240104-07ベートーヴェン@福岡サンパレス

▽24年観劇記録
0104 ベートーヴェン@サンパレス
0106 ベートーヴェン@サンパレス(昼夜)
0107  ベートーヴェン@サンパレス
0120  浅草歌舞伎@公会堂(昼夜)
他、二月歌舞伎、宝塚、カムフロム観劇予定


多くの皆さんと一緒で、私も二年連続芳雄さんで観劇はじめしてきました🙌✨

以下、観劇メモ(長い)。

▼総評

賛否両論あるのもまあわかるけど、クンツェリーヴァイ作品好き&ミュージカルもキャスト選んで観に行くスター制度な私からしたら最高すぎるミュージカルでした😭✨『エリザベート』も『モーツァルト!』もミュージカルに筋とかないですやん、これもそういう系統のアレです。
この曲が好き!が一曲でもあれば、そのミュージカルのこと気になってきちゃうよね…!!私にとってBVのそれは"よろしく絶望/さよなら絶望"と"運命はこの手で"でした。ちなみにエリザは"私が踊るとき"(はじめては宝塚)、M!では"何故愛せないの?"でした。結局、大曲のこと好きになるミーハーなやつです…。

クラシック好きな方からの、ベートーヴェンの原曲をめちゃくちゃにしてる、原曲の方が良いに決まってる談義はまあね分からんでもないかなって思います。基本的にカバーより原曲派なもんで。でも、私はクラシック好きだけど詳しくないので、正直これはこれでありかなと思いました。めちゃくちゃリーヴァイ色に染めたクラシック、すごいロマンティックでドラマティックでレトロで良かった。原曲集とは別に、このミュージカルのOSTが出たら私は買いたい人です🙋‍♀️オケすごく良かった…!

▼キャラ解釈と感想他(偏ってます)

*ルートヴィヒ

気難し屋さん。傲慢不遜な音楽の神様みたいにして出て来て、音楽を蔑ろにされてブチ切れる瞬間湯沸かし器。でも筋は通ってて、「音楽は人生なんだ!」って訴える誇り高き王には敬意を払うべきなんですねー本当に。ちなみに、お怒りぶちまけ後にやさぐれてるの可愛かったです。猫背気味に徘徊してあるのに、雷の下でお気持ち表明してトニとキスした後、木の下で唇に手を当てて呆然としてる彼はめちゃくちゃ姿勢良かった笑

これと決めた女を一途に追うタイプ。女性慣れしていないことを自覚しているので、すみませんって謝っちゃう。でも勇気は出せる人。人妻と知りながらトニを二回(正確には三回)も誘ってる勇気に乾杯!!愛を懇願するような彼が、最終的に目に見えない愛を信じて手放すことの出来る男になったのかっこよすぎる…。王子様の物語やん。そもそも傲慢な神が、たった二年の間に大成長を遂げて、とんでもない愛情深い優しい人に進化したの成長曲線エグ過ぎて、、、

一度目のレター決別では、絶望に飲み込まれて酒に溺れ闇落ちしかけたが、音楽の望みを聴く中でトニだけが自分に何も要求することなく「そのままでいて」と肯定してくれたことを思い出し復活。音楽創作活動に意欲を燃やす。なお、プラハ再会後のお別れでは悲しみに暮れつつも、絶望することなく音楽を紡いだ。

ルートヴィヒやってる芳雄さん前にも観たことあるやん?ってくらい既視感。とにかく最高だった。一人称は僕。

*トニ

ルートヴィヒ×芳雄さんが、ジェーン・エアとダディとモーツァルト!とエリザとガイズを足して割ったみたいだとしたら、トニ×花さんも、マリーとベスとエリザとモーツァルト!を足して割った感じだった(?)

とにかくトニは外見とても美しくて気品溢れるお金持ちの奥様なんだけど、正義感強くてハッキリと意見を述べる強さも持ってて、実は心を許した人にだけ見せる中身はとても可愛らしい少女という…。お花さん以外にできるのまどかちゃんしか思いつかない…。少なくともちゃぴちゃんとは違うかなあ。

色んな花さんがぎゅっと詰まってて最高に良かった…!可愛くも美しくも儚くも切なくも悲しくも楽しくも嬉しくもあり、お怒り花さんも見れちゃう。花さんのファン冷静ではいられなくない?!めっちゃ歌ってくれるし、踊ってもくれちゃう!!!恋に浮かれてる花さん可愛すぎてダメ〜〜!!!!芳雄さんとニッコニコでダンス踊ってるのめちゃくちゃ可愛くてとんでもなかった…素かと思うくらい可愛いらしい空気が流れてたよ😇ゴールデンコンビすぎん????しかもごめん、不倫にのめり込んでいくタイプの、斉藤由貴みたいなお役なのに、純愛かと錯覚してしまうよ…。

花さんって本当にお役に入り込むというか憑依してるみたいに見えるから、一回一回の公演にすごく体力も気力もつかってらっしゃるよねきっと…。エリザでシシィの人生を生ききったって言ってたように、毎回毎回トニの時間を過ごしてるからあのシーンで毎回自然に泣いてらして、私もその姿見て泣いて…。命削ってる感じがするから、健やかに過ごしていただきたい…花さん長生きしてくださいね…。儚く散っちゃいそうでこわいわ、、、あんまり背負いすぎてて不安になりますわ😫でも、だからこそ花さんは、シシィでありマリーでありベスでありトニでもあるわけですよねえ。花さんの歌唱、ソロもデュエットもすごくすごく良かったです…。

*カスパール

ルートヴィヒの弟。兄さん自身に言ってるんだ、ってセリフがあったりすることから、ルートヴィヒの半身的な存在なのかな。出番は少ないけど、同じメロディラインを象徴的に歌うので、割と重要なお役だと思ってます。少ない出番の中で、彼の「兄さん」への愛が本物でないと成り立たない。途中フェードアウトしちゃってるとこあるけど、全体的に愛の人なので、聖母たちのララバイって感じ。知らんけど。これは海宝先生そのものですね(?)

*ヨハンナ

ほぼ歌わない、セリフも殆どなく、カスパールとともに登場して、すぐに袖に追いやられる子。みりおんの無駄遣いだと思ってます…。再演する時はランク下がってるお役かな、、、宝塚の3番手娘ちゃんがやるとしたら確かにちょうど良いお役なの🦆?2番手はベッティーナ…?だよね、多分。あ、もしくは男役2番手がベッティーナでもいいかも??そしたら2番手娘ちゃんがヨハンナかな…?

ヨハンナは白なのか黒なのかハッキリしないとこ、とても良かった。ベッティーナちゃんと一緒で、解釈次第かなと。私はルートヴィヒに肩入れしすぎて、ヨハンナに対して否定的なんだけども、正直海宝先生カスパールくんがそんなに愛して信じると言うのなら私も信じたい…(?)みりおんは好き。

*ベッティーナ

めちゃくちゃ可愛らしいリトルプリンセスみたいな子で、ロマンティックで素直なんだなあ…というのが第一印象。木下ちゃんすごく可愛らしくて、夢見がちな女の子とても良かった。
ほぼ二幕でしか歌わないし、それも一曲とかいう木下ちゃんの無駄遣いなんだけど、その一曲で大きな存在感を残していきました…。結構難しいメロディラインも自分なりに歌いこなしていたし、可愛らしいお人形さんみたいな見た目と、しっかりとした歌声のギャップがとても素敵。

かなり難しいお役で、これは再演でもまた木下ちゃんにやってもらいたいし、もし木下ちゃんで再演するとしたら多分もっとのびしろがありそうな感じでした。というのも、針が振れる微妙なラインを攻めている役作りでまだ試行錯誤してそうな雰囲気があったんですよね。その不安定な感じもベッティーナにハマってて良かったんですけど、なんか多分もう少しいけばガツンと"ここ"っていうラインにのりそうな、あと少しなんだ…!みたいな、物足りなさじゃないけど歯痒さみたいなものがありました。他に誰なら出来る、っていう人も特に思いつかない、とりあえず木下ちゃんだけにやってもらいたいお役でした。

ただ、フランツもそうなんだけど、ラスト驚くほど静かにフェードアウトしてしまって、エッ……てなる。ベッティーナにも葛藤とかなかったんか…。

*フランツ

終始怒り狂っててエネルギーものすごくいりそう…。ナンバー二曲ともかなり体力使うし、神経すり減らしそうなお役…。今回、シュガーをキャスティングした人すごい。これはどうだろう…岡さんみたいな人なら出来なくはないけど、やれる人が限られそう。オケに負けない声量と迫力の持ち主で、かつめちゃくちゃ歌で圧倒できる人じゃないと説得力がなくなりそう、、、裕様だと優しすぎてヒエッて感じが薄まりそうだもんな。吉原さんとかもアリかな。石丸幹二とか、四季出の人がいい気がします…クオリティが保証されてるから、、上原理生くんでも観てみたい気はするけど、理生くんがやったら本当にこわそうだからなあ…フィッツオークくらいでお願いしたいです🥺

シュガーを先に観てからの坂健さんだったので、「サカケンちゃん優しい…😇」という間違った感想を抱きましたとさ。シュガーは掴まれた手を振り落として、触られた箇所を手ではたいたりするんだもん…そこに愛なんてないよう、、、ま、でもシュガーのひとりレミゼラブル(?)を楽しめてとても良かった!でもシュガーはレミではもっと優しいけどね…!(じゃあレミじゃないじゃん)

*キンスキー公

宮廷とか華やかな貴族を代表するお役。ソロパートはほぼなしでも、割と印象的でそれなりに重要なお役。ルートヴィヒが貴族社会に馴染めない/受け入れてもらえない、二回の衝突の場面に関わるので、吉野さん以外なら、それこそ裕様みたいなオーラも存在感もあるどっしりした方にお願いしたい…けど、吉野さん以外の選択肢は実質存在しないのでは??ってくらい吉野さんピッタリで既視感ありました。

吉野さんって唯一無二だし、めちゃめちゃ説得力と存在感ありますもんね。はあ〜〜本当にすごい人!いつ見てもシカネーダーじゃんと思ってしまう()

*フィッツオーク

見るからに嫌味で陰湿でわかりやすい悪役。フランツに比べるとボス味が減るので、小物感が出ちゃうけど、出る度に歌うので誰でもいいわけじゃなくてそれなりに歌える人じゃないとしんどいと思う。見てるこっちが多分滅入りそう…。再演あっても渡辺さんは変わらない気がします。歌える人でこのくらいの役をやっている方ってなると限られてきそう…。でも比較的カスパールとフィッツオークは、若手というか売り出し中の方がキャスティングされそうな雰囲気もありますね…。

*ゴーストたち

ゴースト6名それぞれに役名がちゃんとついているんですが、6名でゴーストたちという表記でもあるのでまとめて。トートダンサーよりもっと神秘的な概念が出てて良かった。このゴーストたちは、音楽そのもの、なんでしたかね???ルートヴィヒが絶望する度に現れて、音楽の望みを聴けと迫ってくる感じが、音楽家ってやっぱり絶望の底から素晴らしい音楽を紡ぐ人たちなんだなって。モーツァルトもそうでしたね。

集中し音楽の望みを聴け、のときのダンスすごく好き…!芳雄さんの周囲に集中線みたいに音楽が迫ってきてるのも良いなと思うし、芳雄さんが音楽にちゃんと耳を澄まして身を委ねているのも良いなって思う。そのくせ、この手で運命を掴むみたいな「俺が生み出すんだ、音楽に支配されない」感とかも好き。

▼衣裳ほか

あの変な長いコート?ジャケット?も芳雄さんによく似合うよね。エリザでドクターの格好に扮してるときの感じ…!時代背景とかもあるかもですけど、せっかくスラッとしてるんだからもうちょい細身のパンツだったらもっと良かった😭ガイズのスカイの時も太めのパンツで、もうちょい…って思ったんだよなあ😇大貫さんみたいなスーツ着てほしい、、、

まあでも今回お衣裳とても好きだった、、、第一印象は、トートのペラッペラのブラウスみたい笑笑って感じだったのに、後々そのペラッペラのシルクみたいなブラウスがめちゃくちゃ良かった、、、そんなに?!ってくらい開襟して、お袖もバルーンっぽくて可愛かったんよなあ、、、そのお袖から細長い手首と、もちっとしたお手手と、綺麗な指先が出てるのが😇無理すぎた、、、中盤フォーマルなベスト羽織ってるのも良かったし、トートみたいなお腹履きズボン(言い方)も良かった笑

あと地味に嬉しかったのがスチールとかキービジュと同じ髪型で出て来てくれたところ…!ラグタイムの時、髪型がスチールと違ってちょっと残念だったので…。「あの髪型ちゃうんかい!くるくるしとらんのかーい!」ってことに引っ張られて初見の時だいぶ引きずったんですよね、、、そりゃエリザだって幕開いたらスチールと髪型違いましたけどさ。いつもと違う髪型も見たいじゃないですか…😫だから、ベートーヴェンあの感じで出て来てくれたからもう最高すぎて、初見時以外ほぼオペラ芳雄さん固定で追ってしまったくらい好き。私が父親譲りのひどい天パで、子供の頃寝起きの髪型ベートーヴェンとかライオンって言われてたから余計に嬉しかったの🦆(どんなエピソード)

あとトニの純白ドレスも最高に女神様でした…。一幕終わりのシシィとまた違う美しさを見て感動しました、、、お花さんの美しさだけで16の価値超えてくるのやばすぎ。大好きです。


▼やっと観劇メモ

雷バリバリから始まるの、一階やや前方から観る時ばりびっくりしたので、音ー!って思っちゃった…。雷の音嫌いな人多いんちゃうか…?でもルートヴィヒは好きなんだもんな、、、うーん😇芳雄さんがいるときの雷の音は許せるけど、誰もいないときの雷は私にはダメだった😫う、うるさい…(コラ)

死後からはじまる系ミュージカル。お花さんの喪服見すぎてるのに何回見ても美しい…初っ端から情熱的なソロパートあって「もう?!早いね?!」って謎に準備不足だった私。ようやく休めるのね的なことを言っていたと思う。クンツェリーヴァイ作品の、誇り高く生きて死んだらやっと解放されるみたいな魂の旅がすごく好きだなあ…。このキリスト教的な概念に育てられて来たから、その死生観とても好きですう…。

▼宮廷×吉野さん似合いすぎ…

吉野さん出てきた時から吉野さんだもんな(?)
貴族のお生まれなん??声質もめっちゃ高貴な身分の方なんよな😇好き…。吉野さん芳雄さんミュージカルに度々出てるから、声聴くとニンマリしちゃうわね。そんなに悪い人じゃなさそう感があるもんなあ…ただの悪い人だったとしても笑
貴族たちが歌い踊るシーンすごく華やかなんだけど、MA観てるときの感じ。なんとなーくスッキリ爽やかではない…。

▼芳雄さんルートヴィヒ登場

手を後ろに組んで、ちょい猫背気味に歩くの可愛かった😭度々ある散歩するシーンの芳雄さんの背中好きな人多いですよね絶対〜!!!!あと天才音楽家として出てきた時、傲慢不遜な態度がめちゃくちゃ偉大な音楽家っぽくて最高だったー!ちょっと嫌味な顔の芳雄さん最高すぎる…ご本人全然全くそういう態度とったことないのに、お役ではちょいちょいさせられてるよね笑
〜〜〜なんて馬鹿げてる、みたいな時の言い方とかもとても好き😇芳雄さんのぶっきらぼうなセリフめちゃくちゃ好き…なんだろうね、ミュージカル作品では結局最終的に改まるって知ってるからこそのアレなんかな?

ピアノ弾く前にジャケット?脱ぐのとても良き👍お怒りぶちまける前にツカツカ0番前方に歩いてくるの好き〜!第一声からもうお腹から声出して相当お怒り感出てて、芳雄さん激おこ最高(?)

▼追い出せダンス追い出せ、の時のダンスさ、

1789とか宝塚リストの時のダンスで似たような動き見たことあるよね?!という力強い振りでしたね。めっちゃそこだけ覚えて踊りたくなるやつー!大楽配信で練習しよかな笑

貴族たちがルートヴィヒに抱いている嫌悪や不満を、ルートヴィヒも貴族たちに対して向けているのがいいよね。お互いにアイツが悪いの平行線で、数の暴力で負ける感じ。

▼芳雄さんの舌打ちいただきました〜

カスパールくんが兄さん!ってやって来たとき、ハグ拒絶するの何故なの…?ベタベタすんなってこと??ご挨拶じゃないんかい。やさぐれ兄さん可愛くて最高🙌全然人の話聞いてない傍若無人な男ー!道明寺ですか?(カスパール花沢類ですやん??)

カスパールとヨハンナの出会いのとこ、メロドラマとか言ってたのに、最終的に自分も橋でトニ相手にメロドラマ繰り広げちゃうからルートヴィヒは。フラグ職人。(でも、カスパールは幸せになって、ルートヴィヒは別れなきゃいけなくなっちゃったの悲しいな。)

史実でもルートヴィヒはヨハンナのこと相当嫌ってたみたいですね…。まあ、ヨハンナが実際どういう人だったのかはわからないですが、ミュージカル内でも「父親のお金を盗んで追い出された」らしいという民衆の噂が聞こえてきてましたが、それはどうやら史実でもそのようなことがあったようで。カスパールはそれでもヨハンナを愛していたのだろうから、カスパール愛情深すぎて聖母なんか…???カスパーちゃんの愛がルートヴィヒに向いていた時は癒されていたけれど、ヨハンナにも向けられた時、突然拒絶するルートヴィヒ、ヤンデレなんかて。
物語内でわざわざベイビーちゃん連れているあたり、ルートヴィヒとの後々の泥沼裁判を暗示しているのかしらん。

▼ただの可愛い兄嫁、と思ってたけど…

ベッティーナちゃんってやっぱフランツの妹だなあと思う瞬間がありますよね。めちゃめちゃ可愛らしくて、ある意味で純真な子だけれど、華やかなこととかもちろんお金とか、名声みたいなもの好きそうだもんね。その反面、愛に夢見てるところは真に少女という…。後に実兄フランツに「トニといると息がつまる、後ろめたくて」って打ち明けているけど、トニの方こそ息苦しさ感じてそうだけど?!って思っちゃった。まあね、実際フランツが浮気してようがしてなかろうが愛なんてないわけだし、トニとしてもどうでも良かったんだろうけど。だからこそ、浮気相手とすれ違った後も「あの女だれ?」とはならなかったわけですし。知ってたんだろうね彼女は。ベッティーナちゃんは兄姉のそういう関係性には気付いてないのがなんとも…。

▼金のドレス銀のスプーン煌めくシャンデリア香るフレンチワイン

完璧な日々すごく良かった…!MAの遠い稲妻の後のマリーのソロ曲(孤独のドレス)みたいな気持ちになった😭クンツェリーヴァイ作品の花さんいつも檻の中にいるのね😭😭ベスもシシィもマリーもナンネールも檻とか鳥籠とかお城の中にいたよね😭😭
トニの何が良いって、明確に〇〇がしたいのに出来ないとか××をしなければならない義務があるとか、そういう縛られ方をしているとか息苦しさを感じているというわけではないのに、漠然と虚しさを抱えているところよね、、、『深夜高速』かよ〜!
自分自身には何もないと悲しんでる感じがする。満たされているはずなのに、何かがぼんやりと欠けている。それはお父様を亡くされたからかもしれないよね。遺産の整理をするという名目で、私がしなければならないことを確保しているような感じもする。もちろんそれを口実にフランツから距離を置きたいというのが一番でしょうが。フランツはどうしてトニを管理したいんだろう。近くに置いておく必要を感じないんだが。所有物だからってこと??

完璧よ、完璧すぎるほどの歌詞、日本語訳として他の言い方とかさあ…って最初思ってたのに、リーヴァイさんの歌ってこういう真四角の訳が結局似合ってしまうよね🤣聴いてるうちにいいかもと思ってしまう謎。これ以上望めない、そうでしょう?って誰かに問いかけるトニめっちゃ悲しい…。人に言わせれば完璧な人生なのに虚しいって思ってる、その気持ちを誰にも話せないでいる感じが😭😭他人から羨ましがられる人生でも幸せじゃないのよね、、、

後々ルートヴィヒにどうして檻だなんて…幸せでしょう?って問われて、恵まれてますって返すトニがもう最高に悲しくて切ない😭幸せのフリをしてます、なんて口に出しちゃったらもう…辛いよな人生が。だけど、トニのいう自由って結局こっちも漠然としてる…フランツにモラハラされ続けた結果、自分で考えることをやめてしまった感じがするんだよね。だから、トニって結構危うい人だなって見てて思っちゃう。その危うさがルートヴィヒを捉えて離さないんだろうけども。

▼お怒りルートヴィヒ

コンサート中止直前、ルートヴィヒ最高に勢いづいててたまらん。容貌で嘲笑ったやつらにも等しく音楽を与えてやる、という神の思考めちゃ可愛いやん…。ルートヴィヒ基本的にどちゃ可愛くてツボ。芳雄さん好きな人絶対好きやん…のキャラ。ピアノ弾きながら調子に乗ってくると指揮者やりたがるの最高やん。音楽よ僕の指揮で踊れってか?!好き。一人称僕なの新鮮で良いなあ…とても良い。ま、芳雄さんなら一人称が俺でも私でも我輩でも好きって言ってそうよ私。あと殴り込みに行く姿勢も最高。殴り込みに行った先でピアノ触っちゃう繊細さもー!

音楽は僕の人生ってなんかそう言う歌があれば良いのになあと思ったけど、つまりそれが僕こそ音楽すぎて何も言えないわ。ルートヴィヒにも人生を歌わせてあげて…!!!!

▼これ全員好きでしょ

キンスキー公のお屋敷でトニに再会して助けてもらう時、トニが契約書か何かをピシッと綺麗に折りたたみながらスッとキンスキー公にお返しするの最高にかっこよかった…!トップ娘の風格ー!!!お赦しを、なんて何の決め台詞😭😭花さんにしか出来ないよお…!!あんな柔らかい雰囲気の方がピシャッと強い言葉で、不快でしたわってハッキリ言うのやばいな。ルートヴィヒが恋に落ちるのも仕方がないね、、、、音楽に敬意を払う貴族ってだけでも既に心を掴みそうなのに。

トニって、権力者に物怖じせず自分の考えを申し出たり、激おこのフランツと強い言い争いをしたり、強気なお姫様なのに、檻を叩いて壊そうとはしないんだよね。檻の中から負けじと言い返す度胸とか勇気はあるのに。自分は檻の中から出られることはないのだと諦めている。だけど檻の中でなおプライドと意地で背筋伸ばしてる感が…いたいけやでな。健気やんトニ…。

▼カスパール熱唱シーン

カスパールくんヨハンナのこと大好きなんやなOKわかったよ🙆‍♀️落ち着いて?の気持ちで見守ってた。兄弟揃って興が乗ってくると椅子とかに登りたくなるタイプね。

下手袖から登場時に、ピアノ椅子に乗ってるカスパーちゃんにかける言葉をアドリブで変えていたベテラン芳雄パイセン↓
「誰が椅子に乗っていいと言った!💢」
「いい声だな。あっち(袖を指差して)でずっと聴いてた」
「良い声してるな、最後ちょっと長いけど」
「どうして椅子に乗ってる…?😫最後だからいいけど」

夕べソナタを書いたんだ、のセリフめちゃ好き…。夕べという言い方もソナタを書く行為も、まじで音楽家やばいね…王子様よりロマンチックじゃない???芳雄さんが言うと百万倍甘くて最高👍本当、あの方妻子ある身なのにずっとプリンスなのすごい…いつまでも健やかにいてください(?)

トニが庇ってくれたと話すルートヴィヒに、お礼をしないとねってごく自然に出てくるカスパールくんの素直さがとても好きです…。カスパールに言われるまで絶対そんな発想なかったやろルートヴィヒさん。それか、普通はお礼をすべきか…?どうなんだ?いやでも態々行くのはちょっとどうなんだ?とかウジウジ悩んでそうではあるよね。悩みながらあんなに素敵なソナタ書ける?ってのはあるけど。

▼ちゃっかり会いに行って陰の者ムーブしちゃうの可愛すぎる…

アポなしで訪ねるのは先に口約束があったからいいけど、ベッティーナの姿を認めても図々しく入って来てるルートヴィヒにニンマリしちゃう。入って来ておいて下手に出て「お邪魔でしょうか…?」的な問いかけ、それ断られることちゃんと想定してる?!って思っちゃう笑
いらんこと相手にボールパスしたら、あなた対処できるちゃんと?!の気持ち。コミュ障のムーブ上手すぎん…???

ルートヴィヒがお礼を、と跪いて差し出した手をそっと触れないように包み込んで、あれ持って来ますわって楽譜取りに行く花さん可愛すぎ。「あっあれをほらっ持って来ますふふふ」ってはしゃぎながら後ろ向きでかけて行こうとした時、危ないから前向いて😫どこにも行かないから!待ってるから!という謎の気持ちになった😇何であんなに可愛いの…花さんってば。
二人がお互いに向けて好意を寄せ合っててテンション上がってるのお花畑で可愛い…。少女漫画やん…。イケコ好きそう。

ベッティーナには全然全くまんじりとも興味ないくせに、トニには最初から前のめりなのオープンにしすぎてて、わかりやすすぎんか…???大丈夫か…???って思っちゃった。他人に対して心閉ざしすぎだし、好意を寄せる人に初っ端から心開きすぎ。距離感わからず屋さんなんだけど、自分の距離感に自信がちゃんとないとこ、可愛い。

捨て台詞の「ゲーテにはお気を付けて」が気になりすぎて、つい調べてしまった、、、ゲーテとルートヴィヒの時代が重なるのも不思議な感じ…。ゲーテさんのことは学生時代にちょっと齧った程度だもんなあ。

▼耳の不調のため静養しているところを訪ねてくれるトニ…

静養中の訪ね人って結構心に留まるよね。文筆家も多く書き残してるもんね。私の大好きな界隈だけでも、芥川に朔太郎、中也あたり残してたはず。トニがまさか来てくれて、戸惑いつつもやっぱり嬉しかったでしょうルートヴィヒは。自分に会いにわざわざ来てくれた、ってだけでもう特別だもんなそれは。そして展望台の方へ少女のように駆け出していくトニの満面の笑顔可愛すぎるし、その眩しい笑顔の裏に隠してある影の部分がもう今にも壊れそうな不安定さで、トニ…幸せにしてあげたいよ私😭

幸せのふりをしてます、のトニのお顔とか仕草とか声色とかもう、もうね、、、メーデー、救難信号ですよそれは、、、藤くん助けてあげて(?)

そもそも、自由って何かしら?私、檻の中って呟いたトニに、幸せでしょう?って踏み込んで良いのか戸惑って返すルートヴィヒも最高に良かったし、恵まれてますって返すトニも良かったんよなあ😭他人からどう評価されているか知ってるが故に、私が満たされていないだけなんですってスタンスなんでしょう。そんなん言われたら、エッ…何どうしたん?って訊かざるを得ない…。
檻ってなんです?自由になれば良い→出来ない→手伝います→あなたには無理よ→そうでしょうか?というやり取り良いなあ。ルートヴィヒのその変な距離の詰め方、決して厭じゃないし不快にさせないように気を遣ってる感もあって、まあ下手なんだけど、すごく善人っぽくて最高です👍

▼雷に狂う人ー!実際に居たら、ちとホラー

雷の下で共鳴してる人、有体に言ってこわいよね。理解不能すぎる。凡人じゃないなこの人、って感じはすごいするけども!それがトニに刺さって良かったよ本当に。ルートヴィヒ良かったね、、、

雷の音うるさくて二人が何を歌ってるのか聴こえにくいとこもありましたが、それを差し引いてもどうしても入れたかったんでしょうね。このあたりの映像効果とか演出とか韓国ミュージカル!!って感じのアレでした。何だろう、何がどうとは説明しにくいんですけど…。ドラマティックな音楽含め謎の拘りをすごく感じるシーンでした。嫌いじゃないけど、そこの変な執念なに?って違和感はある。レミの新演出版みたいな。
風に吹かれてるリアルさとかもすごく良いけど、その分想像力がしんできちゃうというか余白が消されちゃう感はありますのよね。我が儘ガールで申し訳ない…。ほら、でもジョンケアードに鍛えられている私たち、いかに少ないセットで想像してもらうか、みたいな土壌で育ったから…ね?風が吹くなら映像のリアルさは要らんのです…()

何かに惹かれあって突然盛り上がった二人。キスした後、落ちた雷で我に帰って、顔に手を当てて去り行く花さん、少女漫画すぎて可愛かった…。少女やん…。ひとり取り残された芳雄さんが木の下で愕然としてるのも、いやいやイケコミュージカルで観たことある絶対。最高。ベタで良いんですよこんなん。最高ですもん。ま、でも自由になりたい!って口に出せるようになったのは良いことなんだけど、やってること不倫だからね。どんだけ取り繕っても純愛じゃないから!ドロドロだから!という強い気持ちは、観ている間は忘れてしまうんだけど。純愛ラブストーリーのつもりで観てしまうもんな。

▼またお前か絶望、よろしく

結局、短い間だけ運命の人でした、的なお別れの手紙を綴ったトニ。このシーンが私は一番好き。花火のシーンよりこのシーンが好きです。場所も時系列的にも違うんだけど、同じ舞台上で手紙の受け渡しが行われて、すれ違っていく感じが…もう…。こういう演出がいいんですよミュージカルは!!!って思っちゃう😭😭舞台ならではの表現方法じゃん、、、そして歌もとんでもなく良き。ルートヴィヒの絶望が、とっくに諦めてたはずなのに期待しちゃったから「また」同じ思いをした、という深い傷の匂いがして最高だった。

「道連れか死ぬまで」って皮肉っぽく溢すの、最高に最高にグッド👍傷付いた芳雄さんルートヴィヒ、愛おしい。愛のバクダンもっとたくさん降り注いでくれ…の気持ち。

トニはトニで、ひとときだけでも夢を見れてよかった、現実は変えられないから…って、引き続き諦めてる感じが…もう…😭本当は自由になりたいって思ってたことを自覚してなお、忘れたふりして生きていこうとするの切ないなあ。

このデュエット、めちゃくちゃリーヴァイ作品〜!って感じの音楽だった、、、、円盤が無理ならせめて音源だけでも出してほしい🥺

▼忘れるんだ忘れるんだ

忘れるんだ、それしかないって何度も言い聞かすルートヴィヒ悲しすぎて涙が出ちゃう。重ねれば重ねるほど忘れられない人になっていっちゃうよね。もう二度と会えない人のことを考えれば考えるほど、愛おしさは募る一方だしね、、、カスパールくんに八つ当たりするの、カスパールも泣いててお互いに傷付いてて救いがなさすぎる…。もちろん悪いのはルートヴィヒなんだけど、「僕を捨てたのはお前だけじゃない」って一言に詰まりすぎてて😭結局みんな去って行くんだって訴えるのしんどい…お前、お前は〜〜〜〜〜罪な男やルートヴィヒ!
このシーンのルートヴィヒのお衣裳、観劇前から神絵師の方々が次々に書いてらして、知ってたはずなのに…とんでもなく良かったです、、、あーあ芳雄さんのこと好きじゃなくなる日なんて来ないわ一生。声も歌も顔も仕草も演技も全部好きやもんな。って、謎に考えさせられる?確認させられるシーンでした。(何で?)

▼打ちのめされても立ち向かい掴み取ろう運命はこの手で

一幕ラスト、何も起きてないけど、もう寧ろ全然このまま帰っても良い!一幕のまま保存しておいて、一生BVの途中でいたい…!とか思ってしまう最高のエンディングでした…(エンディングではない)。
結局プリンスなんかキングなんか知らんけど、もうそんな肩書き易々と超えてきちゃううちの芳雄さん最高すぎる(うちのとは)!!!!!!!

ちと演出がくどいけど、くどくてベタなんが良いんだよね…。古典っぽくて良いじゃないの。

彼女は何も要求しない、とルートヴィヒはトニを求めたけどトニがどれだけ曲を書かせてくれたかなとは思う…。素敵なソナタ作ってはいたけど、結局トニを失ってからの楽曲(一幕の終わりに降ってきた楽譜)の方が多いんだろうし、ルートヴィヒは絶望から生み出す系の人っぽいもんな。想像上の完璧なトニに支えられてるくらいの方が良さそうではあるよ…。気難し屋さんのルートヴィヒが、トニといる間中ずっと機嫌良い優しい人で居られるかって言われたら……ね?しかも、カスパールくんと同じで、トニのその愛は他方にも向く可能性があって、それがベッティーナちゃんであったとして、ルートヴィヒが嫌悪感を抑えていられるとも思わないし。

何はともあれ、ここ盛り上がりが二度三度あって最高に良い幕間への入り方だったのでは?!シティハンターのラストのGWの入り方くらい、全員が「お、ここで一旦休憩ね」って思えて良かった。たまにある、「え?あ、ここで休憩?!」ってアナウンスで知る感じじゃなかった。アニメのABパートの区切りに入るアイキャッチくらいわかりやすかったです😇

▼こっから二幕…(まだ書く)

書かんめえと思ってたんですけど、耳が不調で音が聴こえなくなる瞬間を表現するときにキーンという高い音流れて、ルートヴィヒが頭を抱えるとこあるじゃないですか?あれ、わかる方にはわかると思うんですけど、最近ゲ謎にハマりまくってる私には大好物でした、というどうでもいい話ー。

ルートヴィヒとトニ再会前の、トニのソロナンバーもとても歌うのが難しそうな曲なのにすごく気持ちが伝わってきて良かったです…。ここでも、まーた「お人形なんて厭」って歌っていて、お花さんいつもそういう運命なのね…という謎の切なさもプラスされてしまうわ。トニの場合、そのお人形みたいな人生を変えたいという想いを満月に願う、託すところがもうちょっと悲しい。月が魔法をかけてきっと叶えてくれるわ、っていうディズニー映画のヒロイン…。さすがにトニも、叶うはずないってどこかで諦めている部分があるはずだけど。こんな人生ならいらない!出て行くわ!みたいな意志はないのだもんね、、、王子様連れ出してやってよ😭

トニとプラハで再会する場所が、満月が輝く橋の上というのがまた伏線すぎてとても良かった。運命ですねってちょっと浮かれかけたルートヴィヒを、旦那の仕事の都合で立ち寄っただけ、と牽制したトニだけどさ、結局期待して勇気出したルートヴィヒの誘いを、前のめりで受けた時点で手応え感じさせちゃってるもんな。トニに悪気はないんだろうし、実際に嬉しかったんだろうけど、ルートヴィヒかわいそうよ…。諦められないじゃないそんなん…こっちも前のめりになっちゃうよ…!

↓このやり取りめちゃくちゃジョンケアード作品の問答っぽくて大好き。多分みんな好き。
僕と会えて嬉しいですか?と鎌をかけたルートヴィヒに、その質問には答えないわって距離を置きつつも、貴女の手紙にもう会うべきではないと書いてありましたね→罪悪感を持つべきかしら→いいや、僕たちはたまたま会ってたまたまお酒を飲んでいる、ただそれだけです→いいえ、それだけではないわ。貴方もわかっているでしょう?→僕にどうして欲しいんです?貴女に帰れって言うべきですか?→過ぎたものは元には戻らない…→一体何があったんです?
ここではじめて手紙のお別れの意味を訊けたのもルートヴィヒっぽくて良かった。一方的に突きつけられた別れを、仕方ないのだと言い聞かせて飲み込んだんだもんね…。
ここのトニさんさあ、バカ正直にあなたといると冷静でいられないみたいな告白しちゃって、ルートヴィヒからしたら愛し合ってることを確認しちゃったんだから、あきらめられるわけないのよ😭女神だって思ってんだからよ〜!!!!
でも、一緒に、二人きりで静養地に行きませんか?って勇気を出して誘ったルートヴィヒの勇気たるや…。どうかしてるわ?!って返すトニも何だかちょっと可愛らしく面白く思えてきちゃう。二人とも何て可愛いの〜〜〜!!!!その後の、踊りましょう→音楽家は踊らないのやり取りすら愛おしい😭もーーーーーーーー幸せになってくれよ頼むから😭😭
最終的に、もっと静かなところで話がしたいわ→じゃあ僕の部屋で…いやいやそれはダメだ→行きましょう!時間がもったいないわ!みたいなトニさん…罪な女すぎる…純粋すぎて。きっとさ、何もなかったんでしょう。トニにそんな勇気なさそうだもん。ルートヴィヒはどうしたらいいかわかんないよ💢一緒にいると楽しくて、二人の思いが重なり合ってること確信しているんだもの〜!かわいそうよ…。もっと自覚を持ってルートヴィヒに好意を寄せて欲しいよ😭

▼秘密の花園

恋人たちだけが行けるその場所ってどういうところなんだろう。愛、か…って呟いたトニと同じで、私も秘密の花園で出会う人や本当の愛のことをよく知らないままだなあ。ルートヴィヒとトニは秘密の花園で出会えるのかしらん。目を閉じれば会えるってことは、ルートヴィヒは秘密の花園に行ったことがありそうだなあ、なんて。愛に資格なんてないわけだから、きっと二人は出会えるんだろうね。夢に現れるというのと同じ話なんだろうか…。そもそも、どうして「秘密」なんだろう…。二人だけの秘密ね、の秘密???

ここのデュエット、木下ちゃんもお花さんもとても良かったですん…。木下ちゃんが地でゴリ推してる感が若干あって、それがベッティーナの傲慢さっぽくて良かったんですよねえ。私がはじめて木下ちゃんを観たのはプロデューサーズだからごく最近なんだけど、最初からずっと上手くて大好き〜!

▼愛は残酷な手で二人を引き裂く、ああ…なのに求める…

名曲すぎますよね、、、これぞ井上芳雄、みなさんこの方の何がすごいって、他の誰とも違う、こういうところなんです…ってのが詰め込まれたシーンでしたね…。ミュージカル界のプリンスの何がプリンスたる所以かって、この方の全てです😇これを見てもらえばわかりますよ、って感じでした。

芳雄さんは「自分なりに自分の歌い方で歌いこなすことも大切だと思った」っておっしゃってましたが、芳雄さんがクラシカルな歌い方で歌いこなすことも大切なんじゃ…?と思います。藝大出じゃない方には出来ない歌い方、クラシックの基礎を学んだからこそ出来るその歌い方が好きだって方が、芳雄さんのファンになっているわけですし…。癖のある歌い方なんて評されることもありますが、今回のような作品にこそ芳雄さんの本当の歌唱力が生きてくるのだなあ、やっぱりクラシックの芳雄さんだなって思います。単純にめちゃめちゃ上手いし、芳雄さんに歌われて恋に落ちない女なんていない(暴論)。

言葉に出来ない、のフレーズ一つでも、歌うのはとても難しいのだなあと。芳雄さん、楽器を奏でるように歌われていて、音楽だなあって感動します。最近の俳優さんたちは音を置きにいくような歌い方をされている印象があって。音符を読むような感覚というか…鍵を押し込むような…ブツ切れの音を出すだけというか…。そういう器用に上手に見せる歌い方をされる俳優さん=歌が上手い、と言われているのがちょっと…少なくともミュージカルの上手さではないのでは…?と思ってしまう心の狭い私です。芳雄さんは弦楽器を弾くような、管楽器を吹くような、音の余韻までも残す感じで歌っているんですよね。リズムもピアノを弾くような…。

サビの、愛は、の入りも最高に良いんですよ…あんな情熱的にロマンチックに歌われたら恋に落ちない女は居ない…さすが芳雄さん…。伸びやかで奥行きのある深い、愛は、は他にないです…。オペラじゃん、、、こんなん死ぬほど体力使いそう、、、
生きるか死ぬかだ、のとこも重みがあって、こんなふうに歌える人、他に誰が居ますか…。

ベッドに倒れ込んで歌うシーン、これでもかってくらい井上芳雄さんの技術とか実力とか見せつけててさすがすぎると思った…。あとファンはみんなそうだと思うんですけど、芳雄さんの手好きですやん。愛は残酷な手で二人を引き裂く、のとこ、演出考えたの誰ですか…ありがとうございます。

▼さよなら絶望

トニに会いに行っちゃって、心をこれ以上かき乱さないでって泣かれた後で「出来ない、赦して」って跪く芳雄さん最高すぎん??????女神の前に赦しを請う芳雄さん、なんか前にも観たことある好きなタイプのやつだー。どうしようもなく君のことが好きなんだ、で暴走しちゃう感じがダディかよ〜〜〜〜!!無理すぎる好き、、、、、、

時間をちょうだい→待ってる→いいえ、待たないで→待てるよ→会えて良かった→また、会える、のやりとりも切なくて最高だった。この歌のやりとり高度すぎん????大好きすぎる…無理…。お二人とも感情乗せるの上手すぎん??????待てるよ、の芳雄さん、歌い方とかもう全てが愛おしい…。芳雄さんの高音好きです、、、めちゃめちゃ優しい言い方×歌い方×音なんですよね😭😭芳雄さんってすごいな本当。もうさ、ダメじゃない???ってくらいドストライクを更新してくるの。みんな好きよね????王子じゃんいつまでも。私の中のプリンスは芳雄さん海宝先生マイティーの三人です😭好き。

▼恥知らず

浮気バレした直後のトニとフランツの場面、入ってきたトニが「何でそんなに怒ってるの」って限りなく自然に言ったもんだから…お花様…すごい…。トニは何が起きてるのか知らないわけだから、そのトーン大正解なわけだけど、お花様は当たり前だけど状況を知ってるわけじゃないですか?それでごくごく普通に「何?どったの?」のテンションで言えるのすごい…全然違和感なかった…演技力すごい…。逆にこわい、私なんかお花様相手だったらすぐ騙されちゃう。いいえ、お花様になら騙されたい…(何の話?)。

シュガンツと花さんトニは、とんでもなく最高に良質だった…もう最高峰。見張りなどいらないバカにしないで→君のことは信じられないもう二度と→自分のこと棚に上げて、何て恥知らず!!のところ鳥肌立ったし、最高すぎてスタンディングオベーションしたかった、、、、心の中の鳴り止まない拍手と大歓声、、、、やばすぎる組み合わせでした。再演して!

▼花火は桜と同じで、華やかに咲いて次の瞬間には散っているんですよね…

もう二度と会えないと思ってた…のルートヴィヒ…。二度目の再会は本当に嬉しかったやろうな…信じられないくらい幸せに満ちたと思う。こんなに素敵な人に出会えた、って愛する人から言われたんだもんな。私、ルートヴィヒに幸せになってほしいよ😭

どうでもいいけど、芳雄さん日によって脚の組み方変えてません…?骨盤歪むの気にしちゃってない?!そんなことない?!右が上に来る組み方が多分自然なんだろうけど(利き足が右ってこと??)、左を上にしてる時あって、めっちゃ脚が窮屈そうだった🤣

あとさ、ウィーンで子供たちとトニを待つルートヴィヒ、ちゃっかり子供たちのためのプレゼントめっちゃ持ってて微笑ましかったですよね?!もしかして芳雄さんもリアルにそういうことやっちゃったりした?とかいう邪な考えが過ってごめん!もう二度としないから…許して😇可愛らしすぎたのよ…。そういうことしちゃう芳雄さん全人類好きやん???(大言壮語)

▼千のナイフ

この歌を歌うお花様が毎回本当に泣くもんだから、私も泣いちゃった…。トニに幸せになって欲しかったなあ…幸せにしてあげたかった。ルートヴィヒと一緒に幸せになることがたとえ無理でも、せめて一人で檻の中で苦しむことから救ってあげたかったな😭😭😭トニって、シシィともベスともマリーとも違って、一人で立ち上がってどうのこうのって感じじゃないもんね…(主演じゃないから?)。せめて、笑っていられるような日々があれば救われるのに。

▼答えは一つだ

君は苦しまないで、君を護れるなら一人立ち去ろう、これが僕なりの愛だ、僕らの想いは月だけが知ってるって決断するルートヴィヒ…もう…もうさあ…王子様じゃん…かっこ良いけど切なくて切なくて…泣かずにはいられない。ルートヴィヒお前…😭なんかさ、こういうとき相棒みたいな存在が全て知って慰めてくれたらいいのにな、ルートヴィヒのこと!!!!!!もしかしてそれがカスパールですか?!

トニと寄り添って歩いて帰るところいいな。橋から飛び降りようとした女の子を兄弟二人とも抱きしめたわけだけど、ルートヴィヒは別れなきゃ行けなかったのが本当に辛い…!プラハの橋の上で再会して、ドナウ川の橋の上でお別れになるのも…!橋は出会いと別れを繋いでいるってことなのね、、、私が器用だったら、満月が照らす橋の上を二人寄り添って帰る姿の切り絵カードとか作りたい…。

▼ラストのカスパールとの和解シーン

下手で倒れ込んだまま、入って来たカスパール呼ぶとこの芳雄さん「おぉ来てくれたか…」の悲惨なお声とか上手すぎん???大きな声で話すか、話すことを紙に書いてくれ、って頼むとこ、対話をしようとしてて泣けた。それまでカスパールの話を聞こうとしてなかったくせに…(お礼を言いに行かないとね、とかだけ都合よく聞いててウケる)
僕から話すことは何もない、兄さんはどうしたいんだ、みたいなとこで、ルートヴィヒは聞き取れなくて「え?」って聞き返して、カスパールがイラッとしながら「兄さんは!何が!したいの!」みたいな言い返し、あ〜〜〜〜〜〜〜これは………『オレンジデイズ』だか『愛していると言ってくれ』だかで喧嘩する時、手話が早過ぎて読めないっていう件に似てる…無理〜泣いてしまう…って感じだった。ルートヴィヒはここでちゃんとごめんなさい出来てよかったね。そして、ちゃんと許すカスパールくん…すごいね。私はきっと許すことが出来ないから、大きな愛で周りの人を包み込むことができる彼はめちゃくちゃすごい人だなって。本当に奥様のことを信じていたのも。
でも、もしかしてこのシーンさ、ルートヴィヒの夢の中の出来事だったりしないよね…???愛する人が馬車に乗って行ってしまった→結局、自分を愛してくれる人は心許せるカスパールだけだ→夢の中で和解する…ってこと??あっさり帰っちゃったのが気になってる。あと埋葬の時いなかったのでは…?

▼集中し音楽の望みを聴け

別れた後、一幕みたいに「みんな消えていく」って自暴自棄になるわけでもなく、愛を知って強くなったルートヴィヒ…。トニのことを愛していることが、生きていく力になり音楽を生み出すエネルギーになるのね。ルートヴィヒ😭😭😭アンタ間違いなくプリンスや👑

音楽の望みを聴こうとしてる芳雄さん美しすぎ案件…。音楽以外捨て去れって運命に告げられても、トニーへの不滅の愛があれば何度でも立ち上がれるって強くなった揺るがないルートヴィヒ…もう一人じゃないんだね。愛を知った彼が紡ぐ音楽ってどんな??????最高すぎん??????

▼不滅の音楽

ラスト、ピアノを弾いてる背中で終わるのとても良かったです…。肉体は滅んでも、魂は輝き続けて音楽を奏で続けているのね。肉体に振り回されてきたから(あばたや髪の毛、見た目で嫌な思いをして、音楽家にとってはかなり重要な耳が聴こえなくなって)、解放されてホッとしたのかもしれない、なんて。最後まで運命に抗い続けて、運命をその手で紡ぎだして音楽を決してやめなかったルートヴィヒ…😭か、かっこよすぎ…!!

打ちのめされても立ち向かい掴み取ろう、で終わってもいいなあ〜!って思ったけど、ラストやっぱりいつまでも音楽を弾き続ける背中で終わるの良かったですね???カテコのラストも背中がとんでもなく素敵だったし、背中で魅せる井上芳雄もかっこよかったもん😭😭😭😭

▼カテコ

カテコのラストまで劇中ってことなんだろうけども、一つだけ言わせて…ルートヴィヒは指揮者になりたかったのかい?!それとも俺の音楽ってことが言いたいの?!?!定期的に指揮やりたがるじゃん…。かっこいいけどさあ…😇


▼とにかく再演して欲しい…!(ちゃんとしたハコで)

韓国では評価が二手に割れたって聞いたけど、日本ではほぼ高評価(肌感覚)だったのは、芳雄さん花さんのゴールデンペアだったからですよね。日本初演って結構重要だと思いますが、この二人で出来たことってすごく良かったんじゃないかな、と。そう思うとリーヴァイさんの無茶振りに感謝です。岡本Pさんはじめ、東宝演劇部さん(やっぱりあの方々はすごい…本当に心から尊敬します)、ありがとうございました。たまたまエリザをやっていたときに諸々調整できたことも良かったのでしょうね。時間がないからこそゴールデンペアで行こう!ということになったのだと思ったら、今回リーヴァイさんGJすぎる😭もちろん負担がデカすぎて、主演のお二人も大変だったでしょうが…。準備期間がなさすぎて変なハコになったことを思うと、全てがグッドではなかったんですが。

再演ありそうな感じですが、せめて再演まではキャスト続投でお願いします🥺お二方がワンモア頑張ってくださるならまた観たいです…。再々演からはダブルキャストでも文句言いませんので、、、、、でもルートヴィヒやれる人、日本に何人くらいいるんだろう…。

とりあえず週末の配信は観るとして、円盤になることを期待してメモおわり。

今年もたくさんミュージカル観るぞ〜〜!!!(歌舞伎がホームだけど…!)

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