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【スタジオ】ルームイコライザー設定01

大きな納品が数本終わったので、スタジオのマスターイコライザーカーブを見直しました。これ「ルームEQ」と言われるジャンルで、しない方がよいと考えられてますが、それはオーディオの世界

テーブルやミキサーの上に置くものが毎回変わる、プロジェクトスタジオではルームEQが必須です。ルーカスのスタジオもこの手法で、ミキサー席2点、監督席1点、クライアント席1点の合計4点で測定して平均化したイコライザーをかけてます。

弊社は自分のプライベートスタジオなので、エンジニア席の1点(ただしステレオ測定)でイコライザーを決めました。
半年に一度はイコライザーカーブを見直してます。

会社員エンジニア時代は、ATLDCP-10や、YamahaDME64使ってきましたが、自社では以下の機種です。これを外部ワードクロックで96kHz駆動してます。これコスパがすばらしいですね。

ここの所、生配信のご依頼が多くなり、この機器を配信のマスタリングプロセッサーに使おうとラックから外しました。

代わりに、以前から購入して使ってなかった以下のグライコを、ルームEQに格上げです。調整するスピーカーはB&W805D2です。

このグライコはどこかの記事で良い事が書かれていたので、購入しておいたのです。最近のここら辺のものは、ハイサンプルに対応していて、周波数特性も上は30kHzとか50kHzとかまで伸びてます。まあそんな上は聞こえませんが、気持ちの問題です。
アキュフェーズとかのデジタルイコライザーという手も勿論ありますが、
コスパが悪いんですよね、ベリンガーで4万円で出来る事が、100万してますからね。

少し使ってみて気に入らなかったら、以下の機種に変えようと考えてますが
スペック表見ても大差ないのですよね。
なにより、コスパが良い機材が大好きなので、使い倒してみましょう。

さて、以前も記事に書きましたが、測定器はPHONIC PAA6です。

ProToolsからピンクノイズを出し、左のスピーカーからEQを決め、それに合う様に右を揃えて行きます。

まずはフラットに測定して、その後好きな音に変更してきます。
以下が大体フラットになった写真ですが、1秒単位で値が変わるので大体のところが左右あっていれば問題ないです。

測定器はまずAウェイティングで測定。
以下が左と右のカーブです、殆ど一緒になってますね。

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次に、Cウェイティングで低域の調整。写真は左と右です。

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次にモニターコントローラーで、MONOにして真ん中が小さいか確認。
左右の調整が合っているかの確認ですね。

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そして、毎日聞いているリファレンス曲を聴きながら、イコライザーを再度調整します。結果は下の写真のようになりました。

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自分のスタジオは500Hzにディップがあり、補正している感じです。
12.5kHzからも上がってますが、なんとなく透明感が欲しくなったので上げましたが、以前のDEQ2496の時は触っていない帯域だったので、
機器の違いで補正したくなったのかもしれません。

自社スタジオでは初めてのアナロググライコですが、音に粘りがありますね。電源関連を拘っているからかもしれませんが、今日の所はとても良い印象です。

というか、自分の好きなEQカーブにするので、どんな機材使っても変わらないと思いますが、、。

皆さんのスタジオも、ルームEQを入れて調整してみてくださいね。

サポート頂けますと、書くスピードが上がります、 皆様是非よろしくお願いいたします。 これからも、より為になる記事を書かせて頂きます。