0822ギヴン 劇場版

号泣した。

アニメで主人公だった真冬・立夏カプの話をばさっと省いて
春樹・秋彦・雨月に焦点をあてており、だいぶ分かりやすくなっていた。

わたしは脳内で漫画の内容を補完していたから、
個人的にはすごく面白かったし、
劇中でカットされたシーン(写真)が流れるEDで滂沱していたけれど
漫画を読んでいない人に、あの、
好きな人が変わっていく機微が伝わるのだろうか。
それがギヴンの凄く良いところなのにもったいない。
(と後から思ったけれど、観終わったあとは満足感でいっぱいでした!)

帰宅して漫画を読み返して冷静になると
上映時間1時間強といわず、
もう少し時間をかけても良かったんじゃないかと
ないものねだりですね。

もともとアニメから入っており、
真冬と立夏の話を中心としたアニメが原作を忠実になぞっていたので
映画でももう少し見たかったなぁ、と思うけれど、
ちょっと足りないとか、もっと見たい、と思う気持ちが
生まれるくらいがエンタメの成功なんだろうな。

何故なら漫画を絶対に買い続けるもの…
(売上大事!)

話を戻すと、内容もさることながら、
アニメ同様、音楽がすごく良くて、
アニメ曲の「冬のはなし」は真冬自身のことを歌っていたこともあり
真冬自身が楽器のような歌い方をしていたけれど、
劇場版は真冬が媒介となって、
みんなに伝えようとしているメロディや歌い方になっていた。
物語のキーとなる3人へだけではなくて、
伝える先にはきちんと立夏もいて。聴く人たちがいて。
恐らく自分もその中のひとりになっている。
自分の中にある想い出や気持ちへ共感させられた涙もあると思う。

もちろんiTunesで即購入しました。

夜が明ける

そしてアニメに続き、EDのセンチミルメンタルの曲が良い!
アニメのOPでは刺すような初期・真冬のような歌だったけれど、
映画のEDは満たされた秋彦のような暖かい歌だった。

僕らだけの主題歌

人を好きになっていく、好きだと気がつく、
楽(らく)なのは恋じゃないとか、
痛いほうが愛だとか、
苦しいから好きだとか、
恋と愛と情と執着と、
いろんな気持ちがある中でどう選択するのか
そういう楽しさと辛さは三十路を越えないと解らないのかな、
というくらい、劇場中泣いていなかった作品です。
わたしと友人だけがEDまで号泣していました。。

BLというジャンルを選り好みせず、
人を好きになったことのある方に観ていただきたい作品です。

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