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『ありがとう』 想定2分

短編声劇 2人(男性、女性)

男性
『今日も元気でいてくれて、ありがとう。』

女性
「今日もお仕事頑張ってくれて、ありがとう。」

男性
『君が、今日も、、、』

女性
「ストップ。それは無し。ダメだよ。」

男性
『ん、分かった。なぁ、見てみろよ?カーテンの隙間から月明かりが覗いてる。』

女性
「ホントだね。この月の光はさ、太陽が居ないと見られないんだよね。この光はさ、何か優しいよね。」

男性
『そうだな。太陽と月のどちらが欠けても見られない。太陽が優しく照らしてるから、月も優しく光ってるのかもね。』

女性
「私は、、、月だよね、きっと。あなたと言う太陽が居なければ光れない。1人では何も出来ないの。」

男性
『俺は太陽、なのか。でも君が月だってのは認める。君は優しいからな。どこまでも、いつまでも。』

女性
「ねぇ。少し眠くなっちゃった。少しだけ、眠っても、いいかな?」

男性
『うん。。。ゆっくりおやすみ。』

女性
「ありがとう。ごめんね。」

男性
『なに謝ってんだよ。謝るな。君は、じゅうぶん頑張った。無理しなくていいんだ。』

女性
「目、覚まさないかもよ?明日は目を覚まさないかもなんだよ?でも、もう。。。」

男性
『分かった。分かったから。君の言いたい事は分かってる。君の体がもう限界なのも分かってる。だから、もう喋るな。休んでいい。』

女性
「うん。ありがとう。」

男性
『これまで、ありがとうな。君は最高のパートナーだ。』

女性
「あなたこそ、最高のパートナーよ。これまでそばに居てくれてありがとう。最後を見届けてくれてありがとう。」

男性
『君が眠るまで、この手。離さないからな。』

女性
「ありがとう。」

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