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2人声劇 想定3分『だって夏だもん』 作 沖ママ


登場人物
ユウト : (男)
ミドリ : (女)

ユウト
『ミドリー。お茶ー。無いのー?』

《無音 1~2秒》

ユウト
『ミドリ?あれ?居ない……。どこ行ったんだろ。』

ミドリ
「ただいまー!あ、ユウトだ。」

ユウト
『俺ずっと居たよ?見えてるよね?まさか見えてないとか?』

ミドリ
「大丈夫よ。私の愛するユウトが~?もしこの世の人でなくて、あっちの世界の人でも~?愛してあげるから。」

ユウト
『なんか嬉しいような、嬉しくないような複雑な感じ。』

ミドリ
「いーのいーの。気にしないで。夏だからって怪談話したり肝試ししたりしないから。」

ユウト
『お、俺がそういうのダメだって知ってて言ってるだろ。』

ミドリ
「それよりさぁ~、ユウト。夏休みあるじゃん?夏休み。」

ユウト
『あるけど?それが何か?』

ミドリ
「花火しよ~よ~。」

ユウト
『危ないからダメ。』

ミドリ
「え~!?それじゃあ、キャンプは?BBQ(バーベキュー)は?」

ユウト
『どっちも火を使うからダメ。』

ミドリ
「ダメなの~?じゃあさじゃあさ、お祭りは?夏祭り!」

ユウト
『人が多いから嫌。』

ミドリ
「一緒に浴衣着られると思ったのに。」

ユウト
『ゆ、浴衣!?』

ミドリ
「そしたらさぁ~、あとはなんだろう。海とかプールとか!?」

ユウト
『み、水着!?うぉっとこれは衝撃的な展開だ。どうする俺!?夏祭りで浴衣か、海かプールで水着か!悩む!』

ミドリ
「って言ってもなぁ。ユウ君、人多いの苦手だもんねぇ……。ま、諦めるか。」

ユウト
『諦めないで!ダメだよ諦めたら!』

ミドリ
「なになに。急に、どしたの?」

ユウト
『だって夏なんだよ!?熱くなろ!ね?熱くなれよぉ!』

ミドリ
「え?……なんか、怖い……。」

ユウト
『いや、あの……。』

ミドリ
「あぁー!分かった!浴衣とか水着とか!あー!ユウ君の変態!えっち!」

ユウト
『いや、あの……。健全……だと思うんだけど……。』

ミドリ
「ふん、だ!」

ユウト
『怒らないでよ~。そうだ、ミドリの行きたいところ、全部行こう!花火でも肝試しでもキャンプでもBBQ(バーベキュー)でも何でも来い!』

ミドリ
「あはは!ユウ君、さっすがぁ!それじゃあさ、一緒に……スイカ食べよ!」

ユウト
『え?ス、スイカ?いいの?そんなんで。』

ミドリ
「いーのー。私はユウ君とスイカが食べたいの。」

ユウト
『何だよそれー。ホント、ミドリったら可愛いんだから。』

ミドリ
「バ、バカ!スイカ落としそうになんじゃん。危ないって。」

ユウト
『明日はさ、水族館行こう!いっぱい遊ぼうぜ!』

ミドリ
「そうだね、だって、夏だもん!」

終わり

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