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【最新】物価高騰をチャンスに変える値決めについて

まずはじめに・・・。

現在、物価高騰が続く中、多くの企業や個人事業主が経営の厳しさを感じていることでしょう。
しかし、この状況をただの困難と捉えるのではなく、ビジネスチャンスと捉えることも可能です。

物価高騰をチャンスに変える鍵は「値決め」にあります。
今回は、値決めの方法とその実践例についてご紹介します。

課題として・・・。

物価高騰の影響で、原材料費や輸送コストが上昇し、利益率が圧迫されています。このような環境下で、適切な値決めを行わなければ、ビジネスの存続が危ぶまれます。

では、どのようにして物価高騰を逆手に取り、利益を確保する値決めを行うことができるのでしょうか?

着眼点として

ある中小企業A社では、物価高騰の影響でコストが上昇し、従来の価格設定では利益を確保することが難しくなっていました。
そこで、A社は次のステップで値決めを見直しました。

逆算から決める値決めのイメージ
  1. 固定費と変動費の把握
    まず、前年度の決算数字より固定費(家賃や人件費など)を把握!毎月かかるコスト(12で割る)を把握。次に、商品やサービス、部門別に変動費(材料費や輸送費など)を正確に把握。

  2. 物価高騰率を大枠で設定
    実際の仕入れ価格や外注費(変動費)や人件費、水道光熱費など(固定費)値上がり分をできれば毎月!最低でも3ヶ月単位で記録。これにより、最低限どの値上げ金額が明確に!

  3. 必要利益の設定
    次に、必要な利益を返済額、設備投資準備金、翌年への繰越利益などを計算し、その35%を税金としてプラス!

  4. 売上高の目標数値決定
    1〜3が整ったら、利益+固定費+値上がり分+変動費+値上がり分=売上高とし、そこから今後の値上げ対策、ファン獲得のための商品・サービス力向上費をプラスし、売上高目標を逆算。これにより、どれだけの売上を達成する必要があるかが明確になりました。

  5. 値決め(価格設定)の見直し
    上記の売上高(月間)を主力商品・サービスの販売希望数(最悪と最高シミュレーション)を実施し、理想の値決めを実施する。この値決めは、上記のとおり固定費と変動費、そして目標とする利益を考慮し、新しい価格設定を行っているため、必要利益の確保が前提となる。

  6. 覚悟を決める
    上記の値決めを実施するには経営者の勇気が必要!それは、その値決めがお客様にも支持されるために、アフターフォローや接客、商品力の強化など付加価値を提供し顧客支持をいただけなければいけません。そのためにも日々努力し仲間と一緒に達成する!経営者の意識を変え、行動し、絶対に会社を物価高騰に負けないという覚悟が最後は重要になります。

この結果、会社は価格の上昇を顧客に理解してもらいつつ、利益を確保でき、顧客も喜んでいただける会社になれます。

結論

物価高騰の影響を受けることは避けられませんが、その中で適切な値決めを行うことで、逆にビジネスチャンスをつかむことが可能です。固定費や変動費を正確に把握し、目標とする利益を逆算して価格設定を見直すことで、持続可能なビジネスを築くことができます。物価高騰を恐れず、積極的に値決めを見直しましょう。

キーワード

物価高騰, 値決め, 利益, 逆算, 固定費, 変動費, 売上高

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