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私が「いい人」を卒業した理由

私は、いい人を卒業しました。

理由は、なろうと思ってなるいい人は、それほどいい人ではないし、相手にいい人と思われたいだけだったからです。

以前、私は、相手の困ってることを聞き出して、さも、もっともらしくアドバイスするなんてことを繰り返してました。

だけど、それって、本当のいい人がやる、何気ない相談とは、似て非なるもので、こちらの思惑があったり、先々得するとかいう、何かしらのお目当てや期待感でやっていました。

それは、もちろん、社会で生きていれば、特に、仕事をしてたりすると、誰にでも、大なり小なり、打算なり、駆け引きなりがあって、それが、悪いことでも、批難されることでも無いと思います。

ただ、私の中で、いい人になろうとすればするほど、逆に相手から利用されてしまう感じがしてて、なんでかなーって思ってたんです。

それで、考えていたんです。なんで、いい人になろうとすればするほど、利用されてしまうのか?と。

まず、アドバイスして変わる人と変わらない人がいます。

自分で考えて、継続して変えていける人は、アドバイスで変わるように見えます。しかし、これは、アドバイスで変わってるのではなく、もともと、自分で考えて変えれるだけで、アドバイスの有無は、あまり関係ありません。

それに、こういう人は、アドバイスする人間からすると、あまり、関わりが発生しません。

アドバイスする人から見ると、あいつは、もう手がかからない、自分のアドバイスで変わった。と、思われるから、これ以上アドバイスする必要が無くなった人、手のかからない人認定されるので、関わられません。

ただ、そもそも、本人は、誰のアドバイスでも、関係なく、自分で考えて継続してるだけなので、意見に左右されないんですね。


で、たいていは、アドバイスしても変わらない人に、アドバイスすることになります。アドバイスそのものが目的になるんですね。

変わることが目的ではありません。

ちまたの高額なセミナーやらコンサルとか、サロンとかは、この原理で、経済が回っています。

私は、この連鎖の中にいました。

アドバイスをする先生兼メンター兼コンサル的な、そういう人の話を聞いては、お金を払い続けていました。

何しろ、自分が変わらないのですから、私が、アドバイスした人も、変わるわけがありません。

だから、そこで、整合性を保つため、「いい人」になるしか、なかったんです。


一流の詐欺師は、自分を、まず、騙す。とアメリカ大ヒットドラマ「メンタリスト」で、ゆーとりましたが、私は、自分を騙すしかありませんでした。

だって、変わりたい人がいて、アドバイスして、誰も、変われないんですから、、、それを、積極的にアドバイスするためには、自分を騙す以外に、ないんです。

ただ、それを、ずーっとやっていると、だんだんと、自分自身が、一体、何をやりたいんだっけ?と、自分自身に対し、よくわからなくなってくるんですね。

私は、50歳を手前にして、ようやく、「いい人」を卒業しなくては、まずい、と思いました。

卒業を決めたら、あとは、簡単な話でした。

いい人ビジネスは、いい人と思われたい気持ちが利用されます。

だから、私は、「いい人」じゃないほうの人になろう!と思って行動するようにしたら、段々と卒業に向かっていったわけです。


私は、積極的に悪い人になろう!って啓蒙してるわけでも、私みたいになるな!しくじり先生!みたいな、ことを言うつもりもありません。


ただ、何で、こんなに、カモられたり、騙されたり、利用されたり、するのかな?って思ったら、そこに、「いい人」に思われたい気持ちを引き出されてなって思ったんです。


最後に、

自由って、相手の自由を認めた時に、始めて、自分も自由になれるもんです。今は、いい時代なので、お互いの自由を認めながら、なんか協力し合って、やってけば、いいと思います。

サポートされたら、嬉しくて飛び上がっちゃいます。