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あの日のヒューマンエラー

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 2020年の10月31日のハロウィンの日、私はMリーグのオーラスに供託と本場を勘違いし、安全な牌があるのにも関わらず当たりうる牌で放銃し同点トップになってしまいました。点棒を入れた瞬間に気が動転し、頭が真っ白になり、その後の記憶は正直あまりありません。精神的にも元々弱かったため、インタビューの直後に過呼吸を起こし体が動かなくなりました。LINEライブがあったのにも関わらず職場放棄し、ご迷惑をかけた同卓者にもすぐに謝ることが出来ませんでした。



  自分がもうだめだ、と思った時に手を差し伸べてくれたのは同卓者の皆さんやチームメイト、そして連盟の先輩方でした。3着・4着であったにもかかわらず、優しい言葉をかけてくれた黒沢さんと魚谷さん、「プロはミスを見せるのが仕事だ」と気づかせてくれた上に、自分が今までやったミスをユーモア交えて話してくれた小林さん、非難せずに笑って迎え入れてくれて、ゆっくり休んでって言ってくれたチームメイト。そのほかにも連盟の先輩方からたくさん温かい言葉をかけて頂きました。  


「裏ではいくらでも落ち込んでもいい。でもカメラの前では絶対に下を向くな。見てる人に心配させるな。機械でも訳の分からないフリーズするんだから、自分のミスを責めすぎるな」

 試合前に萩原さんがかけてくれた言葉は今でも忘れられません。沢山の救いの手があったからこそ、前を向けた私がいます。もし、私が人のミスに遭い、それが自分にとって損失になろうと、そうやって声をかけられる人に私もなりたいと、心から誓いました。 



  私はMリーグでチームメイトの応援している時、自分が打っている時より感情の起伏が激しくなります。それと同じように、サポーターの皆さんも一喜一憂し、気持ちいい朝や眠れない夜を迎えるかと思います。私は皆さんが納得できるように、楽しい気分で明日を迎えられるように、エキサイティングな試合を届けられるように、卓を囲む四人とスタッフの皆さんで、これからも楽しい試合を作っていきたいと思っています。



セミファイナルも残り半分となりました。一緒にこれからも熱いバトルを楽しんで頂けたら幸いです。うまくまとめられていない私の殴り書きの文章になってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。これからもMリーグをよろしくお願いします!

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