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株式会社okidesign

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サウンドデザイナー沖田純之介が代表を務める 株式会社okidesignのnoteです。 会社概要や作品、つぶやき等を纏めております。 会社のHPはこちらで、スマホで見ると面白い…
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2019年6月の記事一覧

WE ARE LITTLE ZOMBIES、効果音の話③

前回の続きです。 自社スタジオで効果音を作り込み、5.1chで確認します。 弊社スタジオの5.1ch環境はベースマネジメントシステムで 劇場システムとは違いがあります。 詳しく書くと、各チャンネルの120Hz以下カットされ、1つのLFEから全て出ます。 このシステムは狭いスタジオにはとても有効なので 自社スタジオはそのようにセッティングされております。 でもこれでは劇場とは聞こえ方が変わってしまうので 弊社プレビュールームには7.1chダイレクトシステムで 劇場とあまり遜

WE ARE LITTLE ZOMBIES、効果音の話②

前回の続き。 撮影現場ではこんな風な機材で録音をしました。 これはいとうせいこうさんの声を録音した会議室。 出演者のアフレコを撮ったスタジオ アフレコ等、必要な素材が全て揃った後は、 サウンドデザイン作業に入り、終わったシーンから監督へメール転送します。 監督にお送りした音チェック映像は 細かいチェックを受け、テキストデータで指示を頂きます。 指示通りに作る箇所と、ワザと外す箇所、 3パターンくらいの提案が必要な箇所等を作業をし またチェック用映像を書き出します。

WE ARE LITTLE ZOMBIES、効果音の話①

映画での効果音の役目は、 a.そのシーンを普通に見せる b.印象的に見せる の2つの考え方があると思ってます。 サウンドデザインを担当させて頂いた 『ウィーアーリトルゾンビーズ 』では a.bが激しく入れ替わりながら、集中させたり注意を逸らしたりと 全て意図的に行なっております。 「映画館で見る」という事を最大限楽しんで頂こう 盛り沢山でお腹一杯になって頂きたい、、、 でも2時間ありますから、耳が疲れ過ぎないよう 最後の方にかけて、優しい音を選んだりしてます。 音の演出

WE ARE LITTLE ZOMBIES、映画の音質や電気の話

先日のnoteで映画館音量の話をさせて頂きました。 今回は音質のお話です。 自分がサウンドデザインとミキシングを担当させて頂いた映画 『ウィーアーリトルゾンビーズ 』。 ここまで2館で見させて頂きましたが、 日活スタジオで作った時、イマジカで最終試写をした時とは違った形で 再生されていたので、記事を書かせて頂きます。 まずこの映画は、音量で恐怖を煽って居る所や、地鳴りのような低域、 サラウンドスピーカーでの主音、無音での演出など 再生側の劇場にとっては大変な作りになって

WE ARE LITTLE ZOMBIES、映画の音量話

映画の音量って、大きいと感じた事ありますか? 人によって感覚に差があるので、難しい問題ですが 製作者が狙いとして大きくしている場合があるので 作品によってもバラツキがあります。 映画音量は納品規定がないので 物凄く小さくても、大きくても、どちらでも正解なのです。 自分がサウンドデザイン、最終ミックスまでしたこの 『ウィーアーリトルゾンビーズ』は 小さい所と大きい所を作っていて 大きい所は、恐怖を感じるようなシーンに使ってます。 そのように、狙いで音量差をつけられればベス

WE ARE LITTLE ZOMBIES サントラ発売!

弊社マスタリング作品が本日リリースです。 皆さまご購入、ご視聴よろしくお願いいたします! 監督と一緒に、細かい所も調整して 映画とはまた違った楽しみ方が出来ます。 先に聞いてから、映画みても面白いと思いますよ!