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主に世界と人間について書かれたエッセイたち

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2019年9月の記事一覧

魂の下書きばかりが積もり

 「文章」を書きはじめてから3ヶ月ほど経った。村上春樹が「結局のところ、文章を書くことは自己療養の手段ではなく、自己療養へのささやかな試みにしかすぎない」とそのはじめての小説『風の歌を聴け』で書いたように、ぼくにとって文章は自己療養が目的であり、自己療養へのささやかな手段でもあるようだ。だから、定期的なリズムで文章を生み出すことは難しい。療養とは、ある種の不規則性への対処という性質を持つから仕方がない。  引用した村上春樹は、ランダム性とは対極の手段を取って執筆をしていると