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百合2人劇 想定5分『百合展開はいつも密室だった』 作 沖ママ

『百合展開はいつも密室だった』 作 沖ママ

瑠宇(るう)……女性
灯莉(ともり)……女性

《オフィス 女子更衣室》
《BGM 日常》

《ガチャ 扉開ける音》

瑠宇
『おつかれ~!』

灯莉
「お疲れ様。」

瑠宇
『珍しいわね、帰りの時間一緒になるなんてさ。』

灯莉
「前は良く一緒に帰ってたよね~。」

瑠宇
『そうだねぇ、同期でここに配属されたの私たちだけだったもんねぇ。』

灯莉
「たまには、どう?飲みに行ったりしちゃう?」

瑠宇
『いいね!行こいこ!』

灯莉
「……どこのお店に……って、ちょっと瑠宇、相変わらず……ご立派ねぇ。どうしたら、こんなになるのかしら~。」

瑠宇
『ちょっと!?灯莉!?』

灯莉
「いいじゃない、減るもんじゃないし!女同士の特権よ~。」

瑠宇
『そ、そういう灯莉だって、いいもの持ってると思うよ?』

灯莉
「いやぁ、堪能したなぁ。」

瑠宇
『何か、その言い方いやらしい。』

灯莉
「あ、もしかして……嫌だった?」

瑠宇
『べ、別に……嫌じゃ……ないけど……。』

灯莉
「……けど?」

瑠宇
『私の事はいいの!さ、行くわよ!』

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《居酒屋》
《ガヤガヤ》

瑠宇
『それじゃ、改めてお疲れ様~!』

灯莉
「おつかれ~!」

瑠宇
『あ~、仕事終わりは、やっぱ美味しいわぁ!』

灯莉
「相変わらず、良い飲みっぷりだこと。」

瑠宇
『灯莉だって~、グラスの半分一気に空いてるじゃない。』

灯莉
「瑠宇はこういうところ、結構来てるの?」

瑠宇
『来てないよ~。1人で来てもさ、何かつまんないじゃん。』

灯莉
「そうだねぇ、私も同じ。1人で飲みに来てもさぁ。」

瑠宇
『似たもの同士って事か。』

灯莉
「似たもの同士って事よ。」

瑠宇
『ねね、そういえばさ。今度一緒に行きたいとこあるんだけど、どう?』

灯莉
「え、どこどこ?」

瑠宇
『ここ、見て。』

灯莉
「お、良いじゃん。行こうよ。」

瑠宇
『ふふふ、デートだ。』

灯莉
「ん?なぁに?」

瑠宇
『な~んでもな~い。』

灯莉
「デート……か。何か久しぶり。」

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《後日 デパートの服飾売り場》
《BGM 売り場》

灯莉
「ね、ねぇ…。このブランドのお店、入ってたんだ。瑠宇、知ってたの?」

瑠宇
『偶然、見つけたのよ。また来ようと思ってたんだけど、1人で来るのもねぇ。』

灯莉
「あ、あの服!可愛い!」

瑠宇
『ちょっと、灯莉!って……可愛いものには目がないっていうか何と言うか……。』

灯莉
「る~ぅ~!早く早く!見てこれ。可愛いわよ。」

瑠宇
『分かったから落ち着いて。気を付けないと、財布の中身だけじゃ済まなくなるわよ~。』

灯莉
「そうなったら、瑠宇んとこに転がり込むわね。」

瑠宇
『怖いわ!まぁ、灯莉なら大歓迎ではあるけどね。』

灯莉
「あ~、満更でもない感じ?行っちゃうぞ~。毎日、瑠宇~って行っちゃうぞ。」

瑠宇
『あ、何か想像したらヤバそうだから却下。』

灯莉
「もぅ、何を想像してんのよ!」

瑠宇
『……色々と……?』

灯莉
「ね、これちょっと着てみたいんだけど……。」

瑠宇
『お、いいじゃん。それじゃあ……あとこれも、持って試着室行こ。』

《シャー!》
《カーテン閉める音》

灯莉
「まずはこれを……っと……。」

瑠宇
『脱いだ服はハンガーに掛けておくから。はい、これ。試着する服。』

灯莉
「あ、ありがとう。」

瑠宇
『どういたしまして。』

灯莉
「ん?……んんん???」

瑠宇
『灯莉?どしたの?』

灯莉
「瑠宇?ここって試着室よね?」

瑠宇
『うん。フィッティングルームとも言うよね。』

灯莉
「フィッティングルーム……。試着室って服を試着する場所よね?」

瑠宇
『うん。試しに1回着てみようって場所だよね。』

灯莉
「な、何で瑠宇も一緒にいるのよ!?」

瑠宇
『え?ここ広いし、手伝おうと思って。……あ、ダメ……だった?』

灯莉
「下から悲しそうに見上げるその仕草にキュンキュン来る!……はぁ……まぁいいわ。手伝って。」

瑠宇
『やった!ふふん♪』

灯莉
「それじゃ、私はこれ着てみるから、瑠宇はこっちね。はい、これ。着てみて。」

瑠宇
『あ、これ可愛い。早速着ちゃおっと。』

灯莉
「ちょっと、瑠宇!?私まだ着てない!って脱ぐの早くない!?あぁ!もう……ハンガーに掛けとくからね。」

瑠宇
『んで、ここから足入れて……。』

灯莉
「そ、それから上に上げて肩通して……。ちょっと待って、ウエスト絞るわよ?……んんん……!」

瑠宇
『あ、ちょっと……苦しい……かも。』

灯莉
「すこ~し我慢してねっと。入った!ファスナー上げて……。」

瑠宇
『灯莉、む……が、苦し……い。』

灯莉
「無理やり押し込みなさいよ。んんっと!どう?これでいい?」

瑠宇
『も、もうちょい。』

灯莉
「どんなけなのよ!こうして、こうして、これで……どうだ!」

瑠宇
『あ、入った!ど、どうかな?』

灯莉
「ん~、やっぱ無理やり押し込んだからちょっとサイズが……。」

瑠宇
『ね、ねぇ……。これ、1人で脱げない……。』

灯莉
「分かった、分かったから待って。腕上げて……そう。背中のファスナー下ろして行くからね。動いちゃダメよ?」

瑠宇
『う、うん。』

灯莉
「ホント、瑠宇って綺麗だよね。……欲しくなっちゃう。」

瑠宇
『と、灯莉!?』

灯莉
「ほら、動いちゃダメでしょ~?」

瑠宇
『ちょっと……。』

灯莉
「あれ~?嫌、だった?」

瑠宇
『ううん……嬉しい。』

灯莉
「瑠宇ったら……。これからも楽しもうね、2人で……ね。」

瑠宇
『……うん。』

終わり

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