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8/24 夏休み企画

遅れに遅れて、今日の投稿になってしまいました。いかん、またサボり癖が、、😢

気を引き締めねば、夏休みもあっという間に終わります。もうすぐ9月になる驚きと、夏休みに何もしていない悲しみを、今更ながら痛感しています。

それでは本題です!

喫茶店要素ないのに、なぜ漫画喫茶と言うのか?

今回のテーマは、漫画喫茶・インターネットカフェ(以下ネカフェ)についてです。

最近、久々に地元の漫画喫茶(というかネカフェ)に行きました。ずっと読めずにいた漫画たちを1日で満喫できて最高の時間でした。

その漫画喫茶に対して、ある疑問が湧きました。

全く喫茶店要素ないのに、なんで漫画喫茶ち言うんやろ?

どうしてもこの疑問がもやもや残っていたので、今回はこのテーマについて取り上げます!

漫画喫茶・ネカフェ誕生までの予想

調べる前に自分なりの予想をしました。
まずは漫画喫茶誕生までの予想です。

コーヒーを売りにした喫茶店に、なんとなく漫画を置いてた。
⇨そしたら意外とみんな漫画読んで長居することに気付いた。
⇨なら漫画をメインにして、コーヒーをサブにしよう。漫画喫茶誕生。

次にネカフェ誕生までの予想です。

昔はパソコン自体が高価で、誰でも所有できなかった。
⇨パソコンを使用できることに価値がある。ネカフェ誕生。

最後にネカフェが漫画喫茶の要素を持つまでの予想です。

しかし、時代は進み、パソコン自体の価値が落ちた。新たな付加価値が必要となる。
⇨パソコンのある個室、つまりプライベート空間の提供を付加価値とした。
⇨さらに、ドリンクや漫画・雑誌など娯楽の要素も追加。
⇨イメージは「漫画喫茶 + ビジネスホテル」。ビジネスホテルより気軽でありながら、漫画喫茶のような娯楽もある。


以上の予想をまとめます。

①喫茶店に漫画がある。漫画があると客が長居する。
②ならいっそのこと、漫画をメインとした喫茶店にする。漫画喫茶誕生。
③インターネットの誕生。しかしパソコンは高級品。だからパソコン使える場所を作った=ネカフェ誕生。
④パソコンが当たり前の時代に。それ故に、パソコン以外の付加価値=プライベート空間を売りにする。
⑤今のネカフェ=プライベート空間+娯楽。その娯楽の要素として、漫画喫茶の要素を加える。現在のネカフェ誕生。

漫画喫茶のルーツ

まずは漫画喫茶のルーツです。

日本における漫画喫茶のルーツとして、2つの説が存在しました。

日本においてマンガ喫茶が登場したのは、 1970年代後半の名古屋市内だといわれている。 そもそも、 名古屋は当時から喫茶店数が多く、 他の喫店との差別化を図るために漫画本を数多く配置した喫茶店があった。[1]
(前略)沖縄は1970年代後半当時、 雑誌の発売日が本土より一週間遅かった。 そこで、 喫茶店の一部の店は独自に本土から雑誌を取り寄せ、 通常よりも早く雑誌を読めることを売り物にして集客を図ったのである。[2]

名古屋説も沖縄説も、喫茶店の差別化要因として漫画や雑誌が用いられたようです。

ただ、当初はあくまで喫茶店における付加価値の1つとして「漫画や雑誌」を置いていたと考えられます。

つまり、メインは喫茶店で、サブが漫画や雑誌です。

そうなると、これがどの段階で逆転し、メインを漫画や雑誌とする漫画喫茶となったのでしょうか。この件はわからなかったので、今後の課題です。


ここからは余談です。

なぜ漫画喫茶が時間による定額料金制なのか気になっていました。

しかし、コーヒー一杯で長居されると回転率が悪くなってしまうのを店側が嫌がり、最初に時間制限が設けられました。90分という基本時間を設定し、それ以降は10分ごとに席代を課金、もしくは他のメニューを注文すればさらに90分居られるという制度です。[3]

これが今の漫画喫茶の料金体制が生まれたルーツでしょう。

たしかにコーヒー1杯で長居すると、客単価は低いし、回転率も落ちる。「売上=客数×客単価」なので、まさに最悪の客です。

そうなると、浪人時代にファミレスのドリンクバーだけで長居してた自分が申し訳ないです😢笑


最後に余談も余談を1つ。諸説あると思いますが、漫画喫茶の時間による定額料金制の発想は、駐車場料金の仕組みからきたそうです。

ネカフェのルーツ

次にネカフェのルーツです。

日本では1990年代にまだ家庭には普及していなかったインターネットをWWW閲覧をするための設備として秋葉原などの電気街で営業していた。2001年以降から(中略)インターネット常時接続(ADSL)を定額料金で利用できる環境が整い普及した。これらの要素により漫画喫茶の付属設備のひとつとしてインターネットが利用できるパソコンの導入が進められた。[4]

ネカフェのルーツはやはり、家庭に普及していないパソコンを使用できる場所でした。

それでは、ネカフェはどのようにして漫画喫茶と合わさったのでしょうか。

(前略)気軽にネット環境が利用でき、オンラインゲーム対応パソコンの導入により従来の漫画喫茶の漫画単行本・雑誌と並ぶ集客のコンテンツとして人気が定着。新規ビジネスとして漫画とインターネットを複合化させたインターネットカフェのチェーン展開が多くの企業で行われた。消費者ニーズの高まりを受けて大都市を中心とした出店から地方都市への出店が加速し、インターネットカフェはアミューズメント施設として一般的に認知された存在となった。[5]

元々人気のあったコンテンツである漫画・雑誌に、新しく人気の出てきたコンテンツであるインターネット。これらを組み合わせ、娯楽施設となったのが今のネカフェです。

たしかに今のネカフェはアミューズメント施設と言っていいくらい、娯楽が充実しています。後述しますが、ビリヤードやカラオケなどがネカフェにあったり。

このように、喫茶店から漫画喫茶、ネカフェへと変化していくなかで、サービスがモノ消費からコト消費へと変化していると思います。最初はコーヒーそのものを楽しむモノ消費。今は漫画やネット、ドリンクバー、個室など、その空間を体験することを楽しむコト消費。そして、このコト消費への変化が、後述する「複合カフェ」へと繋がると考えます。


またここから余談です😶笑

いっぽう海をわたった日本のインターネットカフェは、他の国に比べてよりプライベートな空間として発展していきました。パソコンを備えた小さな個室には居心地のよい椅子が備え付けられ、飲み放題ドリンクや読み放題の漫画を楽しむことができます。[6]

なぜ日本は、このようにネカフェのプライベート空間を充実させていったのでしょうか?

海外に比べて家が狭いけ、プライベート空間が自宅にないけんでしょうか?。この件もわからなかったので、今後の課題です。

インターネットカフェから複合カフェへ

さらに現在では、ネカフェは「複合カフェ」と呼ばれているそうです。

時系列でいうと、1970年代からは漫画喫茶。1990年代からはネカフェ。そして、ここ最近は複合カフェという感じでしょうか。

インターネットカフェやまんが喫茶は当初、全く異なる業態として誕生・成長してきましたが、サービスの多様化と店舗の大型化に伴い融合化が進んできたことから、私たちはこのような多様なサービスを提供するカフェを「複合カフェ」と定義付け、その社会的地位の向上を目指してまいりました。[7]

多様なサービスの例をあげると、鍵付き個室、女性専用エリア、ビリヤード、卓球、ダーツ、カラオケ、シャワー、飲食、日焼けマシーンなどです。

これらの多様なサービスが、コト消費の需要が高い現在のニーズを満たしていると考えられます。

たしかに今は漫画やネットが見れることだけの価値は高くありません。だからこそ、ネカフェが複合カフェへと変化したんだなと。

そうなると、漫画喫茶、ネカフェ、複合カフェが誕生した理由は「差別化の過程で生まれた」と説明できそうです。

終わりに

最近の投稿は、アイデアでもなんでもないですね😑笑

ただ、目の前にある当たり前を素通りしない姿勢は良い傾向やと思ってます。自画自賛で恐縮ですが。

今後の関心としては『なぜ喫茶店やカフェを起点として、様々なサービスが生まれたのか?』。このテーマを深めていけたらと思ってます。

漫画喫茶やネカフェのように、カフェが娯楽施設となったり。さらには猫カフェや柴犬カフェなど、動物とも触れ合えたり。本屋の中にカフェが併設されたり。昔のカフェは、各カフェ事に顧客の職種や思想に特徴がある議論の場(例 政治の場、芸術論の場etc)であったり。

なぜ喫茶店やカフェから、このような様々な種類のサービスが生まれているのか。気になります。

また、カフェがコミュニティとしての機能を持っていたことも不思議です。カフェが持つどの特性が、カフェをコミュニティにするのか。喫茶店やカフェは興味深いテーマです😶

最後まで読んで下さりありがとうございました!

参考文献

[1]原田 隼(2009). 東京都台東区におけるマンガ喫茶の立地展開 - 国士舘大学地理学報告 No.17

[2]原田 隼(2009). 東京都台東区におけるマンガ喫茶の立地展開 - 国士舘大学地理学報告 No.17

[3]名古屋のとなり発 雑学情報サイト トッピーネット - 名古屋の喫茶店と漫画の関係 (最終閲覧日:2020年8月24日)
https://toppy.net/myamya/myamya12.html

[4]インターネットカフェ. フリー百科事典 Wikipedia 日本語版. 2020年8月24日 閲覧.
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7

[5]インターネットカフェ. フリー百科事典 Wikipedia 日本語版. 2020年8月24日 閲覧.
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7

[6] GIZMODO - インターネットカフェの歴史を覗いてみよう (最終閲覧日:2020年8月24日)
https://www.gizmodo.jp/amp/2015/11/netcafe_history.html

[7]日本複合カフェ協会 JCCA - 設立趣旨. (最終閲覧日:2020年8月24日)
http://www.jcca.ne.jp/syushi.php

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