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技術士試験は技術力の高さが問われているわけではない

技術士試験で問われていることは何でしょうか。
これを誤ると間違った方向性で勉強を進めてしまい、合格が遠のいてしまいます。

技術士試験は何を評価しているのか
よくある間違いは「技術力」が高いほど、合格しやすいという考えです。
このような考えの場合、大学の教科書を読んだり、キーワード集を作りこんで知識のインプットに時間を使うことになります。
しかしこれは大きな間違いです。

結論としては、技術士試験は「技術力」を試しているわけではありません。。

「技術力」という言葉は、あいまいであるという問題があります。
私たちは普段、RPGのパラメータのように技術力という能力が存在するように感じています。
しかし技術力を定義することは、とても難しいんです。

例えば、技術力を高度な知識を持っている事だと解釈してみましょう。
ここから、高度な技術を利用できる技術者が優れていると理解できるでしょう。

しかし本当にそうでしょうか。
実務においては、高度な技術を使うことが必ずしも大事なわけではありません。
コストや安全性、持続可能性など、様々な観点で技術は評価されるべきで、高度であるかどうかが基準というわけではない。

なので、技術士試験は定義があいまいな「技術力」を評価基準にはしていません。

では技術士試験とは何を評価しているのか?
設問に対して、「技術士らしく解答することができるか」を評価しているんですね。

「技術士らしさ」を言語化したものが、コンピテンシーです。
専門的学識
問題解決
マネジメント
評価
コミュニケーション
リーダシップ
技術者倫理
継続研さん

これらの「技術士らしさ」の表現練習が、技術士試験の対策をするということです。
技術力向上のための勉強という方向性だと、合格まで時間を要してしまいます。


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