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中国輸入で不良品や納期遅れなど、品質管理に悩み抜いた結果、自分なりに今現在実践している対策を公開するよ

中国輸入でうまくいくかどうかは、品質と納期の管理にある。

どんなにリサーチ段階で、利益率の高い、ライバルの少ない、小さくて軽くて壊れにくい商品を見つけ出したとしても、

不良品ばかりであるとか、納期が守られないとか、工場がクレームに対応しないとか、返品を受け付けないとか、

そんなことばかりでは、販売を継続できないし、継続できたとしてもレビューが悪くなって売れなくなるし、低品質のものを売ることなど、販売者側として気持ちいいものではない。

結果、継続することができない。

中国輸入の商品は昔に比べたら品質はあがったといわれている。昔のレベルを知らないが、想像はつく。

そもそも、常識も基準も中国と日本では違いすぎる。
そこを理解するのに、4年かかった。

これらのポイントを押さえて、どのように担当者と関わるかについて、不良品を出さない方法と納期通りに生産する方法も交えて、自分なりに注意していることをメモしておく。

1. 良い工場を選ぶ

信頼できる工場を見つけることが最初のステップ。

完璧な工場はまずない。
みたことがない。
他でも聞いたことがない。
最初の品質がよくても、工場が忙しい時に、こちらにことわりもなく、別工場に発注するなんてことが中国ではざらにある。
また、人が頻繁にいれかわる。中国では優秀な人の引き抜きは日常で、担当者が変わる際に、こちらからの注意事項が正常に引き継がれるということは、珍しい。

このような前提をもっておくことが大事。
常識や環境、世界が違うのだということ。

その前提で以下の基準で工場を探す。

①1688で写真検索した後、成功額順に並べ替える
②1688のリピート率(回⚪︎率50%以上)
③1688の工場の写真確認
④サンプルを多め10個ぐらい取り寄せて品質のばらつき見る
⑤代行に工場の評判や担当者の印象を聞く
⑥不良品がでたときの対応、返品に応じてくれるかなどを事前に確認する

最後のは、細かく聞きすぎると、うっとおしがられて、そもそも注文を受けてくれないことがあるので、聞き方には注意する。

良い工場はクライアントには困っていない。客を選ぶ側にあるし、態度として露骨に出す工場もいる。

一方で、そういう工場は質の悪い工場である可能性も結構高い。なので、容赦なく聞いてもいいかもしれない。

⑦中国語ができる人は、1688の雨マークをおして、aliwanwanで直接会話するのもあり。

英語で通じることもあるし、グーグル翻訳かませば、中国語でも話は通じる。

レスポンスの速さ、内容の丁寧さ、意思疎通ができるかどうかで、ある程度の工場の質は判断できる。

しかし、1688のアカウントが止まっていると、そもそもこの会話ができない。

aliwanwanから問い合わせて、wechatなどで会話し、話がまとまったら、ラクマートさんに支払いや発送等を依頼する。

2. 明確な仕様書の作成

製品仕様書は細部にわたり詳細に記述する。
グーグルスライドを使い、

サイズ、色、材質、耐久性、寸法など、製品に求める全ての要件を、文字だけではなく、写真や画像を使って、明確にすることで、誤解を防ぐ。

「気を利かす」ということが、あちらはできないし、しない。

一方で、「こっちのほうがいいと思ったのでそうしました」と言って勝手に変更してくる人もいる。

仕様書があれば、仕様と違うということを明確にクレームとして伝えられるので、そこで返品や、条件変更、再納品などの交渉の窓口になる。

今まで売っている商品を生産する別の工場を探す時は検品項目一覧を送ってもいい。

3. サンプルの確認と承認

サンプルを10個程度発注する。

それが届いてから、直接目で確認する。
代行に届いた時点で写真を送ってもらえば、明らかに違う場合は返品したり、送料や時間の節約になるので必ず到着時点で届いた全てのサンプルの写真と「動画」を送ってもらう。

日本に送ってもらう前にわかる情報は全て送ってもらう。聞き返す。

完全に要件を満たしているか、代行時点で確認してから日本に送ってもらう。

他社タグがついていることがある。
なしにしてもらうとサンプル代が跳ね上がることがあるので、料金をきいて、変わらないような外してもらうようにサンプル発注時に伝える。

ないほうが、そのまま届いたサンプルを商品撮影に回せる。

自分で綺麗に外せればいいが、他社ロゴが商品自体に印字されている場合はそれもできない。

その場合、せめてひとつは撮影用に他社ロゴがないものを発注。

届いてみて、違和感がないか、みてみる。

外見ではわからない部分、例えばファスナーの脆さはなんども開け閉めしないとわからない。

組み立てやすさ、穴の位置、硬さ、カビ、糸ほつれ
材質、質感、脆さ、やすっぽさ、
同一ライバル商品のバッドレビューなどに該当する項目がないかどうか

小さな違いが最終的な製品の質に大きく影響することがある。
問題があれば、すぐに指摘し、修正可能かどうか、費用納期、ロットに影響があるかなどを確認する。

4. 生産前の最終チェック

生産開始前に、再度すべての仕様が正しくサプライヤーに伝わっているか確認する。

自分はやったことがないが、必要であれば、現地の品質検査会社を雇うのも一つの方法もあるらしい。
検品専門業者というのもある。
自分はそこまでコストをかけられる商品ではないので今のところはやっていない。

5. 工場との定期的なコミュニケーション

工場とのコミュニケーションを定期的に行い、生産状況を常に把握する。

特に最初は、細かく写真や動画を工場から送ってもらったほうがいい。商品が完成した時点、箱にいれた梱包状態など。

また、納期が1ヶ月超えるものになると、納期が大幅に遅れるケースがある。

遅れる理由は、人員が手配できない、大型連休がある、注文が殺到したなど、本当か嘘かわからない理由で、最初に設定して、なんども確認した納期を平気で破る工場は多い。謝罪もなにもない。

進捗を頻繁に確認することで、問題を早期に発見し、対処することが可能。

納期をなんども破る工場ははやめに変えたほうがいい。ろくな工場ではない。

6. 代行検品

代行に届いた時点で、特に初回は有料検品で品質検査を行い、問題がないかをチェックする。

担当さんには検品項目を事前に画像付きスライドで送り、商品状態の写真や動画を送ってもらって、確認。

不良が見つかった場合は、すぐに修正を要求し、対応してもらえないなら返品する。

対応してもらえないなら、他の工場を検討。
最初の発注段階で、複数の工場に目星をかけ、少しづつ、発注も行い、すぐに切り替えられる準備をしておいたほうがいい。

最初の発注は特に重要。
FBA商品ラベルの送付。

7. 出荷前写真

代行さんに発送依頼書を発注し、
検品梱包してもらった上で、送料見積もり、支払い、FBA伝票を送る。

代行さんから出荷前に

・商品ごとの梱包状態
・箱につめた状態

を写真を送ってもらい、問題がないかチェック。

8. アマゾンFBA出荷

梱包が終わったら、FBAに発送。
自分はここでアマゾン直ではなく、さらに日本の検品業者を間にかませて再度二重検品を行うこともある。

入金、発送完了したら、
だいたいの発送予定日、到着予定日を代行担当者さんに聞いて、その通りに行われなかった場合は報告してもらうように伝える。

9. FBA納品と販売

商品がFBAに納品されたら販売開始が可能になる。

10.クレーム対応

購入者からのクレーム、返品などの情報は代行や工場に随時伝えるか、送られてくる写真をまとめて、検品項目に追加していく。

特に最初は予想できなかったクレームがあったりするので、初期は随時スピーディーに対応しないと、レビューがあれる。

あまりにひどい場合は商品改善した上で、カタログを作り直す。

11.工場と良好な関係を作り、しっかりと要求もしていく

良い工場と出会えたら、担当者にまずはお礼を言い、お礼の品を送る。
また、良い工場にも、目に見えるわかる形で、お礼をする。贈り物を送ったり、工場に訪問したりなど。
顔と顔が違いにわかると、対応も、伝える言葉の意味も違ってくる。

総括


だいたい、こんな感じ。
こんなにやらなきゃいけないのか、と、ならないか。

こんなことはどこの塾でも事前に教えてくれない。
こんなに大変だったなんて知らなかったというのが、やってみた人の大方の感想ではないだろうか。

楽して儲けられるビジネスなんかでは決してない。
特に最初は常識が違いすぎて、胃に穴が開く。
クラファンなんかやってたころは、納期が遅れるとクレームの嵐になるので、本当に嫌になった。

常識が違うということを認識することがまず重要で、これでもかというくらいの確認をしていく。

多くの塾で共に学んだ人が最初につまづくのがリサーチ。
次にこの生産管理。

生産管理は、特に中国人との付き合い方がわからない、というところで大抵の人がつまづいている。

すごく大事なことだと思うが、あまり語られていない。

自分が読んで役に立ったという本はこれ
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逆に生産管理ができるようになれば、かなり中国輸入はやりやすくなると思う。

イーベイ輸出や、メルカリ転売や、アマゾンの相乗りメインの商売とは違い、プライベートブランドでの物販は、世界のどこにいても、一度売れるようになれば、あとは、販売戦略と在庫補充だけで利益が生まれ続ける。

逆にこうした生産管理の困難が、参入障壁にもなったりする。

✳︎近々、プライベートブランドの初歩の初歩を教える「中国輸入の小学校」というスクールを始めます。
「今更こんなこと聞けない」というような初歩の初歩を教える、地味で真面目な物販塾です。
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