岡崎 和佳奈

漫画家/イラストレーター。誰かに宛てた手紙のような作品を作ります。

岡崎 和佳奈

漫画家/イラストレーター。誰かに宛てた手紙のような作品を作ります。

最近の記事

河和田は、私の原点だった

7年前、20歳だった頃の私2年間の受験勉強による缶詰生活を終えて、解き放たれたようにいろんなことに手を伸ばしていた。 当時を振り返って、今も付き合いを続けてくれている友人は 「あの頃の岡崎さんは、焦燥感に駆られているように活動してたよ」 と私に言った。本当にその通りだと思う。 決して上手くいっていることばかりではなかったし、たくさんの失敗をした。けれども、様々なことに果敢に挑戦した。 そして、暴れ散らかしていた20歳の私が、一番面白いと思っていた土地は河和田だったと思う

    • 【備忘録】初の企業漫画案件、次はこうしたいレポ

      実に長い戦いでした。短いようで長かった3ヶ月間。 読切の40P。企業漫画。 過去に40Pの一次創作同人誌を2冊出したこともあり、 「まあ今回もなんとかなるだろう」と軽い気持ちで、40Pで進めていくことを決めました。しかし。 描いても描いても終わらない。なぜ。 おかしい。過去に40P描いた時はこんなことはなかった。 どうしてこんなに筆が進まないのか。制作中の私は五里霧中で、その原因すら分かりませんでした。 納期は遅延し、当初の目算よりも2〜3週間ほど脱稿が遅れました。

      • 未だに怒りを思い出すギャラリーの話

        まえがき 怒りの感情は丁寧に扱いたい。 そう常々思っているが、数年前のとある出来事に対して怒りが収まらない。 この記事は、誰かにこれを理解してもらいたい、この感情に共感してもらいたい、と思って執筆したものではない。読んでいただいた方に、不快な感情をあたえる可能性があるかもしれない。 しかし、放っておけば収まると思っていた怒りがなかなか処理できないので、不特定多数の目に触れるインターネットの海に放り出せば、少しは折り合いがつくと思ったのだ。今回の記事は、いわゆる備忘録であ

        • じいちゃんが食べた3枚の肉

          母方の親族で集まり、とある温泉街のホテルで1泊した。 その面子で集まる時は、決まってじいちゃんが「ここへ行くぞ!」という感じで発起人となってくれる。じいちゃんの提案を元に、今回は私がホテルと食事を手配した。 じいちゃんは色々と豪快な人だ。その昔、創業者としてバリバリ活躍していたそうだ。幼少期、じいちゃんは肌が黒くて声がとても大きかったので、小学校に上がるまで本気で怖かった。その上、じいちゃんはそんな私をおちょくってくるので余計に怖かった。 その反面、じいちゃんは小柄で少食

        マガジン

        • おかざきぷよこのエッセイ
          3本

        記事

          創作について、27歳の今思うこと

          10年前の自分と今の自分を比べると、現実の世界に浸かることも、悪くないなと思うようになったことが大きな違いだと感じる。 10代の頃は、流行りのアニメや名作だと言われるアニメには、可能な限り全て目を通すような生活を送っていたが、今はそれができなくなってしまった。それも大きな違いである。 現実が、10代の頃よりもうんと楽しくなった。 結婚して、友人にも恵まれ、両親や姉妹との関係も悪くない。アニメなど、創作の世界に理想を求める必要がなくなったのかもしれない。 だが、今でも私は

          創作について、27歳の今思うこと

          【5/12日記】山と海の見える車窓

          関西コミティアに参加した。 一般参加は、コロナ禍による緊急事態宣言の最中にだけ行ったことがあったので、ブース数がたくさんある関西コミティアは今回が初めてだった。 関西コミティアで得た知見はたくさんあったが、今日の日記はそのような話とは別で、できるだけいつもの普遍的な気持ちに寄せた内容のものを書いていこうと思う。 私は、大阪環状線に乗ることが苦手だ。 大抵人が多いし、ラッシュの時間帯は絶対に避けるようにしている。 逆に、何度も乗り慣れているJR神戸線は好きだ。 神戸線は

          【5/12日記】山と海の見える車窓

          【関コミ】初サークル参加。次はこうしようレポ

          はじめに こんにちは。おかざきぷよこです。 ヒヤシンスランズというサークル名で、M-36のスペースに居ました。 新刊のフィクション混ぜエッセイ漫画と、ポストカード2種を販売しました。 エッセイ漫画「パラレルのぷよこ」はnoteにて連載してます。 関コミは、コロナ禍で緊急事態宣言が出ていた時に開催された、参加者数がかなり少なかった回には参加したことがありました。ですが、今回の関コミ70のように賑わっている回に、サークル参加者として参戦したことは初でした! 「こうすればよかっ

          【関コミ】初サークル参加。次はこうしようレポ

          【5/8,9日記】風邪と西京焼き

          5月8日 夕方までひたすら絵を描いていた。 さあ、そろそろ仕上がってきたぞ、というところでなぜかひどく咳き込んでしまい、吐きそうになったので「これはいかん」と病院を受診。 診てもらった結果、ただの風邪だったようで一安心した。 コロナだったらどうしよう、とか色々考えたけど、問題はなかったようだ。 それからまた次作のプロットを考えて、気づけば1日が終わっていた。 とても作業が捗った1日だった。 5月9日 前日の日記を書く、ということがなかなか難しかったので、今日から夜

          【5/8,9日記】風邪と西京焼き

          【5/7日記】旧友の誕生日、制作への意気込み

          風邪を引いた しっかり風邪をひいている。 しかも、鼻詰まりと咳がひどく、夜中に何度か目が覚めてしまった。 こんな時は、目が覚めるたびに時計を見ると、「まだこんな時間か」と、夜明けが待ち遠しくなってしまう。 3日前から頭痛と寒気、咽頭痛があり、友だちとの約束を2件もダメにしてしまった。 そのうち1人の友人は、7日が誕生日だった。 誕生日を迎えた友人 7日が誕生日の彼女は小学一年生の頃からの知り合いで、今年で20年の付き合いになる。会った時に、20年来のお祝いも兼ねて

          【5/7日記】旧友の誕生日、制作への意気込み

          【試し読み】5/12関西コミティアに出ます

          サークル名:ヒヤシンスランズ スペース番号:M-36 5月16日追記 BOOTHにて、販売を開始しました! 販売サイトはこちら↓ https://okazakipuyoko.booth.pm/items/5747825 noteがお久しぶりになってしまいました。おかざきぷよこです。 ここ最近は新刊の執筆をしていました。 フィクション入りエッセイ漫画『パラレルのぷよこ①』を販売します! 『ナツは小さい頃、妹が欲しかったことを私は知ってる』 並行世界からきた『パラレ

          【試し読み】5/12関西コミティアに出ます

          おかざき ぷよこは、こんな者です

          初めまして。私の文章やら漫画やらなんやらを読んでこの記事を見にきてくださった方もいるかもしれません。ありがとうございます。 自己紹介まず、簡単に私の自己紹介をしようと思います。 1997年生まれ。兵庫県神戸市出身、兵庫県西宮市在住です。 京都精華大学芸術学部卒。映像専攻でした。 在学中はアニメを作ってました。卒業してからは販売接客業に従事しつつ、イラスト、漫画、エッセイを書いています。 作家と共に、怠惰でありながら健やかに を、テーマに掲げて活動しております。 ひとま

          おかざき ぷよこは、こんな者です

          睡眠不足で書くエッセイ

          いい睡眠方法が見つかって喜んでいたのにそれも束の間、友人の結婚式が楽しかったのでついついその夜一人で晩酌をして、昨日の夜はうまく眠れなかった 久しぶりに一人で過ごす夜だったので、酒とつまみを嗜みながら、見たかったけど溜めていた動画を次々と消費した 人の結婚式は何度行ってもウキウキする 朝早かったが前日からうまく眠れず、式場についてからは8年ぶりに会う友人に会えたこともあって、とてもテンションが上がった状態で他愛もない話をした 二次会に行き、会場が実家の近くだったので少し

          睡眠不足で書くエッセイ

          漂うように

          ここ最近、夢中になれるものがなかった 熱中できるエネルギーが失われていく感覚があって、それを感じる度にじりじりと焦りを感じ始めていた にもかかわらず、エネルギーを使うものに手につけることすら億劫だった その代わりに、日常生活で花を生けるようになった 観葉植物を育てるようになった アンビエントミュージックや、焚き火の音、雨の音をよく聴くようになった 何故か家に招いた友人たちに、口を揃えて「丁寧な暮らしって感じがする」と言われるようになったのはそんな所以なのかもしれない

          10年分の禊を済ませました

          2023年、年末 年末は職場の繁忙期で、人付き合いの予定も詰まっており、毎日やるべきことをこなすだけで精一杯の期間だった。 創作活動ができなくてやきもきした。 そんな年の瀬に、夫と学生時代の作品を見せ合うという地獄の催し(?)をした。なぜそんなことになったのかは忘れた。 もちろん、二人ともめちゃくちゃ下手だった。 作品を見返していると、学生時代を鮮明に思い出した。 作品数は今よりも断然多いが、学生時代は劣等感を燃料にして制作をしていた。劣等感は、確かにたくさんの作品を

          10年分の禊を済ませました