【映像の為の音響講座】Vol.06。音楽編集を出来るようにしておく。
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【映像の為の音響講座】Vol.06。音楽編集を出来るようにしておく。

沖田純之介 サウンドデザイナー

皆様お世話になっております、株式会社okidesignの沖田純之介です。
私の自己紹介は以下にリンクしてあります。

本日は音楽編集の考え方について書かせて頂きます。

自分がMAアシスタントをしていた2000年頃、ポストプロダクションにはデジタルマルチレコーダーの「フェアライト」「dsp」が多く導入されました。1995年頃から急激に増えたようです。ProToolsがポストプロダクションに導入されたのは2005年頃からになり、ステレオフェーダーが出来た辺りと記憶してます。それまではモノラルトラックを左右でグループを組んで使ってました。不便そうですが、SSLやニーブのコンソールがこの方法ですので、何も問題は感じませんでした。

このデジタルマルチ、現在では「DAW」と言われてますが導入当初はそのような呼び方はなく、「フェアライト」「dsp」の商品名が呼び名になってました。対してSony3348や三菱X800等のテープメディアもまだありまして、こちらは「マルチ」と呼ばれてました。
この記事ではDAWと記載させて頂きます。

現在のMAは、音響効果さんがProToolsセッションを持ってくる事が多いと思いますが、2000年頃はMAアシスタントがDAWで音楽編集を行なってました。DAWが高価だったのでスタジオでないと買えなかったのです。
それより昔は6mmというテープメディアで音響効果さんが編集してます。
そもそもなぜ音楽編集が必要かというと、映像に合わせて編集が必要だったり、テレビメディアの納品ではフレーム単位で納品時間が決められているからです。

この音楽編集ですが、音楽の構成を理解しないと編集できません。アシスタントは音楽を1度再生して構成を記憶するかタイムコードをメモします。
当時の作業では音響効果さんが持ってきたCDを聴きながらDAWに録音し、構成のメモを取り、映像に合わせてMAアシスタントが編集します。編集に与えられる時間は1〜2分です。MAスタジオは時間単価が高いのでボーッとしている時間は無いのです。

大体の音楽は「in/1A/1B/1C/inter/2A/2B/2C/D/3C/out」のような構成になっていて、音楽慣れしていると記憶だけで編集でき、未だに音楽を聴く時は頭の中で構成を考えてます。

映像尺が1分の場合、5分の音楽を丸々立ち上げては時間が勿体ないので、「in/1A/1B/1C/」まで録音できたらCDを飛ばして「D/3C/out」を録音し、すぐに編集に取り掛かります。よくある形は「in/1A/1B/3C/out」です。

自分が独立後よく受けていた作業はレコード会社からの発注で、ドラマや映画、ラジオ用に音楽を編集する作業です。これはラジオエディットやドラマエディットと呼ばれまして、単純に短くするものから、印象に残す為にサビ頭に編集する物もありました。
ドラマの仮編集映像を頂きエンディング曲が入る所で、印象に残るよう、さらに台詞の邪魔にならないように編集し、OA尺に収めます。これを専門で行なっていたエンジニアがいなかった為、かなりのドラマや映画に参加できました。

これを行う為に、CDのような2Mixの音源を使うのではなく、STEMという楽器のバラ素材を使って編集してます。
これがあると演奏は「in/1A/1B/3C/out」でも歌詞のみ「in/1A/1B/1C/out」で終わらせる事が出来るからです。

このような編集の技術を磨く事で、音響効果さんや監督から信頼され、仕事が増えると思います。是非頑張ってください!

本日はここまでとなります!
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沖田純之介 サウンドデザイナー

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沖田純之介 サウンドデザイナー
株式会社okidesignの代表、サウンドデザイナー。1995年業界入り。 日本音響学会、音楽音響研究会所属。放送大学生。キャンピングカーの旅好き。日本てんかん協会「波」編集委員。長男が #ミオクロニーてんかん #不思議の国のアリス症候群 #閃輝暗転