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私たち夫婦の話

《記録として》



結婚して30年を超えた私たち


夫は私を救ってくれたと思っているし
私は夫を救ったと思っている。


夫も私も
ある意味社会生活不適合者だから。



私はワガママである。


気分の上下も激しいし
笑ってたと思ったらスネているし
その理由が人からは到底理解されない
怒りと喜びのポイントが人とずれているという
数秘33の特徴そのままを実践している。

社会的手続き等も一切出来ないし分からない。
お金の管理も全て夫。



夫は1日生まれの数秘8
いわゆる《空気を読むのが苦手》である。

私がなんで怒ってるのかわからなくて
ウロウロして
オドオドして
フォローしようと余計なこと言って
また私の逆鱗に触れる😂

腹も立つんだけど
相手してくれるだけでありがたいのかも。



夫は不器用である。

コレと思った事は譲れないし
ゴマをするなんでとても出来ない。

いつも正面突破を仕掛けていくし
少しのミスでも相当落ち込んでいる。

そんな姿を人には見せないし
私にも言わない事が多い
(でも隠せてないけどね)

もっと上手くやる事ができる人なら
もう少し穏やかな
会社員生活だったとも思うけど

まぁ仕方ない
自分で選んだ道だから。




結婚して2年目に娘が生まれて
夫も仕事が忙しくなり
一緒には住んでいたけど
今で言う《ワンオペ》の日々が続いた。


今でも忘れない出来事がある。


朝から晩まで娘と二人きりの生活で
社会とつながる訳でもなく
閉ざされて取り残されている感じ。

娘は可愛いんだけど
ずっと可愛いと思ってもいられず
凄く辛かった頃

夫が写真を現像に出すのに
あと数枚フィルムが残ってたから
私を隠し撮りして現像に出した


出来上がった写真を
嬉々として見せてくれたんだけど
(ちなみに夫は少しの悪気もない)


そこに写ってる私は
髪ボサボサで
ノーメイクで
メガネかけて
トレーナーとズボンを履いた
《疲れ切っている私》だった。


薄々感じてたことを
《現実》として見せつけられた気がして

分かってたけど
今の自分の状況を見せつけられた気がして

私は泣いて怒り狂った。

子供が可愛い可愛くないは別の話で

《私は好き好んでこんな状況になってる訳じゃない》

とにかく腹が立って悲しかった。


そんな私を夫はどうしていいのかわからず

オロオロして見てたなぁ。

今では懐かしい日々

だから夫は最近になるまで
黙って私の写真は撮らなかった😂





転勤族の私たちは
京都→岡山→アメリカ→滋賀と
移動してきた。

そのうち7年間
夫は単身赴任を経験している。

この期間は
パートナーシップは最悪だった。

夫は赴任先で一人、
私は娘二人と一緒に
日常のあれこれを全て引き受けていた。

お互いが
《自分の方がしんどい思いをしている》
と思っていた時期。


たまに帰ってくると
生活のリズムも少し狂うし
不思議なことに
何を話せばいいのかわからなくなる。

普段生活してて
話したいことは山のように出てくるのに

いざ何週間ぶりに会うと
何も出てこない不思議

変な空気が流れたりする。

当然二人の間に距離も出てくる。


娘達はこの頃
《この先の自分達の身の振り方》
を密かに話し合っていたらしい


後で教えてくれたんだけど。



そんな私たち夫婦の転機は
娘二人を日本に置いて
夫婦二人でアメリカに赴任した事だった。



内示のあった日に
『夫婦で行きますって言ってきた』
と言った夫に凄くびっくりしたけど

娘は社会人と大学生で
タイミングはバッチリだった。

そして一言
『単身赴任はずっと寂しかった
今度は一緒に行きたい』と。



夫は幼少期のトラウマを今も抱えている。

『許しましょう』
『忘れましょう』

というのは
頭の中では理解できても
そう出来るかどうかは全く別の話である。


私は夫の妻であるのと同時に
母になっているような感覚に陥ることもあるが


歳をとるにつれて
それを受け入れられるようになってきた。


真っ直ぐな人だから
《好き》の気持ちも真っ直ぐである。

受け取ってもらえなかったら
とっても悲しそうな顔をするし
寂しそうな顔する。

だから私はしっかりと受け取る

幼い時の夫がそうして欲しかったように。



夫はもうすぐ定年を迎える。


ここまで頑張って
私たち家族のために働いてきてくれたことに
どれだけ感謝しても仕切れない


私達の生活はまた大きな転機を迎える。


夫と私は元々は他人である
娘達は血が繋がっている


でも今の私は
娘二人は完全に切り離していて
あまり関心もない

それぞれの人生を精一杯楽しんでくれればそれでいい。


それよりも夫と二人で
これからどう生きていくのかが
凄く楽しみである。


私の頭の中で設定している《十年後》は
きっとその通りになっているであろうし


そこには間違いなく
元気で笑って飲んだくれている私達が存在する


設定完了である。


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