感想メールを書くこととは:自分の気持ちを誰かに伝えてみませんか?

皆さん、おはようございます。

色々と界隈で賑わっているのに便乗して、「こんな時だからこそラジオを楽しく聞いて、楽しくメールを送る人が1人でも増えたらいいな」という気持ちから、ラジオにおける所謂「感想メール」について自分なりの考え方を書いていこうと思います。ただし、私はいわゆる女性声優さんがやっている「アニラジ」しかほとんど聞いていないため、その点はご了承ください。

「感想メール」とは?

まず、初めてラジオにメールを送る場合に私がオススメするのが「感想メール」です。メールを送るというのは沢山のハードルがあると思います。「そもそもメールを送るという行為」「不採用だと悲しい」「メールを送るネタがない」などなど。正直、一つ目と二つ目はどうにか頑張ってください。特に、不採用の辛さはある程度一生つきまといます。でも、採用の嬉しさも一生味わえるものです。

では「ネタ不足」に関してはどうすれば良いのか、というと、それこそが「感想メール」です。その話をする前に、まずそもそも「感想メール」とはどんなメールかというと、個人的には大きく三つに分けられます。

1:出演作(アニメ・ゲーム・イベント)の感想
2:(収録番組における)過去の放送の感想
3:(生放送番組における)その日の放送の感想

これら三つに共通することとして、「ネタ」はその感想の元になる作品や放送にあるということです。あとは、それらに対して、あなた自身がどのように心が揺さぶられたか、をメールに乗せるだけです。簡単ですよね?
と言われても、きっと何度もメールを送っている人からしたら「そんなのわかってるわ」でしょうし、メールを送ったことがない人からしたら「そんなこと言われても簡単じゃないわ」かと思うので、実際に私が採用されたメールを元に解説していこうと思います。

1:パーソナリティの出演作(アニメ・ゲーム・イベント)の感想

まず、出演作の感想メールは、多くのパーソナリティが求めているものです。これを送られて喜ばないパーソナリティはいません。特に積極的に送って欲しいメールですし、初めての人にはオススメです。また、多くの番組において(特にイベントの感想は)初めましての人や普段はメールを送らない人のメールが採用されがちです。恐れず送りましょう。

ということで、実際に私が採用された出演作の感想はこちらです。

「青山吉能の可能性に挑戦 第10回」より(出演されたゲームの感想)

よぴちゃれ

冒頭の挨拶については別の事情があっただけなので気にしないでください。

まず、アニメやゲームの感想を送る際に気をつけるべきこととして、ネタバレを避けることが大切です。それらの出演作をまだ見ていないリスナーさんに対する配慮です。また、これは他の感想メールにも言える事ですが、全てを書こうとしないことも大切です。そもそも長すぎるメールは採用されません。番組によっては抜粋して紹介されることもありますが、その場合書き手の意図とは外れた形で読まれることになってしまうため、やはりオススメできません。
あとは率直なあなたの気持ちを書くだけです。それを見て、聴いて、その時抱いたあなただけの気持ちをメールに書いてください。それによって共感を得たり、はたまた議論に発展したりするものです。

さて、ここからはこのメールのポイントを解説します。まず、簡潔に出演作を紹介していますね。この時に気をつけるべき点としては、正式名称があまりにも長い場合は省略しても良いですが、基本的にはしっかりと正式名称で書いたほうが良いでしょう。また、難読漢字や英語が含まれる場合、フリガナをつけたほうが良いです。上記のメールはそこまで難しい漢字や英語がなかったためつけていませんが、特にゲームの場合、ゲームの収録時期がリリースのかなり前ということがほとんどであり、出演作だからといって正式名称を読めないことがあります。これは本来仕方がないことなのですが、パーソナリティの印象が悪くなってしまうため、少しでも「これ読めないかもしれないな?」と思ったらフリガナをつけましょう。

次に、出演を知った時の気持ちと、そのキャラに関する感想をとても簡単に書きました。「エンドロールを観るまで」という部分については本当にその時の気持ちをそのまま書いたのですが、これを受けて「エンドロールで見つけて、嬉しいって思ってもらえることが嬉しい」という言葉をもらえました。
また、次の文章では他の出演作も出して(これは場合によってはNGかもしれません)最近の他の活動にも触れつつの感想ですね。個人的ポイントとしては「ショタ…」の"…"です。いわゆるメールを読むときの"タメ"のために使うことによって、その後の「良いですね!」に感情が乗ります。
さらに、演じたキャラの名前や、他のキャラでも出演されていることについては、あえて書きませんでした。そうすることによってネタバレを避けられますし、このメールを受けて「他にも○○で出演しています」という言葉がパーソナリティから引き出せます。また、これを聞いたリスナーには「ショタ演じてるのか、それならやってみたいな(見てみたいな)」と思わせます。
このように、書いた気持ちと書かなかった情報がフックとなります。あと、メールの最後によく「裏話があれば教えてください」とついていることがありますが、正直これはいりません。この質問がなくても話したいことがあれば話してくれますし、話すことがなければ次のメールにいくだけです。逆に、本当に聴きたいことがあるならもっと質問は具体的にすべきです。

以上が、「出演作の感想」です。例としてゲームの感想でしたが、これがアニメの感想でも、イベントの感想でも大きくは変わりません。ただ、イベントの感想についてはより一層、ネタバレへの注意と長くならないように注意してください。尊敬するパーソナリティがよく言っている言葉ですが「イベントの内容はイベントに来てくれた人のもの」です。どうしても知りたかったらツイッターで検索してください。また、イベントの感想は数人採用されることが多く、それぞれ違うポイントに着目していた方が番組側としては採用されやすいです。つまり、他の人が着目していない内容や自分だけが感じたであろう気持ちについて書いたほうが採用されやすいです。
もう一度ポイントをおさらいすると、自分の気持ちを書くことと全てを書こうとしないこと、それだけです。簡単ですよね?

2:(収録番組における)過去の放送の感想

次に、前回の放送や以前の放送の感想ですが、これは番組によっては全く採用しない番組もあれば、逆に、採用率が高い番組もあります。そこらへんは番組を視聴して見定めてください。基本的に、2本撮りの番組は、収録時期と放送時期のラグがあるせいで採用されづらい(しづらい)ことが多いです。また、番組内で採用されなくてもパーソナリティがメールをチェックしている番組もあるので、「採用されなくてもどこかで目についていればいい」と思える人はどんどん送りましょう。スタッフさんとしても、リスナーのリアクションを得られるのは嬉しいことかと思います。

ということで、また実際に採用された前回、以前の放送の感想がこちらです。

「藤田茜 シーズン1 第58回」より(前回の放送の感想)

シーズン1

これはゲスト回の感想なので少しズレているかもしれませんが…。

まず、出演作の感想と大きく異なる点が一つあります。それは、ほとんどのリスナーが知っている内容ということです。基本的に、一見さん以外は前回の放送は視聴していますからね。つまり、ネタバレについては不安がる必要はありません。逆に、具体的に書くことでパーソナリティとリスナーの記憶を呼び起こすことができます。ただ、この時にも注意してほしいのが、すでに何度も書いている通り、全てを書こうとして長くなることは避けることです。多くのリスナーがすでに知っている内容について長々と書かれたメールは冗長であり、退屈なものになってしまいます。

それらを踏まえて上記メールのポイントを解説です。前半は「ここまでチョコ好きということは知らなかった、内容はあまりわからなかったがオタクとしては幸せだった」という2点です。これまた番組を見た率直な気持ちですね。「こういう所が見られて嬉しかった」ということを伝えることは、番組としてもやりがいになり、今後の企画の糧にもなるでしょう。

また、後半は「企画に対する提案」をしています。このゲスト回は、バレンタインデー付近に行われる、「チョコが好きな女性声優を呼んで、ただただ美味しいチョコを食べる」という放送だったため、それに乗っかる形での提案になります。こういった提案については、番組側から「こういう提案お待ちしています」と有った場合に行ってもいいですし、それが無くてもどんどんして良いものです。「感想メール」とは少し外れてしまっているかもしれませんが、「番組や企画を受けてのメール」にはこういったものもあるということを頭に入れておいてください。

こうしてポイントを解説して分かる通り、出演作の感想と書き方はほとんど変わりませんね。簡単ですよね?

3:(生放送番組における)その日の放送の感想

最後に、生放送番組における感想メールです。(まさかここまで書くのにこんなに時間がかかると思いませんでした…。)生放送中にメールを書き、その放送中にメールが読まれる。とてもスピード感が感じられるメールです。このメールを送るに際し、出演作や過去の放送の感想メールとは大きく勝手が変わる点があります。それは、メールを送信するタイミングです。メールを書き、メールを送信し、番組側が受信し、それを印刷し、スタジオ内に運び、作家さんが選び、パーソナリティがメールを読む。こういった過程が生放送中に行われるのです。つまり、そこから逆算してメールを書き始め、送信しなければいけません。私の場合、メールが読まれる5分前くらいには送ろうとしています。タイミング次第でもっと遅くても読まれることはありますが、一つの目安を作ることは、メールを書く上でも大切かと思います。

ということで、これまた実際に採用された生放送の感想がこちらです。

「鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト 2019/1/24」より(生放送の感想)

木曜ヨルナイト

木曜ヨルナイトの渕上舞さんゲスト回の感想です。ずいぶん昔のメールなのは、個人的にお気に入りだからです。

さて、生放送のメールはスピードが大事ということで、個人的にはある程度フォーマットを決めて書いています。というか、書いていくうちにフォーマットが出来上がっていきました。
1.全体の大雑把な感想
2.フォーカスを狭めた感想
3.今後に関する思い
上記のメールも概ねこのフォーマットに沿っています。大体それぞれを2行ずつくらいで書くようにしています。

このメールはゲスト回の感想なので、まずざっくりとゲストに触れるところから入っています。ここで聴いているリスナーたちの共感を得られればと考えています。
次に、フォーカスを狭め、個人的に響いた部分について書いています。例にしたメールが特殊すぎるので、初見の人からしたら「なんだこれ」と思われると思いますが、この回を見ていた人にとっては「なにいってんだ」と思われたようです。主にこの2段落目で個人的な感想をはさむことで、差別化をはかります。1段落目から2段落目の流れで握手したリスナーと手を離してビンタするくらいの感覚です。
最後に、今後の期待などを書いて〆です。ここは流れで書いてください。ここまで書ければきっと書けるはずです。

せっかくなのでもう1通、ゲスト回ではない生放送の感想、というか番組の内容を受けてのメールを載せます。

「A&G NEXTBREAKS 吉田有里のFIVESTARS 2019/5/17」より(生放送の感想?)

画像4

かなりの変化球ですが、生放送ならではの、その時の放送の流れを汲んだメールでした(この直前のコーナーが、パーソナリティがビジネスメールに挑戦するという内容でした)。当時、この放送を共有していたリスナーさんがどれだけこのnoteを読んでいるかわかりませんが、覚えている人が一人でもいたら幸せです。

メールのポイントを解説しましたが、今までの「出演作の感想」「過去の放送の感想」と基本的には同じです。ただし、それぞれのメール毎に、「そのメールを聴いているリスナーと自分の感想の共有度の違い」があるため、内容への触れ方が大きくことなることが分かると思います。そのため、フックの付け方や大きさがそれぞれ変わってきます。そのあたりを意識してもらえば、あとは自分の気持ちをメールに乗せるだけです。簡単ですよね?

最後に

長々と書いてきたこのnoteもやっと終わりが見えてきました。ここまで読んでいる人がどれだけいるのか、また、どれだけ人の心に響き、新たにメールを書く人が増えてくれるかわかりませんが、改めて自分が普段書いているメールについて、過去のメールについて解析、解説する場を設けたことで頭の中が整理されました。
普段はこれらのことを半分意識しつつ、半分無意識にやっています。メールの楽しみ方、ラジオの楽しみ方は(人に迷惑をかけない範囲で)本来自由なものです。型にはまりきらず、はめきらず、今後も私はメールを書いていきますし、ここまで書いた私の考え方は話半分に参考にしてください。

そういえばタイトルの「感想メールを書くこととは」について一切触れてませんでした。個人的に、感想メールを書くこととは推し事であり自己表現です。推しに気持ちを伝えたい、自分の感想を聞いて推しに喜んでもらいたい、感想を通して自分がこういう人間なのだと知ってほしい、リスナーさんたちと気持ちを共有したい。そんな思いです。きっと、私のメールを何度か聴いたことがある人の中には「起きるサカナさんってこういう人かな?」「こういうメールよく書いてるな」と考えている人もいると思います。多分きっと、良くも悪くも私はそこから大きく外れていないと思います。私は、というか少なくとも「起きるサカナ」は。パーソナリティからもリスナーからもそう思われるように、嘘は絶対書かないということが、私がメールを書く上での唯一の約束かもしれません。
ネタメールを書けなくても、日常に面白い出来事がなくても、ラジオやアニメ、沢山のコンテンツの中には面白いが沢山溢れています。それに触れて、少しでも心が動いたなら、メーラーを立ち上げてみるのも一興かと思いますよ。

ラジオの楽しさ、メール投稿の楽しさが、一人でも多くの人に伝わることを祈って。

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