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狼だぬきの欠落、あるいは穴ぼこ

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#人生哲学

告白

 告白しよう。狼だぬきはこれまでの人生において、重大な勘違いをしていた。その勘違いによって、彼は自らを生きづらくさせたし、世界をつまらないものにさせた。  その勘違いとは、「人々は閉じている」という偏屈な認識である。人々は閉じていて、冷たくて、やさしくない。  そのため、彼は有事の際には自分の内側の深いところまで逃げなければならなかった。誰も入れないであろう暗部に身を潜めて、重厚な壁をもって繊細な自分を守らなければならなかった。それが信念だった。  しかし、いま気づいた。

える知っているか?死神(ぼくら)には「穴ぼこ」がある

 文章を書こうと思う。理由はない。目的もない。とりわけ、着地点かなんかも検討もつかない。世の中には二種類の人間がいる。目的を持って文章を書く人間と、書きながら自己に眠る目的に輪郭を与えていく人間だ。どうやらぼくは後者らしい。  冒頭でこんなことを言うのも申し訳ないが、この記事に読む価値はない。まだ書いてないけれど確信できる。結論が何もない予定だ。判断がなされない予定だ。そういう後味の悪さも悪くない味なヤツだけ歓迎する。そうじゃないならLINEマンガを読んだほうが絶対にいい。