悪魔の心理テクニック「奴隷化させたいなら、報酬を払わない」
ハシゴ外しテクニック、ローボールテクニックという心理テクニックがあります。
とある実験がありました。
その実験では、事前に、節約に関してさまざまな実験を行っていました。
ガス代を節約するために、どんな動機づけが適切か、実験していました。
実験では、報酬を与えたり、啓蒙したり、よく思いつくアイデアが試されましたが、どれも、結果は、今ひとつでした。
そこで、いくつかの家族に、節約特集がテレビで放映される。という情報を伝え、その後、しばらくして、その放映が理由があって、無くなってしまった。という情報を伝える。ことが行われました。
すると、他の実験では見られなかった明らかな変化が起きました。
それは、実験した家庭のほとんどで、ガス代がどんどん減っていったのです。
これは、期待していた約束、ハシゴが、外されたことで、テレビ放映のためにやっていた節約が強化されたからだと言われています。
そして、心理的な働きとしては、ハシゴが外されたことで、今までやっていたことの整合性をとるために、「自分のためにやってる」にうまくすり替わるのだそうです。
これは、節約という良い例ですが、悪用することも可能です。
本当に悪用されると申し訳ないので具体例は、詳細には書きませんが、報酬を払わないという手も非常に有効だといいます。
最初に、約束していたことや報酬をうやむやにすることで、相手が自分のためにやってると、すり替えることができます。意図してやってるとすれば、悪いやつですね。悪魔のテクニックです。
明らかなブラック企業が、やたらと高い目標や達成不可能な数値を掲げるのは、「自分のためにやってる」という、すり替えを狙ってるのかもしれません。
やりがい搾取というのも、なぜ、搾取されてるのに、従うのか不思議でしたが、なるほどと思える理由もあります。
もちろん、「損して得取れ」のように、自ら、損や遠回りを覚悟し、物事に取り組む姿勢は、大切です。
しかし、一方で、お金のためや自分のために、相手をコントロールしようとする人もいます。
「ん?なんかおかしいぞ?」と思ったら「それって、本当に自分のため?」って一回考えてみても、いいんじゃないかって話でした。
サポートされたら、嬉しくて飛び上がっちゃいます。