金蒲戸

八重瀬城の無敵の武将 金浦戸


沖縄県にも、かつて戦国時代があったので、
伝説的な勇者のサーガ(伝承)が残っています。
沖縄県南部、八重瀬町にある八重瀬城にも、
全身が鋼鉄であったという勇者、
金浦戸(かにかまど)の話が残っています。

強い筈が唯一喉が弱点だった金浦戸


金浦戸は、八重瀬城の重臣であり、
全身が鋼鉄なので、刀も槍も通らない
無敵の勇者だったのですが、
唯一、喉が弱点(普通!)でした。
そして、ある混戦で、流れ矢が金浦戸の
喉を貫いて呆気なく戦死してしまいます。

突然の展開です、無敵の勇者が死ぬのです。

死せる金浦戸 生ける敵を走らす


勇者である金蒲戸が死んで勢い付く敵兵達、
しかし、八重瀬城には智者がいました。
死んだ金蒲戸を戸板に乗せて立たせ
「金蒲戸は生きているぞー」と
大声で知らせたのです。

驚いた敵兵は戦意喪失、
蜘蛛の子を散らすように逃げていきました。
まるで、孔明の木像を見て、
蜀軍を追撃するのを止めた
司馬仲達のような話です。

金浦戸は、全身を鎧で包んでいた


金というのは、堅いという意味で転じて
金属、鉄という意味があります。
ここから考えると、金浦戸というのは、
生身で堅いのではなく、当時としては珍しく
全身を鎧で包んでいたのではないか?
と考えてしまうのです。

おそらく、その戦いでは、金浦戸は、
首当てを忘れたか、或いは、
面倒くさがって付けなかったので、
その隙を突かれたのでしょう。

金浦戸は架空の人物ではなく
実在していた人物なのでしょう。
なぜなら、架空の人としては、
あまりに死に方が普通だからです。
実際には、どういう人であったのか、
もっと詳しく知りたい所ではありますね。

琉球・沖縄の歴史を紹介

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