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人生初めての金縛り
旅館で迎えた朝にまさかの人生初の金縛りを経験。花粉症のせいでまともに眠れず、完全に疲弊してきっていたせいだろうか。
↓こんな感じ
目覚ましを止めたが、まだ眠気があったのでしばらく布団の中でウトウトしていた。
しばらくボーッとしていると廊下の方からキャリーケースを引く音が響き、ドアが開く音がした。開錠音がかなり大きかったので自分の部屋に人が入ってきたのだと思った。
そして玄関から人が近づいてきている気がしたので焦り始めた。客が部屋を間違えたのか、それともチェックアウト時間まで寝過ごして従業員が入ってきたのだろうかとか考えていた。
すでに自分が寝てる布団のすぐ左側に人がいるような気配があった。誰かいるのかと確認しようと、首を左に傾けて見ようとするが頭部が動かない。
おかしいと思い、話しかけようと思ったが、声も出なかった。そして「あ、これが金縛りってやつか。」と自覚した頃、徐々に身体に力が入り始めた。横を見ると誰もいなかった。
身体は動くようになったが、どうも気分がよろしくない。
トイレに行こうと部屋を出た。隣の客室の前にキャリーケースが置いてあったので、さっき聞こえた音は夢じゃなかったらしい。現実が途中から妄想に切り替わったのだろう。不思議な感覚だった。東京に帰ります。
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