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子どもの事故は父親がみてる時に起こる?

我が家は、夫婦2人で育児をしている。
出産で里帰りはしたけど、お互いの実家が育児を手伝ってくれることは今ほぼないので、基本的にワンオペ。専業主婦なので、保育園等は利用していない。夫は、休日や在宅勤務が忙しくない時、出社前や帰宅後に家事育児をしている。

夫は、新生児から私の実家に通って息子の世話をし、低月齢のうちは夜間のミルク対応もしてくれた。大きい方のオムツも替えられてお風呂も入れられるし、ワンオペでお留守番もできる。かなり育児をやっていると思うけど、最近になって危ないことが増えた。

①チャイルドロックをかけ忘れていた
文具や工具が入っている引き出しには全てチャイルドロックをかけているけど、夫がそれをロックし忘れていて、息子が引き出しからはさみを取り出し手に持っていた。私が気付いて、慌てて取り上げた。

②犬の糞で遊んでいた
夜、私が洗面所で口をゆすぎ歯間ブラシを使用している時、リビングで夫と息子と犬がいた。夫はスマホを見ていて、犬が糞をしたのに気付かず、息子のことも全く見ていなかった。夫の叫び声を聞いて私がすぐに戻ると、息子が犬の糞まみれになっていた。幸い口に入れたりはしていなかったけど、可愛い息子が糞まみれになったのが可哀想で、号泣して夫を責めてしまった。

③電動鼻吸い器のノズルを誤飲しそうになった
息子は毎日お風呂上がりに、電動鼻吸い器で鼻水を吸っている。その日は、私が息子をお風呂にいれて保湿をして服を着させ、夫が息子にドライヤーをかけて鼻吸いをしていた。私がやる時はいつもドライヤーを片付けて鼻吸い器を出すのだけど、夫は同時に出していた。最初教えた時はひとつずつ出していたのに、いつのまにか簡略化していた。
夫がドライヤーを触っている時に息子が鼻吸い器のノズルを口に入れてしまった。夫の叫び声を聞き、慌てて私が洗面所から駆け寄ると息子が泣いていた。夫はオロオロするだけで、私が急いで喉に手を突っ込み吐き出させた。びっくりした息子に指を強く噛まれ、皮膚が捲れて流血した。

これが数週間の間に起きた。夫の注意力の無さに怒り心頭で、私が見てないところで息子を危ない目にあわせてしまった申し訳なさ、これからも夫は息子を危ない目にあわせるかもしれないという不安に襲われた。夫はすごく反省してショックを受けていた。

私は育児の先輩である実母にこの話をした。

「あなたが3歳くらいの時に、私が見てないところで鼻にみかんのヘタを突っ込んで取れなくなったことがある。その時すぐ側に、父親も祖父母もいたのに誰もあなたを見ていなかった。日頃ずっと一緒にいない父親に、母親のような注意力を期待する方がおかしい。全部あなたが子どもを見なさい」

そう言われて、考えた。
夫と話し合い、私が外出する時はどこへでも子どもを連れていき、夫と息子を2人きりにしないようにすることにした。

一旦はそう決めたけど、本当にそれでいいんだろうか。私は息子が少なくとも幼稚園に行く間まではずっと付きっきりで、常に注意深く息子を見ることが出来るのか。息子の事故は、全部母親である私の責任なのか。精神疾患があり体調の波が激しい私が、私だけがちゃんと息子を見れるのか…

その日から、ずっと安定していたメンタルが少しずつおかしくなり、夜眠れずに無くても大丈夫だった睡眠薬をまた服用する日が増えた。

私は改めて、夫ともう一度話し合った。

結論から言うと、これからも夫に積極的に育児をやってもらうことにした。
ただ、今まで通りのやり方だとまた事故が起こってしまうかもしれない。「まあいいや」「なんとかなる」という夫の楽観的な性格は簡単には変わらない。人は変わらないということを前提に、細かい擦り合わせ、都度確認と注意を促すことにした。夫がわかっているだろうと思わずに、念のため今の状況とやってほしいことを伝えるようにした。

「お風呂上がりには、ヘパリンスプレーとロコイドとヒルドイドを順番に塗ってね。一個ずつ出して、息子が触らないようにフタは高い棚に置いておいてね。」といった具合に、細かく指示を出すようにした。

育児は夫婦でやるものだけど、関わっている時間は私の方が圧倒的に長い。だから夫には、仕事の引き継ぎのように、今息子が出来るようになっていることや私が気をつけていることを情報共有して、お互いに認識の差が出ないようにした。

今回は夫の不注意だったけど、私が息子を事故にあわせてしまう可能性もある。だから、逆に夫からも息子の状況を教えてもらうことだってあるだろう。
今後、どちらかが体調不良でワンオペで育児をしなきゃいけないこともあるかもしれない。

そんな時に、誰よりも息子が困らないように夫婦で育児する選択をした。

なによりも、夫は息子をとても愛して可愛がっているし、息子もパパが大好きだ。

私たちは等しく親だ。母親だろうが、父親の育児の機会を奪っていいことはない。母親だけが優れているわけではない。どんな形であれ、大なり小なり、夫には息子にたくさん関わってほしい。

これからも育児をしていて、たくさんの壁にぶつかるだろう。その時、夫は心強いパートナーだ。いつもオープンに話し合って、風通しの良い家庭を築いていきたい。

↓事故防止のために購入した本。夫婦で読んで学んでいる。

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