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粗悪学術誌「ハゲタカジャーナル」 京都大が投稿控えるよう呼びかけ


毎日新聞2019年1月19日 08時01分(最終更新 1月19日 08時01分)

ずさんな審査で論文をインターネットに掲載する
掲載料目的の粗悪学術誌
「ハゲタカジャーナル」が増えている問題で、
京都大は17日、注意点をまとめたリーフレットを公開し、
学内の研究者や学生にハゲタカ誌への投稿を控えるよう注意喚起した。
毎日新聞の調査では、京大の研究者からもハゲタカ誌への投稿があった。
毎日新聞は昨年9月、専門家の協力を得て、
ハゲタカ誌とされる中国の出版社の327誌を調べ、
日本からも論文5000本超の投稿があったと報じた。
京大は国内の大学・研究機関で10番目に多い60本以上が掲載されていた。
京大には、学内の研究者らからハゲタカ誌に関する
問い合わせが増えたという。
ホームページで公開したリーフレットで、ハゲタカ誌を
「論文投稿料を得ることのみを目的として、
適切な査読(内容チェック)を行わない低品質のジャーナル」と説明した。
ハゲタカ誌に投稿した場合に想定される問題点として、
著者の信頼・評価が低下する▽
(投稿料として支払われる)国民の税金が悪質な出版社にだまし取られる▽
科学界で論文全体の信頼性が揺らぐ――などを指摘した。
ハゲタカ誌の特徴は、掲載論文に不審点が多い▽
査読時間が極端に短いことを確約している▽
研究不正や利益相反についての方針が不明記――などを列挙した。
また、「ホワイトリスト」と呼ばれる
健全な学術誌をまとめた海外のサイトを三つ紹介している。
京大の担当者は
「複数の情報源から総合的にハゲタカ誌かどうか
判断することが必要だ」としている。

https://mainichi.jp/articles/20190119/k00/00m/040/006000c#cxrecs_s

お手軽に実績を造ろうという研究者が増えている


学者や研究者は、単にそれだけで偉いわけではなく、
有能な人は、学術論文を発表して実績を積み重ねる。
これも、ただ発表したから実績になるものではない。
これを学術誌に送って、複数の研究者や有識者に「査読」してもらい、
添削や修正を繰り返して、許可され学術誌に掲載され、
はじめて仕事が認められて実績になる。

でも、研究者、学者でも全ての人が学術論文を書ける程有能ではなく
そこに、こういうハゲタカジャーナルの需要がある。
5000本もの論文が日本から「ハゲタカジャーナル」に寄せられている
相当にアレな状況だ。
テレビでコメントしている「国際政治学者」三浦瑠璃が、
学術誌向けの査読論文を一本も出していない等は有名な話だ。
東大博士号を持っていても、公式に学者や研究者から
学術的評価にさらされた事がない。
そういう人が、専門家のような顔をしてテレビでコメントしているのだ。

それはさておき、同業者の査読に耐えられない論文しか書けない
研究者や博士が、こういう論文投稿料目的のハゲタカジャーナルに
論文を送り、なんちゃって権威を得るケースが多くなっているんだな。
驚くには当たらないと思うのは百田尚樹が、無断引用だらけの
「日本国紀」を書いて50万部売れているというのを先に見たからかな

テレビでも、こいつ本物の専門家か?
なんちゃってか?チェックしないといかん
そういう時代になってきた。


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