サプリ報道のおかしさ

いまだに小林製薬のニュースがちょちょい出てきますね。
因果関係がはっきりしていないというのに本当にしつこいです。

北海道でもいまだに道内での健康被害について報道されています。

小林製薬「紅麹」巡る問題 北海道内で健康被害の疑い、18日新たに4人発表、倦怠感など訴える このうち2人通院 計91人に

倦怠感とか体の痛みって、本当に小林製薬のサプリと関係あるの?って思いますが。
そのうち「気分が悪い」「腹が立つ」とかの症状も小林製薬のサプリのせいにされるのでしょうかね。

以前に「機能性表示食品」の闇についてブログに書きました(サプリ報道について思うこと)。

一部の人が主張しているように今回の小林製薬の一件は、「機能性表示食品制度」とは関係がありません。
しかし「機能性表示食品制度」のいい加減さ・闇があぶり出された意義は十分あると思います。
この制度が本当にこのままで良いのか、改めてしっかりと議論するきっかけになった意義があります。
こんな適当な制度のせいで、効果効能を堂々とうたってサプリと販売されることの危うさについて世に知らしめることができました。
薬は嫌だけどサプリなら…と思って手を出した人も多いと思うのです。

因果関係がはっきりしていない以上自分は小林製薬を責める気持ちはないですし、かといって肩を持つつもりもありません。
「無」です。

35製品147件で健康被害 機能性食品、直ちに対応必要なし

今回約1700事業者を対象に実施した調査で35製品147件で健康被害があったとのこと。
しかし「小林製薬以外では事業者名や製品名を公表しなかった。」とのこと。

この差はなんなんでしょう。
国民は知る権利がないのでしょうか?

小林製薬は重大だから?
でも因果関係ははっきりしていません。

それに上記の調査で隠された健康被害には「入院」したケースもあるというのです。
なのになぜかたや国とメディアが一体となってたたきまくり、かたや名前も出さずに守ってあげるのでしょうか。

あまりにも対応がおかしすぎますね。

いい加減因果関係がはっきりしてから小林製薬のニュースは報じるべきではないでしょうか。
あまりにも報道がしつこくて辟易します。

「ケチさと目ざとさにかけては天下一品」「製薬会社とは名ばかり」 小林製薬の強欲すぎる企業体質とは【紅麹サプリ問題】

ケチとか目ざとさとか、何が悪いのでしょう。
経営者としてはなければならない部分でもあるのではないでしょうか?
もはや単なる小学生のいじめレベルです。
ただただ悪口言っているという…。

そもそも記事を読んでも、具体的な「ケチ」の内容についてはどこにも書いていないのです。
どこがどうケチなのか書いていないのに、ただただ「ケチ」と書いている。
しかも見出しにデカデカと。
「スケベさと変態さにかけては天下一品」と書いているレベルです。
しかもその内容に触れていなければ、ただの子供の悪口です。

そして「製薬会社とは名ばかり」といったって、別に違法なわけではないですよね?
「製薬」と社名に名前をつけたからといって医療用医薬品を製造しなければならないという法律・規則がないからこれまでやってきたのではないでしょうか?
ですからこの指摘も、今回の問題の本質とはまったく関係なくかけ離れており、いちゃもん・悪口レベルです

あまりにも低俗な記事でビックリしました。
プロの記者がこんなことしか書けないのかと、日本のメディアに失望です。

「消臭元」とか「ブルーレット」、「熱さまシート」などヒット商品を生み出してきたのです。
ヒット商品を生み出してきたということは国民が評価をしていたということです。
国民が認めてきたということです。
それなのに会長の悪口記事書いて、何がおもしろいのでしょう。
会長の「ケチと目ざとさ」が今回の出来事と何が関係あるのでしょう。
(そもそもまだ因果関係ははっきりしていませんから報道自体がおかしいのですが)

何度も言いますが自分は別に小林製薬の肩は持っていません。

あまりにも「報道」がおかしい。

4月17日に成立した「日本電信電話株式会社等に関する法律の一部を改正する法律」(改正NTT法)の議論から目をそらせる目的だったのかわかりませんが。

第3者がチェックせず、本当に効果あるのかないのかわからないのに効果・効能をうたって国民に誤解を与え、堂々と販売できる機能性表示食品制度はやはり見直されるべきだと思います。
事業者が根拠を示せば、効果をうたって販売できるのです。
こんな適当すぎる制度なんて問題です。
中國新聞の社説がうまくまとめています。

【社説】機能性表示食品 制度を見直し安全第一に

特に始まったきっかけも違和感ありまくりですしね。
機能性表示食品制度を作った張本人は「日本抗加齢協会」という利権構造もしっかりと作ってビジネスをしているのです。

会見をみていても小林製薬の現社長は本当に気の弱そうな方です。
15歳の時にお母さんを亡くされ、100名以上は集まっていた業界団体の新年会で父親にこっぴどく怒られ、お坊ちゃんなんだけど苦労されてきたんだなと思います。
4月1日のエイプリルフールの日に小林社長のデマメッセージが拡散されましたが、あの気の弱そうな感じをみえていたら、とてもあのようなことをいう人間でないことは一目瞭然ですね。
あんなに責められたら自ら命を絶ってしまうんじゃないかと心配になってしまいます。
真面目そうですし社員を守るという責任感からそのようなことはしないと思いますが、鬱にはなってしまうかもしれません。
人を傷つけて楽しいのでしょうか?

SNSの投稿が人を傷つけ自殺にまで追いやっているという問題を報道していながら、自分たちもメディア媒体を使って堂々と人を傷つけている。
しかも悪口レベルで。
そういうことに気づかないのでしょうかね。

いい加減日本の低俗メディアには集団イジメはやめてほしいものです。

無駄に医療機関の食いものにされないように、自分でできるケアなど役にたちそうな情報を大公開していきます。