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口約束を守る男達

「時代はもう令和だぜ?いつまで古臭ぇこと言ってんだ?」と悪態をつくことある反面、めちゃめちゃ旧体制で、何ならこのご時世では化石や死語に近い「義理人情」を大事にしてる俺ですが、やっぱり人間どこまで行ってもアナログだと思うから、心意気は大切だと、思うんだよなぁ。


これはバンドマンに限らずかもしれないけど、お酒が入っていたりタバコを吸いながら盛り上がってした話って案外流されがちだったりする。

「次に企画やる時にはRe;pagersに声かけます!また対バンしましょう!」と固い握手まで交わしたのに、次の連絡は「(お客さんとして)観に来て下さい!」だったり。

「熾火さんMC熱いですよね!Xもよく見てます!うちともぜひ対バンしましょう!」と笑顔で挨拶を交わしたにも関わらず、その後は何の音沙汰もなく。いざ主催企画をやると決まったら、オファーどころか「(お客さんとして)観に来て下さい!」と、既視感のある連絡がきたりとか。


「あゝ相手にされてねぇんだな、うちは。また社交辞令で話合わされたか。」ってその度にほんのちょっと凹むし、それ以上に「今に見とけよ?絶対にお前は超える。あとで掌返すなよ?」と滾ったりもしてます。


現状比べ物にならない状況かもしれないけど、絶対ぶち抜くからな!って。


俺は音楽において社交辞令は無い。

というか、意味が分からない。

本音で音楽やってるのに、バンドやってるのに、なぜ社交辞令など出来るのか、俺には分かんない。


嘘は音に出る。
軽薄さはライブでは隠せない。

出来ないならば出来ない。
やるならやる。

それでよくない?

AS I AMのkenta君みたいにはっきり言ってくれる方が俺はまだ好感が持てる。

https://x.com/asiam_official?s=21&t=Lbns3MoUnzHgUyXpGDxRig

「うちとRe;pagersはジャンル違うからお客さん的にも多分対バンはできないかもしれないです。…でも俺は好きですよ。刺さりました。これぞライブっすよねぇ…いいなぁ…」って、しっかり伝えてくれた。

そして彼が元々はメタルコアバンド出身だということを明かしてくれた。

俺はAS I AMのライブで時折見せる彼の鋭い眼光が好きなんだけど、あゝなるほどね!と合点が入ったの。
そうかゴリゴリのベーシストとしてやってた名残か!と。
やっぱり抑えても伝わる人には伝わるもんです。


俺は基本的にバンドマンの過去はどうでも良い。

過去の名声やら地位とかがその人の今をどう映しているかは関係ない。
大ベテランや大先輩、今勢いのある若手(?)や元メジャーリリース経験のある人、キャリアがすごい人…そんな人も板の上に上がれば関係ない。

身体一貫、声と音と視線とパフォーマンスひとつで晒すものが全て。

今その人が出すものが見たい。聴きたい。

バンドやってりゃ紆余曲折あっての現在地だろうし、俺もそうだったから詮索したりはしない。

過去があっての今なら、俺はその今を見たいから。


これは俺の個人的な見解だけど、
いくらかっこいいパフォーマンスしようがイキったライブしようが最新の機材使って音源完全再現のような綺麗なライブやったって、魂に響かないライブって俺は好きじゃない。
(あくまで個人の見解)

軽々と約束した内容を軽々と破られてショックで聴かなくなったバンドは結構いる。


音源にくらって、足を運んで、挨拶させて戴ける機会もあったりして、少しだけ話せたりして感じる肌感覚を俺は信じてる。

というか、噂や評判は信じない。
自分で見て聴いて感じたものを信じる。

言動不一致はダサい。
曲と行動が一致してないって違和感が先行してしまうから。
あんなに曲はかっこいいのに、会って話して見たら…って、俺は一番屈辱かなぁ。

それだけは何がなんでも避けたい。
ライブしかやってない、レコーディングしてないバンドの俺達には窺い知れない世界だけど。

音源よりもライブの方が更にかっこいいバンドでありたい。

俺は自分がされて嫌なことはしたくないので、そうならない自信はある。


「音源出してから言えや」


至極ごもっともな意見です。
 


じゃあ音源出して対等な土俵(?)になったら比べてもらえるのかなぁ。

市民権を得るみたいなもんかしら。
recしなくちゃね。

その時どんな景色が広がるんだろう。
楽しみだな。

俺は観に行くと言ったら必ず観に行くし、何の絡みがなくてもDMがいきなり来て見に来ませんか?にも出来るだけ時間作って応えるようにしてる。

それがイベンターさんだろうとバンドマンだろうと初見の人であろうと。

時間とお金をかけて足を運ぶことでしか得られない機会や縁がアナログすぎるのかもしれないけれど、でも、面と向かって対峙したからこそ分かることも沢山ある。

ただのノルマ埋めだな、と感じる日もあれば、ちゃんと理由がある集客なんだな、と分かる日もある。

実際に観に行って、逆にこちらのライブをお誘いしても観に来る人なんてほぼ居ないに等しい。

自分のイベントや集客は頑張るけれど、そっちは知らん、ってことか、そっかぁ…みたいなね。


俺は勉強するつもりで言ってるから、あゝそういう付き合い方の人ね、と腑に落とすけど、バンドマンや音楽好きでライブに行ってる人は悲しむ人もいるんじゃないかなぁ。
わかんないけど。

人と人って所詮は感情論の水掛けごっこなんだろうけど、俺はいくら冷や水ぶっかけられても笑ってるよ。
そんなんじゃ芯から燃えてる火は消せんのよ。

俺は薦められたら基本的に全部観るし、聴いてる。
(対バン相手は基本全部調べて、サブスク聴いて、youtubeも観ます。)

それがフォロワーさんだろうが、対バン相手だろうが、イベンターさんだろうが、ハコのブッキングマネージャーさんだろうが、PAさんだろうが、口にしてくれた人は全部チェックする。

なんの発言力もないけど、そうやって去年観に行ったバンドは、

Navvvy
僕史上最大のエゴ
In the Alice
AS Alliance
MAKE MY DAY
アイリフドーパ
I prevail
IN FLAMES
FWALT
trivium
bring me the horizon
CVLTE
Paledusk
MEANING
parkway drive

枚挙にいとまがない。

これから、
AZAMI
神使轟く、激情の如く。

を観に行くのが控えてるし。


これまで薦められて見に行って結果的には、行って良かった!と思う日しかない。

どのバンドのライブも結果的に自分の力になるし、何らかの形で不快な思いをしても、俺は絶対こういうことはしない、と反面教師にしてる。


口約束って案外結構重いんだぜ?


ここまでちょっとネガティブな側面の話をしてしまったけれど、
ここからはポジティブな話をするなら、

ミクスチャーロックバンドSTANDZのkazuyaくんはその筆頭。


昨年末に彼らはワンマンライブがあった。
O.AはTCIと発表。

なんとなくLIFE SIZEが終わるのでは?なんて変な予感がして、俺達Re;pagersは1発目のライブがLIFE SIZEだったから故郷みたいな場所だから、O.Aで呼んで欲しい!と5人全員が手を合わせて祈るレベルで毎日を過ごしてたくらいに。

発表があってから後日、うちのリーダーでGtのtakahiroがkazuya君に直談判というか想いを打ち明けた。

別のライブを俺と一緒に観に行っていた時に彼が居たから。

「O.AのO.Aでも良いから出たかったですよ」と、たかちゃんなりの気持ちを乗せて。

その時、彼は何て言ったと思う?




愛想よく笑って、その場を濁したと思う?


不快そうに眉を顰めたと思う?




不機嫌そうに見下した目をしたと思う?



そのどれでもないよ。




「そうか…その手があったか…🤔」と一言ぼそりと。


彼を知ってる人はイメージしたら分かるでしょう?


あなたの知る柴田和哉そのものがその瞬間もそこにいました。

彼はオンもオフもkazuya君なんだよなぁ。
漢気。



そして、

ワンマンを大盛況に終えて、間もないうちにDMが来ました。



「この前、LIFE SIZE出てくれる、って言ってくれたので急遽年明けにやりますが、ご都合いかがですか?」と。



5億%出るよね。




うちは5人組バンドで生活時間帯もバラバラだから、スケジュールがなかなか合わなくて断念することも正直多い。

発表していないだけで実は毎月かなりのオファーを泣く泣くお断りしている現状です。
レスポンスもまちまちだったりする。

でも、漢気には漢気で応えるのが筋だから全スケジュールを後回しにして即レスしました。

想いには想いで応えたい。

それが一番誠意だもんね。
お世辞や遠回しな思いやりじゃなくて真っ直ぐな思いって嬉しいから。

俺がRe;pagers以外のロゴをライブハウスで背負うことはまずない。
でもSTANDZはkazuya君は俺のバンドマン生命の命の恩人なので話は別。
STANDZは着る。俺はね。
俺がライブの時、いつも右ポケットにバンダナ挿してるのはそういう意味です。


kazuya君と、りーも君、星さん、この3人のオファーは恩があるので俺達は出来得るだけの手を打ってスケジュールをこじ開けてますよ。

だって、
Re;pagersを大事にしてくれてるのがひしひしと伝わってくるから。
シーンの為だったりバンドの成長の為だったり。
何故オファーしたのかを毎回説明してくれる。
そりゃ期待に応えたくなるに決まってる。

だから、
恩には音で返したい。


それで言えば、
LoGのtomoくんもそう。

https://x.com/log_610?s=21&t=Lbns3MoUnzHgUyXpGDxRig

めちゃめちゃ前のめりな感じで、
「ここから濃いお付き合いしていきましょう!」って打ち上げで乾杯🍻


だいたいそこで終わるんだけど、

「(俺らのライブに)友達連れて観に行きたいんだけど取置き出来る?」って後日LINEくれてさ。


仲良くしようぜ!って

言うだけなら誰でも出来る。

時間を俺達に使ってくれる。
これがどんなにありがたいか。
Re:sail recordsりーも君とtomo君の共同主催ライブは終わったから、そこで付き合いが止まっても全然おかしくない。

でもきっと彼も、社交辞令ではなくて口約束をきちんと守るバンドマンなんだよね。

俺はその場のノリも勿論好きだけど、吐いた言葉に責任持つ奴がもっと好き。

フライヤーでやらかしたりする、愛嬌満載な部分も含めてtomo君は底抜けに明るい!!
彼が太陽なら俺は新月ってくらいに。

そんな性格はもろにドラムに反映されてるよね。音は嘘をつかない。


それに、
この日に新たに繋がった口約束を違わない男が、

1DJ1MCの2人組、
THE KITCHEN DRUNKKERS 
MC Defくん(https://www.instagram.com/def_tracks?igsh=ZGo4OGt4cGdmcDJj )

彼はラップもするけどtrackも作る、って打ち上げで話してたから、

「俺もソロ名義でa little flame of shadowsやってるんですけど、よかったらbeatくれませんか?一緒にやりましょうよ!」って呑みながら話したら快諾してくれて。

beat maker βeさん(https://x.com/betaboi2077?s=21&t=Lbns3MoUnzHgUyXpGDxRig )のBEATでラップしたのが最新作


飲みの場の快諾はだいたい冗談混じりで終わるんだけど、Def君は違って。

俺は彼の既存のBEATを全部聞いた上で改めてオファーしました。

そしたら、音を少し手直しして、送ります、って全4曲送ってくれました☺️

バチバチにかっこいいやつを。
しっかりラップして発信させて戴きます🔥


こういうのって本当嬉しい😊

真っ直ぐやってることが、真っ直ぐ言ってることが、ちゃんと届く。

当たり前のようで当たり前じゃないから。


beat提供をしかも無償でだぜ?
バンドだったら作り上げたtrackをあげるようなもの。

そんな大盤振る舞いする男を伝えたくてnote書いたようなもんです。
DTMを有料で出してる人もたくさんいる中で、彼は金銭の話は鐚一文してこなかったよ。

一緒に対バンして、ライブ見せ合って、打ち上げで乾杯した時間を対価に快く渡してくれた。

粋だよね。

ラップ乗せたら確実に俺は彼のことも伝える。
最大限告知させてもらうし、周りにも繋げる。

誰かにリンクして行ったら最高だから。


やっぱ想いには想いで倍返し。

ポジティブな縁を重ねていけて幸せです。


真っ直ぐやってる奴は真っ直ぐ歩いてる奴に会うべくして会うと思ってます。


あと、俺は、ビールのジョッキを同じ高さでガツンといける友達が好きです🍻
年下だろうがタメだろうが年上だろうが関係なく。

敢えて下から来るんじゃなく、同じ目線で「乾杯!!!!」が出来る友達が100人くらい欲しいなぁ🙌



さて、

口約束を守る人、守らない人、あなたはどっち?

案外、約束した側は覚えてるものですよ。


小さな約束、守れたらきっともっと世界は拡がる気がする。


熾火(vo.)
Re;pagers
a little flame of shadows




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