ノーベル文学賞を受賞した日系英国人作家カズオ・イシグロの代表作『日の名残り』を、小説版と映画版の違いの理由などを交えて徹底解説しています。世界一のネタバレ記事となっていますので、…
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#おかえもん超訳
「なぜ人はパリの春を愛するのか?」~『夜想曲集』#2「 Come Rain or Come Shine /降っても晴れても」~カズオ・イシグロ徹底解剖・第54話
だけど、ホントなのかなあ… あの有名な歌『ビギン・ザ・ビギン』が「パレスチナ問題」の歌だったなんて… 間違いないよ。彼のほとんどの作品には「もうひとつの物語」が隠されている。 というか、これまで僕が紹介してきた歌は、ほとんど全部がそうだったよね? せやったな。 そのせいでこのシリーズがここまで長くなっとるわけや。 ボブ・ディランに至っては、2枚のアルバムの曲を丸々解説してきたしな。 コール・ポーターには他にも数多くの「暗号ソング」があるから、それらを解説しな
「こんなことになるとは思いもしなかった…(It Never Entered My Mind)」~『夜想曲集』#2~カズオ・イシグロ徹底解剖・第57話
それにしても、あのジャズのスタンダードナンバー『Here's That Rainy Day』の「出自」には驚いたな。 ホンマややこしい歌やった。 いよいよ、イシグロの短編集『夜想曲集』の第2話『Come Rain or Come Shine/降っても晴れても』の「冒頭で提示される4曲」の最後の1曲『It Never Entered My Mind』の解説だね… 曲名やタイトルが混在するとややこしいな。 現時点までをまとめると、こういうことだ。 おお!わかりやすい