<銀河鉄道 クリストファーの城>第2話『ダンケルク大ヒット中のノーランがインターステラーでマシュー・マコノヒーに山田康雄ルパンの物真似をさせている案件を徹底検証!』
ハァ…
おかえもん、また落ち込んでる…
毎回毎回めんどくさいやっちゃな。
なんやねん、今度は?
このニュースにショックを受けたんだ…
9月9日~10日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)が発表された。首位デビューを飾ったのは「ダンケルク」。「ダークナイト」「インターステラー」などのクリストファー・ノーラン監督が、初めて実話をもとに描いた戦争映画だ。全国444スクリーンで公開され、オープニング2日間で動員22万0149人、興収3億2398万1600円を記録した。これは最終興収12.5億円を記録した「インターステラー」(14年)の興収比167.5%の成績。戦争映画では珍しく、若い女性やカップルも劇場に足を運んでおり、「ダンケルク」の映像体験をより堪能できるIMAX上映版での鑑賞が、興収の22.7%と高くなっている。最終興収20億円以上が期待できる好スタートを切った。
ええやんけ。順当な滑り出しや。
僕はこのニュースを見て、我が目を疑ったんだ…
「最終興収20億円以上が期待できる」だよ…?
どこがオカシイの?
しかも「最終興収12.5億円を記録したインターステラー」だって?
ゼロが1個足りないじゃないか!
なにやってんだよ日本人!
そこに怒るの!?
だって栗麻呂ことクリストファー・ノーランが、日本を代表する二人の作家の人気作品をリスペクトして作った映画なんだよ!
『インセプション』『インターステラー』『ダンケルク』の三作は、僕たち日本人が誇りに思っている宮崎駿の『カリオストロの城』と宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を完コピした三部作なんだよ!
それがなんでこんな数字なんだよ!?
20億円? 12.5億円?
冗談じゃない!
日本人はノーラン映画の鑑賞法を間違っている!
売り方も間違っているんだ!
えー、毎回のことですが、これはあくまでおかえもん個人の意見です。ノーラン映画の解釈も含め、おかえもん以外に同じようなことを指摘する人は皆無なので、そこらへんはご察しください…
『インセプション』『インターステラー』『ダンケルク』の三部作は、全映画ファン、全アニメファン、全文学ファン、いや全日本人必見の映画なんだ。
『ダンケルク』なんて最低三回は観に行ったほうがいい。
1回目は、その迫力と臨場感にひたすら圧倒されろ!
2回目は、ビートルズの名曲に込められた栗麻呂のメッセージを読み取れ!(『栗麻呂ノ暗号』ダンケルク編)
そして3回目は、栗麻呂の深過ぎる「銀鉄愛」と「カリ城愛」に涙しろ!
どの口が言うとるんや。
まずお前が観にいけ。
おかえもんの解釈は全て「こじつけ」だって意見もあるみたい…
悲しいね…
でも仕方ない。僕はいわばファーストペンギンなんだから…
地動説を唱えたコペルニクスもこんな気持ちだったのかな…
僕も彼にあやかってこう言いたいよ。
「それでも地球はノーランに振り回されている…」
ってね。
なんでそこまで言い切れるの?
その自信はいったいどこから来てるのさ?
発見してしまったんだ…
ゆるぎなき証拠を…
なぬ!?
『インターステラー』の冒頭場面…。主人公クーパーが息子のトムと娘のマーフを車に乗せて学校へ向かうシーンだ。
インド空軍のドローンを追っかけるやつやな。
いや、車に乗ってすぐの場面だ。
ところで、なぜあのドローンが「インド」なのか知ってる?
ハァ?
中国やといろいろ面倒なことになるからやろ。
近未来ではインドが軍事大国になってるから、とかじゃないの?
そんなつまらない理由で「インド」にしないよ、栗麻呂という男は。
じゃあ、どんな理由なんだ?
これだよ
へ?
『カリオストロの城』の、あの有名過ぎるカーチェイスの場面だ。
花嫁姿のクラリスを追う「茶色い肌」の男たち…
どう見ても「インド系」の人たちだよね。
マジかよ…
あのカーチェイスシーンは『インターステラー』の冒頭シーンで完璧に再現されている。
あとでゆっくり証明しよう。
さて、問題のシーンはクーパーと子供たちが車で出発した直後の場面。
クーパーは娘のマーフにシフトチェンジのタイミングを教える。
それでパンクするんだよね!
お兄ちゃんのトムは「マーフィーの法則www」ってからかうんだ。
そう。
まずクーパーはマーフに指示を出す。
「セカンド」
マーフが2速に入れる。
そして次にクーパーが言うセリフが、全日本人注目のセリフなんだ!
は?「サード」って言うだけやろ。
ただの「サード」じゃない!
マシュー・マコノヒー演じるクーパーは、ルパン三世の口調で言うんだよ!
偉大なる山田康雄ルパンの物真似で「さぁ~~ど」ってね!
字幕や吹き替えでも、そこを押さえて欲しかった!
そして直後にタイヤがパンクする!
「さぁ~~ど」の後にタイヤが破損する展開は、ルパン三世TVアニメ版でCMの前後に流れるアレへのオマージュに違いない!
背景の黄色はトウモロコシ畑に置き換え、車の向きを反対にしてタイヤの位置が同じになるようにしたんだ!
うわ~~~~っ!
しかも、このトムの「パンクはどうすんの?」ポーズって不自然じゃない?
言われてみれば、ちょっと不自然なポーズかも…
栗麻呂作品の不自然なシーンには、すべて理由が存在する。
あのトムのポーズは、たぶんルパンがジャンケンする時のポーズだ。
ほら見て
ほぼ同じでしょ?
テケデケデケデケデケデケ、ルパン・ザ・サァ~~ド…あり!?
この素晴らし過ぎるオマージュの数々を、ぜひ映画で確認してみてくれたまえ。
ねえねえ、おかえもん。
ホントにこの調子で全シーンを解説するつもり?
今回は手を抜いてイラストじゃなくてスクショで済ませたけど、それでも全てをやるのって大変じゃない?
まだ『銀河鉄道の夜』もあるし…
そうだね…
ほんの遊び気分で第二部を書き始めたんだけど、かなり大掛かりなことになってきてしまった…
でも乗り掛かった舟だ。僕は最後までやり遂げるぞ。
悪い魔法にかかってダンケルクの海岸でさまよう全国40万人のノーランファンを、必ず助けだしてみせる!
僕はチンケな物書きだけど、その気になれば空だって飛べるし、海の水だって飲み干せるはず!
みんなを海峡の向こうで待つノーランのもとまで送り届けるぞ!
ええ心掛けや!
その使命感は謎やけど。
次回からは飛ばすよ!
カリ城のカーチェイスばりにね!
あのアニメ史上に残るカーチェイスシーンが、どれだけノーランに影響を与えたかを徹底的に解説しよう!
第3話『ノーランの映画制作会社シンコピーの名前の由来はクラリスだった!?』を乞うご期待!
ズコッ!
またトンデモないタイトル!
つづく…
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