね。
このように不満はあるのに解消に動かない事柄、というのは身近に多く存在します。

その反面、行動に訴えて変わらざるを得ない状況を作ってしまえば従うこともあります。
先ほどの話で言えば『フライパンをプレゼントする』という強硬策に出れば、焦げ付く方は否応なしにお払い箱、というわけです。
(それでももったいないとため込むことはありますが)
ちなみに懲りずにまた最近焦げ付き始めたフライパンを眺めて愚痴っています。
そろそろプレゼントしなくてはいけないようです。

さて、タイトルのように『手抜き』と言うと聞こえは悪いかもしれません。
しかし『簡略化』となると途端にいいことのように思えませんか?
同じ結果を得られるならば、間の面倒な工程をすっ飛ばせる方が時間と労力の節約になります。
そこで温存できた時間や労力を、新たな『簡略化』のために使うことだってできます。

効率的に物事を処理するほどお金に結び付くから仕事の話として捉えがちですよね。
けれど仕事は生活の延長線上にあるのです。
ならば考えるべきはもっと手前……自分が簡単に介入できる物事の不満を解消することから始めなくてはいけません。
そうして『日々の負担を軽くする技術』に長けていれば、『やらなければならないこと』が減っていきます。
つまり自由な時間が増えていく、ってことですね。

これはもちろん、延長線上にある仕事にも影響を及ぼします。
「ここ面倒だな」と感じれば、自動化や簡略化を考えます。
「この仕事嫌いだな」なんて思えば、外注なんて選択肢も生まれるでしょう。
だから最も身近にある『日常の不満』を解消しない人は、仕事でも同じだと考えられます。

中には『仕事だけ超有能!』って人も居ますよね。
そうした人は仕事が大好きなのか、はたまた日常に不満がないかのどちらかなのでしょう。
後はアイディアマンであれば、一般人とは感覚が違って当然ですしね。

さて、そんなわけで。
やるべきことはまず生活の改善です。その上に仕事が乗っかっているのですからね。
仕事にばかり気を取られている場合ではありませんよ。
積み重ねた自由を実感したとき、急に世界が変わる瞬間が訪れます。
それまで地道に自分の身の回りを攻略していきましょう!

#もやしいため #日常エッセイ #QOL向上 #仕事術の前に

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