3つの価値観によるデッキ選択(森羅咆哮編)
こんにちは、
シャドウバースをプレイしている
社会人プレイヤーのOkanishiです。
前回の記事ですが、
https://note.mu/okanishi/n/nfa13de25e2d2
想像以上に反響の声を頂きましたので
もう一度記事を書こうと思いました、
良かったら読んでみてください。
前書き
新パック発売間も無く
RAGE森羅咆哮が開催された。
いわゆる短期間RAGEと言われるこの環境
みなさんはどのような経緯でデッキを選択しましたか??
私が使用したデッキ
読んでいるみなさんは、果たして
デッキ選択をどのような理由で行なっているだろうか??
使い慣れている?
1番流行っているから?
jcg で優勝していたから?
確かに、理由としては最もだろう。流行しているデッキは大体強いことが多く、慣れているデッキはプレイミスが起きにくい。
しかしデッキ選択をする上で
もっと理論や理由があれば、より良い選択が出来るかも知れない。
今回は私がデッキ選択をする時に重視する
3つの理由
を挙げていこうと思う。
私自身、今回のRAGEで良い成績を残す事が出来なかったが、自分の思考を言語化する事は必要だと考え書くに至った。
主に森羅咆哮環境初期について、自身の主観を述べつつ進行していくのだが、間違った認識もあるかもしれないが最後までお付き合い頂ければ幸いだ。
デッキ選択における3つの理由
私は大会に使用するデッキ選択において、
以下の3つを重視する。
1.デッキパワー
2.プレイ難易度
3.流行(メタゲーム)
この3つに加えて、大会に出る環境が初期なのか、中期なのか後期なのかによって選択するデッキが変わると思っている。
1.デッキパワー
デッキパワーとは、即ちデッキが強い事は当然だし、それに加えて
最高の動きをすると、不利対面にも勝利できる。
デッキ構成が、痩せているゲーム展開に
なり難いこと
が大事だと考えている。
上記の条件を満たしているデッキといえば、
やはり疾走ビショップだろう。
複数枚プレイされてRAGE終了!!
森羅咆哮により、新たに登場した自然カードを組み合わせたデッキで序盤のムニャール登場、黄金の鐘による動きから、7ターン目のミュースプリンセスナイトに加え、中終盤の母なる君による防御、アニエス飢餓による突然のリーサル。
このデッキの最高の周りは、止めることは不可能に近く、対策してしまうと言うよりかは
自分が使ってしまう
方が早いだろう。
自身が使い、ミラーマッチにおける立ち回り、大事になるカードを把握して立ち回る。
デッキパワーが余りにも高すぎるデッキは
対策するよりも、自分が使うこと
そして、この環境に置いてもう1つデッキパワーが高いデッキが存在する
それは
本当は自然の導き初期派
豪風のリノセウスデッキだ。対空射撃の復刻によりバウンスカードが増え一気にキルターンが早くなった。
このデッキの強みは、先ほど述べた
不利対面にも勝利することができる
ポテンシャルを秘めている。序盤にリノセウスやリザを引き込み、1コストバウンスカードをテンポ良くプレイできれば、不利と言われている疾走ビショップや自然エルフなどにも勝利する事が可能だ。
この2デッキに置いて、環境最高の動きを超えるデッキはそうそう見つからない。
そして、痩せているデッキや動きとは、どう言う事か?
少し言語化が難しいのだが、
リソース、ドローカードを引き込む事か出来ない動き
そもそもドローカードが少ないデッキ
低コストが多く入りすぎていて、中盤から終盤に息切れしやすいデッキ
カード一枚のパワーが低い、アドバンテージを取れないカードが多いデッキ
などが挙げられる。今回の森羅咆哮環境に至っては、ナテラの大樹により、リソースを守りながら戦えるデッキが多い為、痩せたデッキは少ないように見えるが、
例えば、リノセウスエルフの先行でリザやざわめく森を全く引き込む事が出来ない時や、自然エルフの先行で噛み合わない動きをした時に起こる事がある。
デッキ構築のポイントに置いて、こうした痩せたゲーム展開が多いと感じるなら構築を見直す必要がある。
何故、痩せたデッキが駄目なのかはRAGEという大会が長丁場の大会だからだ。長い大会に置ける展開は必ずどこかで
かなり厳しい手札だったり、戦えないゲーム展開が起こる。
カードゲームに置いて事故は付き物。いくら最善の構築やマリガンを行なっても0にはならない。
ここに、痩せたゲーム展開が多いデッキを使うと、更に負けの原因が増えるのは言うまでも無いだろう。
まとめ
デッキパワーが余りにも高く、不利対面にも勝利出来るなら、対策するより自分も使う。
痩せたデッキや動きになるのなら構築やデッキ選択を見直す。
2.プレイ難易度
いくら強いデッキを手にしても、
プレイングが上手くいかないとデッキパワーが落ちるデッキも多数存在する。
プレイ難易度とは、強力だがプレイが難しいデッキを、どこまで自分の中で取捨選択して大会で使用するかである。
難しいデッキと言われ、思いつくのは
前回の環境で言えば
AFネメシス 、リオードロイヤル
であり、今回の環境で言えば
またもや
疾走ビショップ、豪風のリノセウス
だろう。
デッキリスト見にくい選手権上位入賞
この2つのデッキはプレイが難しいときが多数存在する、疾走ビショップはミラーマッチが特に顕著で、序盤から押し切ってしまえるのか、終盤まで備えてジャスティスマナを温存し、ロングゲームにするのか、アニエス飢餓を含めたライフ管理などなど挙げれば沢山出る。
リノセウスデッキは、相手の守護をどけながらリーサルをどう狙うか、除去を使う優先順位、次のターンまで考えたリノを複数プレイしてかかる総コストの計算や手順など。
そのプレイの難しさを理解して、どこまでを許容してRAGEに持ち込むかだ。
私の場合
疾走ビショップはいくら難しくても、デッキパワーが1つ超えているので使うべきだと思った。
又、代わりに使う事になりそうなエイラビショップは、使い慣れているアドバンテージや安息の領域が現在のメタゲームにマッチしている為
選択としては悪くないが、レフィーエが抜けた構築が思ったよりも乏しく、前のエイラよりロングゲームが作りにくくなった点、リソース管理が難しくなった点が気になった。エイラを引かないときの立ち回りもより厳しくなった印象だ。
何より疾走ビショップの方がデッキパワーが明らかに高いのだ。
次に豪風のリノセウスデッキはデッキパワーば高いとは言え、疾走ビショップ程ではなく、
リノセウスを引かない事故やプレイの難しさもあり、確定では無く2デッキ目の候補に検討した。
私がRAGEで使うデッキ候補は自然ビショップ、一応エイラ、リノセウス、そして
最終的に持ち込んだ自然ネクロだ
RAGE前日にセレス入りの構築が、VOF(シャドウバースのチーム)で共有されたが、少し試して最終的には、ずっと使っていたこのタイプを使用した。
理由は
プレイするカードに慣れてないと選択ミスをする
試す時間が足りないと感じた
からである。
シャドウバースのゲーム感的にミスをするのは結構大きく、セレスによる優位性と比べた結果、ケルベロスのままにした。
実際セレス入りのファイナリスト1、ケルベロス入り2なので、そのままでよかった可能性もあるが
あと1日あれば、セレスに変えてたかも知れないし、少し選択理由が消極的で長年の経験に基づいた感覚になってしまったので、そこは反省したい。
短期間RAGEにおいて、新たなカード選択は相手が警戒してない分通りやすいし効果を発揮しやすいので、次回からは前日でもフラットに検討すべきだと思う。(デッキ勝ちに盲信しない程度に)
自然ネクロを持ち込んだ理由は大きく2つ。
デッキパワー
(ネクロアニマルズの擬似ヘクター、トートによるよくわからないデッキを倒す力、自然エルフに有力)
(自然デッキに置いて、ビショップの次にポテンシャルがある)
プレイの難易度が少し優しい
(自然ビショップ、リノセウスより選択の幅が少ない)
それに加えて、割とはじめの方から回していたのも大きい、逆に言えばそれによってリノセウスを回す時間を取らなかったのが良くなかった。
そして、環境初期は
プレイが定まっている人が後期より少ない
その為、逆説的にある程度プレイが出来るなら、完璧でなくとも、デッキパワーが高いリノセウスは許容できたかも知れない。
まとめ
プレイ難易度が高くとも、余りにも強力な場合は、練習して使用できるようにする。
環境初期ならば、1番強い1デッキの練度を高めておき、もう1つはプレイ重視よりもデッキパワーで推す事も検討する。
3.流行(メタゲーム)
流行を探すのは簡単だ。
最近のRAGEはjcg の拡大版の様な結果になることが多い。
つまり、jcgの結果を見て流行を知りデッキを選択するのだ。
今回で言えば疾走ビショップ程の強さを持ったデッキなら、流行やメタゲームに関わらず、使うしか無いだろうが、もしデッキパワーが大差ないようだったら、セカンドデッキば何を使えば良いのだろうか??
そんな時に応用するのがメタゲームによる選択だ。
わかりやすくbo1で説明すると
現環境に存在するビショップ以外の自然デッキは
自然エルフ
自然ロイヤル
自然ネクロ
この3つは、ざっくり三角関係になっている。
自然エルフが自然ロイヤルに有利で
自然ロイヤルが自然ネクロに(微)有利で
自然ネクロが自然エルフに有利な関係性。
この時、自然エルフが流行っているなら
間違いなく、自然ネクロを使うべきだし
自然ネクロが流行るならば、オクトリスを3枚積み、更にリオードを活かせる構成(ネクロは基本的に潜伏を取れない為)でデッキを考え始めるだろう。
では、単純に流行に対して強いデッキを持ち込むべきかと言うと、そうではなくて 前項で語った
痩せたデッキやデッキパワーが低いデッキではなく、無理なく対策できるデッキ
が望ましい。
痩せてるデッキ、デッキパワーが低いデッキは
今回のRAGEのメタゲームで言えば
エイラビショップ
が、それに近いと思う。
???
疾走ビショップや、リノセウスエルフに有利を保ちつつも、他のデッキにも十分に戦えるのでは?
確かに正解だし間違いではないのだが、
疾走ビショップと比べると、明らかにデッキパワーが低い。
長い大会シーンを考えると安息の領域を3積む事による事故率、2パス率は無視できない。
勿論全リーダーのデッキの中では強い方だし、疾走ビショップが存在しなければ、高確率で使っていただろうが、実際に存在するしRAGEのファイナリストは全員疾走ビショップだ。
客観的に見て、デッキパワーの高さを同じリーダーで比べて考えるのも必要だ。
先を行くメタゲームの考え方
少し例え話をするのだが
確定的では無いが、恐らく
疾走ビショップとリノセウスエルフはナーフされると予想している。
もしその時、上記2つのデッキを使えなくなったら貴方は何のデッキを使うべきで、どんなデッキが流行るだろうか??
私が思うに環境初期は恐らく
自然ネクロとエイラビショップ
が台頭してくると予想される。
その時に自分はどうすべきか??
自然ネクロとエイラを同じように回してミラーマッチで戦うのか、ミラーマッチに強くした構築で勝率を上げていくのか??
このミラーマッチに強くした構築で行く考えは、デッキパワーだったり、プレイ難易度による選択だろう。
では、メタゲームによる発想だったら私は
自然ドラゴンを使用する。
上記の2デッキに十分に戦え、デッキパワーも悪くない、更に相手は対ドラゴンの立ち回りも理解していない可能性が高い。
ナーフ後から早ければ早いほど、効果的だと思う。
他にも理由がある、私は森羅咆哮発売後2日間くらい自然ドラゴンを回していたので(今考えると時間の無駄)使い慣れている。
私がここで真に述べたい事は
時間の使い方、発想力だ。
なぜこんな事をナーフも始まっても無いのに、書き出したかというと、
今この発想を持っているかどうかで、
練習の方向性や回すべきデッキを客観視できるからだ。
例えば、あなたが10月19.20日の地方大会で結果を残す為に練習するのなら、こんな事は考えなくて良いし疾走ビショップのミラーマッチやセカンドデッキを見つけるべきだろう。
しかし、もし11月2日以降の地方大会で結果を残そうとしているのなら、ナーフされるかも知れないので頭の隅に入れておくべきだと思う。
人より先にドラゴンを練習しておけば差をつける事が出来るし、そもそもドラゴンが弱いかもしれない、それならそれで気づく事が出来たし他の候補を探したら良いのだ。
大事なのは、人より先に動いてメタゲームの先を取っている点だ。
そして誰よりも早い段階で新環境の調整が出来ているかも知れないという事実
時間は無限にある訳ではなく、有限だ。
私自身、社会人であり夜疲れている時に
だらだらとやっている事は無駄だし効率が悪い。
だからこそ限られた時間に対し有効な使い方、勝ちに近づく調整の仕方が大事だ。
時間のない人は、特にこのような別軸の考え方を持っておいて損は無いと思う。
ただし、この発想にはもちろんリスクもある。
そもそもナーフされるか確定では無いし、
ナーフされても強いままの場合だってある。
しかし、この発想があるか無いかで調整するデッキの取捨選択や先の目的の設定が変わってくるのでは無いだろうが?
あなたはカードゲーマー(本格スマホeスポーツプレイヤー)
リスクリターンの取り方は得意なはずだ。
終わりに
いかがだったろうか??
デッキ選択自体は単純だと思う、しかし
そこに明確な理由と根拠があれば
ふと迷った時や、調整が行き詰まった時などに
何故?どうして?が見つめやすくなる。
また、今回は環境初期の為様々なデッキの可能性を探り、幅広く調整しなければならなかったが、環境終盤はだいぶデッキ選択の幅が狭くなってくる。
そんな時は、特定のメタカードを探すのも良いが
プレイの質を上げることが大事だと思う。
環境初期はデッキ勝ちを狙い、
環境後期はプレイ勝ちを狙っていこう。
最後まで読んで頂き有難うございます!!
何かあれば是非お聞かせください。
OkanishiTatsuya
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