クリストファーの城第4話タイトル

栗麻呂ノ暗号[第二部]銀河鉄道 クリストファーの城~第4話『映画界に激震!ノーラン作品の中に映し出されるカリオストロ城と山羊の紋章。その場所とは…』

ハァ…

またか。

今度は何?

やはり第3話も反響がない…

僕の中では24時間以内に10万RT&100万PVくらい行くと思ってたんだけど…

オッサンの精神構造並みに目標値も意味不明や。ふだんのPV見とったらわかるやろ。いったいどんな脳ミソしとんねん。

読んでくれてる人だって決して少なくはないんだから、元気を出して頑張ろうよ!

たとえば僕が今ここで諦めて全てを投げ出したなら、どうなるのかな?

読者のオッサンへの信頼は壊れるやろな。なにもかも終わるで。

悲しいけど、これが今のおかえもんの力なんだよ…

ためいきついたって何も変わらない…

誰もおかえもんの存在なんて知らないんだから…

ありがとう、歯に衣着せぬ本音の意見を…

君たちこそ本当の友だちだ…

どうしようか悩んだんだよね。もう過去に戻ることもできないし。少し旅に出ようかとも考えたんだ…

でも僕には行く場所なんてない。やっぱり僕は書くしかないんだ。

旅に出たって違う人にはなれない。今はまだここから動けない。だって僕の記事を楽しみにしてくれてる人がいるから…

あてのないポエムはそのへんにしといて始めよか。

タイトルで期待したお客さんが帰ってまうで。

前回はクラリスがさらわれて、ルパンが指輪を受け取るところまでだったね!

よし!いっちょ気合入れて今日も元気にぶっ飛ばそうか!

てゆうか、今回のはマジでヤバいからね!

やっほ~い!そうこなくちゃ!

さて、クラリスが残した指輪を見て、ルパンは何かを思い出す。

そして車を走らせて、カリオストロ大公の館へと向かったんだよね。

ここの場面は『インセプション』でパリに向かう飛行機の中に置き換えられている。

アーサー演じるジョセフ・ゴードン=レヴィットって、オイラ大好き!

二枚目キャラも三枚目キャラもできるもんね!

栗麻呂(クリストファー・ノーラン)の「カリ城完コピ計画」において、彼は非常に重要な役割を果たしているんだ。

彼がいなかったら、不可能だったとも言える。

ふぁ!?どゆこと!?

ジョセフ・ゴードン=レヴィットは「ルパンと次元」の役をシーンに応じて巧みにこなしているんだよ。

よく彼を見てごらん?

ルパンにも次元にも見えるでしょ?

言われてみれば…たしかに…

栗麻呂は映画公開当時、こんな話をしている。

ジョセフ・ゴードン=レヴィットが映画のオーディションに来た時に「ある印象深いスーツ」を着てきた。そのスーツ姿にインスピレーションを得た栗麻呂は、アーサー役を彼で即決したそうだ。

どこかで聞き覚えのある話じゃない?

せや!『ダンケルク』のハリー・スタイルズや!

栗麻呂はダンケでビートルズの『ゲットバック』を完璧に再現するため、わざわざハリー・スタイルズのオーディション話をくり返しアピールしとった!

アルバム『LET IT BE』に入っとる『GET BACK』の歌の最後…

"I'd like to say thank you on behalf of the group and ourselves and I hope we've passed the audition"
ありがとう、モー。グループを代表してお礼の言葉を言わせてください。このようなチャンスを与えてくれてどうもありがとう。オーディションに受かるといいんだけど…

っちゅう「おふざけ」の部分へのオマージュやった!

詳しくはコチラで…

栗麻呂が「ジョセフ・ゴードン=レヴィットのスーツ」について何度も言及してたのは、ルパンと次元のことを暗にほのめかしてのことだったんだ。

彼が発する不自然な言葉には、すべて何らかの秘密が隠されている。

しかし誰もそこに気付けなかった。僕が7年越しで発見するまで…

なんて男だ、ノーラン…

君って奴は…

カラクリがわかったところで、はよ進めようや。

OK。

ルパンと次元の車は、大きな湖に沿った道を進んでゆく。

いっぽう『インターステラー』でも、クーパーと娘マーフの乗った車は、大きな湖に沿った道を進んでゆく。

おお!このシーンも不自然やと思ってたんや!

『インターステラー』の世界は「深刻な水不足」って設定なのに、やたら湖が出てくるんだよね…

ドローン捕獲のシーンもそうだったし。

「今年も雨が一滴も降らない」とか言っときながら、湖の水はふんだんにあるんだ…

あれも『カリ城』のこの絵の再現だからね。

地形が似てるでしょ?

マジで!?

栗麻呂は『カリオストロの城』を自分の映画の中で再現することに命をかけているから、多少の不自然や矛盾は気にしないんだよ。

自分の作品の完成度より、オマージュが優先だから…

だってそれが彼の映画作りの原点であり、モチベーションなんだからね。

恐ろしい子…

細かいところまで言ったらキリがないほどだよ。

『カリ城』の物語、出て来る小道具、映し出される背景、そしてセリフのひとつひとつまで、栗麻呂は自身の作品内で完璧にオマージュしている。

実をいうと僕が描いたカリオストロ大公の湖の絵は、パンした絵をつなげて1つにしたものなんだ。本当は左手の道路があるほうが映って、そこからカメラが右方向にスライドして大公の館方面が現れるようになっている。

それを栗麻呂は『インセプション』で再現してるんだ。

パリの街でね。

ふぁ!?

ディカプリオ演じるコブがパリに到着して、まずこんな風景が映る。

そしてカメラが画面右方向にスライドしていく。

すると右端に大きな教会が映るんだ。モンマルトルのサクレ・クール寺院かな。

これが「大公の館へ向かうシーン」の再現になってるんだ。

手前の細長い建物の屋根が道路に見立てられてるね。


細かい!

さて、館のゲートでルパンは紋章を見つける。

カリオストロ家の紋章である山羊だ。

さすがに栗麻呂映画に山羊は出てこんやろ。

なにを言ってるんだ。栗麻呂を舐めちゃいけないよ。

『インセプション』のパリのシーンに、この紋章が出て来たじゃないか。

ハァ!?どこに!?

ディカプリオ演じるコブの義父、マイルス教授の講義室シーンで。

山羊なんて居なかったよ!

ほら、まだわからない?

どこ!?

ここだよ、ここ…

後ろの黒板をよく見てごらん…

ああ~~っ!

これを逆さにすると、向かい合う2つの山羊にもなる…

も、もしかしてワイら…

とんでもないもんを見てしまったんとちゃう…?

こんなのまだまだ序の口だよ。

栗麻呂はとんでもないものを盗んでしまった…

・・・・・?

宮崎駿のエッセンスです!

ハイ!

さて、ルパンたちは大公の館へ入っていく。

そこは廃墟となっていたね。

『インセプション』のアジトは、それを再現している。

柱が同じ…

そして床に落ちてる炭を踏んで次元が言う。

「火事か…」

そして『インターステラー』でも火事が出てくる。

姫が放火したことになったけど(笑)

わはは!

そして老人が現れる。

大公の館でずっと庭師をしていた老人だね。幼い頃クラリスは彼にとても懐いていた。

これが『インセプション』では、こうなる…

老人を見下ろす角度も一緒…

だからマイルス教授は教授室じゃなくて、あの講義堂にいたのか…

「カリ城完コピ計画」を成就させるために…

「何しに来た?」ってセリフまで一緒なんだよ(笑)

おそろしい子…ノーラン…

ちなみに、このシーンでの会話は非常に意味深だ。

コブとマイルス教授が交わす言葉って、「ノーランとカリ城完コピ計画」のことでもあるんだ。


マ「私は盗みなど教えた覚えは無い」

コ「私はあなたから人を操る方法を学んだが、それが何をもたらすかは教えてもらえなかった。人々は私たちの真っ当な能力を利用したがっている…」

マ「何しにここへ来た?」

コ「家に帰る方法があるんだ…。力を持つ人物に仕事を頼まれた。俺のしたことを跡形もなく消すことができる人物だ。それにはあなたの助けがいる…」

マ「私の優秀な教え子を巻き添えにするために、ここへ来たのか?」

コ「あなたは私の言ってる意味がわかってるはずだ…」

マ「カネのためか?」

コ「違う。カネのためじゃない。忘れたなんて言わせない…。聖堂とか街全体とか、この世界に実在しないものを作れるチャンスだろう?」

マ「お前の妄想についてきてくれる誰かを紹介しろって言うのか?」

コ「夢の中までついてくる必要はない…。設計するだけでいいんだ。そしてそれを dreamers に教えるだけでいい…」

マ「お前ひとりでやれ」

コ「モルが、そうさせてくれない…


コブがノーランだとすると…

マイルス教授は…

世界のHAYAO MIYAZAKIや…

似てるもんね、宮崎駿の描く老人と彼自身って。

このシーンでの会話は、ノーランが自分の映画の中で『カリ城』を完全に再現したいってことを宮崎駿にお願いしてるところなんだ。ノーランから宮崎駿へのメッセージというか弁明というか…。まあ「カリ城完コピ計画」を構想する中で、こんな葛藤があったんだろう。

道義として言わなきゃいけない…でも言ったら呆れられる…って。

「モルがさせてくれない」ってのは、プロデューサーでもある奥さんのエマ・トーマスに反対されたことを意味してるのかもしれないね…

なんか、ありえる…

そしてルパンは物思いにふけりながら敷地内を歩き始める。

このシーンでの背景は、『インセプション』のパリの街そのものだ。

そしてルパンは湖に浮かぶ小さなガゼボにやって来る。

これって…

アリアドネの作った歩道橋だ…

「やりすぎ」はお前や、ノーラン!

そしてルパンは橋の欄干で、もの思いに耽る…

若き日の自分とクラリスとの出会いを思い出しながら…

ディカプリオもパリの橋の上で、若き日のモルとの思い出を甦らせる…

おお!

欄干が完璧に再現されてる!

すると次元がやって来るんだけど、ルパンは次元に「思い出」を隠そうとする。

怪しんだ次元はルパンにプロレス技をかけ、白状させるんだ。

二度、技をかけてね。

せやせや。コミカルなシーンやったな。

栗麻呂も『インセプション』でこれを再現した。

別に無くても映画の構造上困らないシーンを、わざわざ2回も入れてたよね…

どこに!?

アーサーが、いじめられるシーン(笑)

強い薬品を飲まされて椅子に座ったまま寝ていたアーサーは、椅子ごと突き飛ばされる。

まず1回目…

そして2回目…

ズコッ!

あっても無くてもどっちでもいいシーンには必ずオマージュが隠されている…の法則!

ディカプリオにこれをやったら超不自然だからね。トム・ハーディでも変だ。ジョセフ・ゴードン=レヴィットだから成立する。

このキャスティングが「カリ城完コピ計画」のキーなんだね。

なんだか感動してきた…

感動するのは、まだ早い。

ルパンと次元は時計塔のほうへ進み、カリオストロ城が現れる。

もちろんノーランの映画にも、この風景が登場するんだ。

ま、マジで…?

今日のもう一つの目玉は「ノーラン作品に映し出されたカリオストロ城」だからね。

『インセプション』の雪山の要塞とか『インターステラー』のブラックホールが「カリ城」やないんか?

まあ、その二つにも「カリ城」が重ねられているんだけど、もっとわかりやすいシーンがあるんだ。

はっきりと「カリオストロ城と時計塔」が映し出されてるシーンがね。

えっ!?そんなとこあったか?

あったよ。

『インセプション』の日本のシーンで。

はぁ!?

しかも伯爵のオートジャイロまで再現されている。

ほら、渡辺謙が演じるサイト―と一緒にヘリコプターに乗るシーンだよ。

そしてヘリは飛び立ち、六本木の上空を南の方向へ滑るように進む。

そしてブルーがかったグリーンの大きなビルのすぐ横を通り過ぎる…

『カリ城』のこのシーンみたいに…

おお…!

そして六本木上空の全景が映し出され、ヘリはくすんだ黄色っぽいタワーの方へと飛んで行く…

この風景って、似てるでしょ?

カリオストロ城の全景に…

ろ、六本木がカリオストロ城!?

並べてみると、よりわかる。

うわ~~~ぁッ!

泉ガーデンタワーがカリオストロ城で…

元麻布ヒルズが時計塔~!?


泉ガーデンタワーには外にエレベーターが付いてるんだけど、カリオストロ城にも外付きエレベーターがあったよね?

しかも同じようなガラス張りの。


おかしいと思ったんだよね…

最初に『インセプション』を観た時、このシーンに僕は違和感を感じた。

「どうしてノーランはこの絵を撮ったのかな?なんで泉ガーデンタワーのアップなんだ?」ってね。

だって普通は東京タワーか六本木ヒルズでしょ?

そして『インターステラー』を観て気付いたんだ。

ルパンだ!そういうことか!ってね。

ノーランも凄いけど、あんたも凄い…

ちなみに「ローマ水道」の部分も日本にある。

富士川にかかる新幹線の橋だね。

これを組み合わせると「カリオストロ城」の全景が完成だ。

げげェ…

パリの「コレ」のほうが形は似てるんだけどね…

ただ、アングル的に合成しづらかった…

なるほど!

ルパン三世はアルセーヌ・ルパンの孫やから、パリと日本の背景が合体して「カリオストロ城全景」ができるっちゅうのもオモロイな!

もう、何と言っていいのやら…

せやな…

ハァ…

オッサンが溜息出るのもわかる…

僕は何だか…とんでもないことをしてしまったような気がしてきたよ…

映画業界から干されるんじゃないだろうか…

も、もし干されちゃったら…どうなるの…?

そしたら就職活動や…

もうこんな遊びもやってられへん…

ハァ…

ハァ…



<第5話に続く…>



<おまけ>

すっごい、いい曲だった!

しかもなんか…すっごくこのシリーズにピッタリな感じがする!

柴田淳の『ためいき』っちゅう歌のカバーバージョンや。名曲やで。

歌詞がノーラン映画的に「いろんな意味」でヤバいな…

だね…


視聴はコチラ(Amazonビデオ)

『インセプション』

『インターステラー』


『カリオストロの城』(セル)


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