東海道を歩く。息子と紅茶と/5戸塚→藤沢
紅茶の話を。
息子といろんなお店に行くにつれ紅茶を好きになったのには「知らないことが多すぎる」という点もあったのです。知ること知ること、いろんな発見があって面白い。
たとえば、紅茶といえば「レモンかミルクか」なんて聞かれますが、本場のイギリスではミルク一択。レモンはアメリカで始まった飲み方なんですね。
いれ方もよく知らなかった。沸騰した水道水を使うというのは、知っていましたが、抽出時間、抽出し終えた茶葉はどうするのか。ポットに入れたまま? それとも取り出すの?
実際、お店で飲んでみるといろんな方式があります。ただ、方々で飲んでみたり、いろいろ調べてみると、ダブルポット方式というのが良さげ。
これは文字通り紅茶ポットを二つ用意して、ひとつに茶葉を入れて(目安は3グラム)、ここに沸騰したお湯を入れて3分放置。そして3分経ったらもうひとつのポットに紅茶を注ぎ、そのポットからカップに注いで飲むというやりかた。
こうすると茶葉から成分が抽出されすぎることがない。茶葉を入れたままのポットから飲んでいると、どんどん苦くなるけど、これを防げるんですね。
ポットを買って、茶葉を買って、いろいろやるうちに、少しずつおいしくなる。そこらの喫茶店より家で飲むほうがおいしいなと思ったりもするけど、それをはるかに越えるお店もあって「なんでおいしいのかな」と考えることも面白い。
知らないことを少しずつ知る楽しさが紅茶にはあったんですね。
2023年1月21日に歩いたこの戸塚→藤沢区間は、ここまでで随一の「東海道なにもないところ」でした。
藤沢宿交流間は立派だったね。このまま帰るのもつまらないので、藤沢から電車で片瀬江ノ島まで行って、僕らの紅茶の聖地「ディンブラ」で紅茶を飲んで帰る。なんであんなおいしいのだろうか。その差をいつか埋めようとロマンスカーに乗って二人話しながら帰宅。
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