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『バートン・フィンク(BARTON FINK)』コーエン兄弟

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コーエン兄弟・徹底解剖その4~カンヌ3冠の傑作『バートン・フィンク』って、どんな映画なの?

ほれ見ろ。やっぱり『バートン・フィンク』が来たで。 映画史上に残るあの傑作を、おかえもんはどう料理するんだろう。 やあ君たち。 デビュー作の『ブラッド・シンプル』と、どちらから片付けるか迷ったんだけどね。 でもやっぱり何と言っても『バートン・フィンク』はコーエン兄弟の代表作だから。 BARTON FINK('91) それに「最新作」の『SUBURBICON(邦題:サバービコン 仮面を被った街)』とも非常に深い繋がりのある作品だ。ほぼ同じテーマが使われている。

コーエン兄弟・徹底解剖その6『バートン・フィンク』③「"CHET!"って何?」

さて、いよいよロサンゼルスでの物語を解説するよ。 前回のニューヨーク編はコチラ~! しかし『バートン・フィンク』の解説記事で、ここまでニューヨークのシーンに重きを置いて解説しとるのは見たことないで。 だってNYのシーンは、この映画の肝だからね。 メインのLAでの物語を読み解く上でのヒントが全て用意されているんだ。 NYシーンを正しく理解すれば、LAでの物語がバートン・フィンクの「妄想」だということがよくわかる。 ホントにそうなのかなあ… さて、LAシーンは「