サプリ報道について思うこと

連日、小林製薬のサプリ報道が続いていますね。

皆さんきっと同じこと思っていると思うのですが、
「ワクチンなんてもっと健康被害が出てるのに、国もメディアもちっとも動かないじゃないか」
ってとこでしょう。

ワクチンに限らず、他の処方薬でも結構健康被害は起きています。
副反応といわれてるけど、副作用です。
薬剤性の間質性肺炎とかなんてやっかいですよ~。
それこそ命に関わる副作用だってたくさん出ているはずです。
あまりにも目について、国がかばいきれなくなったら、出荷停止等の処分が下されます。
大手製薬会社(天下り先)は守られるのです。

「サプリ」「ベニコウジ」という言葉だけがひとり歩きして、これらがすべて悪いかのようになっています。
メディアの報道の仕方は本当に罪ですね。

紅こうじ摂取で新たに2人死亡、計4人に

このニュースの見出しなんて最悪です。

すでに「特定のロット番号、特定の時期に製造されたものに問題があるようだ」ということがわかっているのですから、一般的に「ベニコウジ」が悪いわけではないのはわかっていることです。
なのに、上記ニュースを見たら、「ベニコウジ」全般が悪いものだと思ってしまいます。

というか、今回小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」というサプリで問題が起きたとされていますが、皆さん、コレステロールを気にされてこのサプリを飲んでいたのですよね。

現代医療が過剰にコレステロールを悪者にしたせいではないのでしょうか?
ちょっとでも基準値超えたら脅していた現代医療のせいではないのでしょうか?
このサプリを飲ませるように仕向けたのは「現代医療」とも言えるのです。

というか、病院に受診してコレステロールの処方薬を飲まず、このサプリを飲んでいたとしたら、現代医療に不信感を持たれているということです

「なぜ多くの人々がこのサプリを飲んだのか?」
を考えるべきではないでしょうか?

「ベニコウジ」とか「小林製薬」という表面的なことではなく、もっと根源的に考えるべきです

自分はご存じの通りサプリを多用していますが、このような「コレステロールを下げる」とか「目に良い」とか「体脂肪を減らす」とか、そういうことをうたっているサプリメントには手を出したこともないし、勧めてもいません。
うさんくさすぎます。
ビタミン、ミネラルといったサプリメントとは訳が違います。

今回やり玉に挙げられたサプリメントは「機能性表示食品」といわれています。
「機能性表示食品制度」というものがどれだけいい加減か、知っている方は知っていると思います。

”紅麹サプリ”で揺れる機能性表示食品 開始当初から指摘された制度の「リスク」とは

なぜ「紅麹サプリ」で死亡例が起きたのか…健康に良いとされる「機能性表示食品」の制度的な欠陥

上記記事中にもあるとおり
『機能性表示食品は、国が審査するのではなく、企業が自身の責任で安全性を確認して機能性を表示する制度』
『機能性表示食品は国のチェックが入らない』
『2015年の制度開始当初より、根拠となる研究の不備や健康被害の恐れが、たびたび指摘されていた』
『機能性表示食品はそもそも、機能性・安全性を国や公的機関が保証するものではなく、「消費者の自己責任」を強調した制度』
という適当さ。

よくこんなんで、「コレステロールを下げる」とか「体脂肪を減らす」とか堂々とうたえますよね。

機能性表示食品に関する記事をもう一つ紹介しましょう。

機能性表示食品に見るサイエンスに対する看過できない不誠実さ

安倍政権下において、2015年森下竜一氏が旗振り役となって始まったのが、「機能性表示食品制度」です。

安倍+森下。
この組み合わせ、ブログを長く読んでくださっている方は、気づくのではないでしょうか?
このタッグはたびたび出てきます。
特に森下竜一氏はよく出てきました。

森下竜一氏はアンジェスという会社と関わりが深い人物です。
アンジェスという実績のない会社で、コロナワクチンを開発すると意気込んで100億近いお金を国から引っ張り、「やっぱりできませんっ」って早々と撤退したのです。
実績のない会社にこんな多額のお金が流れるなんて、アベ友のおかげともいうべきでしょう。

新コロワクチンとディオバン事件と森下竜一氏(2020年12月9日)

大阪万博と…(2023年3月22日)

実は上記ブログ(大阪万博と…)においてすでに、森下氏と機能性表示食品制度について書いていたんですね。
ちょうど一年前の記事です。
自分で書いておいて詳しく覚えていませんでした。
機能性表示食品のテキトーさについてもすでに書いていました。

森下氏は、「日本抗加齢協会」という日本抗加齢医学会の関連団体のようなところで、機能性表示食品ビジネスを大企業相手に堂々とおこなっているのです。

機能性表示食品制度支援

満面の笑みの顔写真まで堂々と出しています。

安倍氏に協力してもらい、自分で「機能性表示食品制度」を作り、そして大企業相手に「機能性表示食品制度支援」を使ってビジネスをする
大企業もいろんなサプリや食品を割高に販売したいですから、ゴキブリのように(おっと失礼)ホイホイこの制度に飛びついちゃったのですね。
だって、一応医者のお墨付きがもらえるんですから。
お墨付きといっても、研究の仕方とか届け出の仕方をサポートするだけで、あとは責任取らないよって契約になっていると思いますが。

森下氏は安倍氏に取り入って、自分の利権システムを構築したようにしか思えません。
アンジェスという企業を利用してのコロナワクチン開発機能性表示食品制度も。
そして今は大阪万博利権に夢中。

ちなみに小林製薬は「日本抗加齢協会」の賛助会員には入っていないようですから、たぶん独自で申請したのだと思われます。
森下氏の○○ホイホイにホイホイ捕まった企業は、こちらの日本抗加齢協会HPでご覧いただけます。
(右側に出てくる「全ての会員を見る」タブをクリック)
http://www.ko-karei.com/

名だたる大企業がホイホイ捕まっています。
よくわからないところもあるけれど。

今回小林製薬が「日本抗加齢協会」と関わりがなかったたとしても、「機能性表示食品制度」を作った森下竜一氏は真っ先に何かコメントすべきではないのでしょうか?
「機能性表示食品制度」のテキトーさ、危うさがずっと以前から多くの専門家によって指摘されてきたのですから余計にです。

あるいは機能性食品制度と深い関わりがある「日本抗加齢協会」も何か声明を出すべきではないのでしょうか?

上記日本抗加齢協会のHPをみてもらえればわかるように、いまだに知らんぷりです(2024年3月28日時点)。

メディアも、森下竜一氏に真っ先にコメントを取りに行くべきです。
気を遣っているのか、ただただメディアが無知なだけなのか知らないけど。

たぶん、「機能性表示食品制度」のテキトーさをツッコまれるのが嫌で、本人が逃げまくっているようにも感じますが。

ちなみに森下氏はこんな本を出版しています。

『機能性食品と逆メソッドヨガで免疫力UP! -新型コロナワクチン開発の第一人者が解説』
だって。

新型コロナワクチン開発できていないのに、「新型コロナワクチン開発の第一人者」って、よくも言えますね。
開発に挫折したんですよ。予定通りの挫折、あるいはわざと挫折のようにもみえなくないですが。
恥ずかしくないのだろうか。
というか出版社もアホすぎます。

2020年7月に出版されたようですから、「新型コロナワクチン開発の第一人者が解説」とすべきでしょう。
いやいや、第一人者とはほど遠いですから、「新型コロナワクチン開発中のが解説」がより正確な表現です。
いやいやいや、実績がない会社が開発しようとしていたのですから、「新型コロナワクチン開発のフリ中の人が解説」が正確な表現ですね。

書いたらきりがないほど、怪しいところには森下氏がいます。

森下竜一氏は肩書きを「大阪大学教授」と紹介されることがありますけど正確には違いますからね。
正しくは「大阪大学寄附講座教授」です。
勝手に省略するなって。

研究や臨床の素晴らしい実績があって選出された「教授」とはまったく異なります。

寄付講座教授というものは、結局は「カネを払ってなれる教授」のことです。
実績うんうんではありません。
どこからか莫大なカネを払ってもらって(あるいは自分の関連企業から出したのか)、大阪大学の一応の「教授」という名前を買っただけです。
いわばただの「教授ごっこ」。

今や大学はどこもお金に厳しく、研究費・運営費等喉から手が出るほど欲しがっています。
国がちっともサポートしてくれないから。
そこでこういう寄付講座制度ができたようなものです。
「産学連携の一環として行われる研究・教育活動の一種」とか聞こえは良いように説明されますけど、実態はそんな感じです。

寄附講座教授であろうと、「大阪大学」という名前があれば、本人はビジネスもしやすくなりますしね。
カネも集めやすくなります。

何も知らない人たちが、ここでもまた○○ホイホイにホイホイ捕まってしまうのです。
実現もできないような夢物語にお金を投資してしまうのです。

本人は「ちょろいな」としか思っていないのではないでしょうか。

小林製薬のサプリの件に戻りますが、腎機能障害があったとか判明すると、みんな小林製薬のサプリのせいにされています。
そんな報道になっていますね。
たまたま小林製薬のサプリを飲んでいただけであって、本当にそれが原因かどうかなんてまだわからないのにです。
なんでもかんでも小林製薬のサプリのせい。ベニコウジのせいにされています。

それっておかしくないですかね。
現段階でも「未知の成分」によって健康被害が起きているとされているのです。

小林製薬「紅麹」サプリ、「未知の成分」が生じた原因とは…専門家の意見も様々

「未知の成分」という不確かなことで、サプリやベニコウジを犯人に仕立て上げて良いのでしょうか?
あまりにもおかしすぎます。

ワクチン接種後に体調不良が起きても、ワクチンが原因であることは真っ先に否定されるのに。
情報不足という理由で、接種後の死亡も認められないのです。
現段階では、小林製薬の件もまったく同じではないでしょうか?
情報不足なのに、小林製薬ばかり叩かれている。

状況だけで小林製薬のサプリ(ベニコウジ)が悪いとされていますけど、同じように状況的にみたらワクチンなんてもっと真っ黒です。
「未知の成分」なんて言葉を使わずとも、ワクチンの方がよっぽど健康被害の説明がつきます。

なぜ専門家もどきはその矛盾に気づかないのでしょうか。
ワクチンの害は認めないで、小林製薬は叩くという姿勢は明らかにおかしいです。

そもそも今回の件は事件性だって否定できないのです。
何ものかが毒物を入れたとか。

それなのに「サプリ」「ベニコウジ」という言葉で攻撃するのは明らかにおかしい。
報道するメディアもおかしい。正確には「報道の仕方」がおかしい。

届け出が遅かったことも指摘されていますが、そりゃ健康被害の報告があってから事細かに調査しなければならないのですから時間はかかるでしょう。
たった一例だけを持ってすぐに販売停止とはいきません。
本当にそのサプリが原因かどうかなんてわからないのですから。
何例か似たような事例の報告があって調査に動き出すのが通常だと思います。
いまだに原因が特定できていないのですから、そりゃ発表まで時間はかかるでしょう。

というか死亡例までサプリのせいにされていますけど、他に要因がなかったのか詳しく調査はされたのでしょうか?
例えばワクチン接種とか。

「健康診断で腎機能関連に軽度の異常」 “紅麹コレステヘルプ毎日かかさず3粒” 盛岡市の50代女性が不安語る

ここで訴えている50代女性なんて、症状からはワクチンの影響も考えられます
このニュースにある情報からは、必ずしもベニコウジが原因とは言えないはずです。
ベニコウジ犯人ありきのとても適当な報道ですね。

ぜひともこのサプリの健康被害者におけるワクチン接種率というものを知りたいものです。
ワクチンとの相互作用だとか、そういうのも考えるべきではないのかなと思うのです。
このサプリが販売されている期間とワクチン接種している期間がちょうどかぶっていますしね。

どさくさに紛れて何でもかんでも体調不良を小林製薬のサプリのせいにして、健康被害に対する賠償金だとかお見舞い金をせしめようと企てる輩も必ずいるはずです。

とここまで書いてきましたが、小林製薬の肩を持っているわけでは決してありません。

〈紅麹、死者4人・入院患者93人〉「なぜ発覚から2か月も放置?」「公表遅れが被害拡大に?」小林製薬、2月に株価急下落の謎

見出しにもあるとおり、公表される前の2月に株価が下落しているというナゾ
インサイダーの疑いがあります。

まとめますが、今回のサプリ報道は、メディアの報道の仕方が明らかにおかしすぎます。
そしてワクチン報道のことを考えると、指摘していることに矛盾があります。
テキトーな申請でとおる「機能性表示食品制度」というもののせいで、安易に「コレステロールが下がる」とかうたえてしまうことも、被害拡大の要因の一つではないでしょうか?
「コレステロールが下がる」って、でかでかとパッケージ書いてあるから飲む人が増えてしまったのです。
効果もたいしてないのに。
ただの「ザ・ベニコウジ」なんて名前だけのサプリだったら、それほど多くの人は手を出さなかったでしょう。
「機能性表示食品制度」というビジネスモデルを作った方にも責任の一端はあります。
消費者を惑わしすぎです。

そして、怪しいところには森下氏がいるということです。
カネの集まるところには必ずいるようです。
というか、そういうシステムを自分で作っているのですからね。
惑わされないよう、「この顔に注意!」です。

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