庵野秀明作品「シン・ウルトラマン」個人的感想(ネタバレなし版)

おはようございますこんにちはこんばんはオカケンと申します。

今回は庵野秀明企画・脚本の作品「シン・ウルトラマン」の個人的感想を、ネタバレを極力控えて書いていきたいと思います。
かなり個人的な意見が含まれておりますが、最後までよかったら見ていってくださいませ。

①作品概要

まずは今作「シン・ウルトラマン」(以下シンマン)についての情報を。

公開日: 5月13日

主演: 斎藤工、長澤まさみ、有岡大貴、西島秀俊etc.

主題歌「M八七」 米津玄師

あらすじ

次々と巨大不明生物【禍威獣(カイジュウ)】
があらわれ、その存在が日常となった日本。
通常兵器は全く役に立たず、
限界を迎える日本政府は、
禍威獣対策のスペシャリストを集結し、
【禍威獣特設対策室専従班】
通称【禍特対(カトクタイ)】
を設立。
班長・田村君男(西島秀俊)
作戦立案担当官・神永新二(斎藤工)
非粒子物理学者・滝明久(有岡大貴)
汎用生物学者・船縁由美(早見あかり)
が選ばれ、任務に当たっていた。
禍威獣の危機がせまる中、
大気圏外から突如あらわれた銀色の巨人。
禍特対には、巨人対策のために
分析官・浅見弘子(長澤まさみ)
が新たに配属され、神永とバディを組むことに。
浅見による報告書に書かれていたのは・・・
【ウルトラマン(仮称)、正体不明】。

②感想

⑴「シン・ゴジラ」は霜降りステーキ、「シン・ウルトラマン」は付け合わせのスープ

どゆこと?ってなったと思います。結論から言うと、今作は庵野さんが手がけた前作の「シン・ゴジラ」(以下シンゴジ)ほどの内容の濃さは感じなかったかなと。

個人的に庵野秀明という男は「初見では理解不能なものを作る」ということにかけては天才だなと思っています。シンゴジはそれが顕著に出たなと。ですが今作は庵野さんにしては分かりやすかったです。良くも悪くも。

余談ですが、私はウルトラマンが大好きです。ティガを見て育ち、そこから元祖ウルトラマンをレンタルで見て、その後もダイナ、ガイアと平成三部作を網羅し、昨今のニュージェネも抑えております。

だからこそ、今回のシンウルは見るのを少し躊躇していました。シンゴジの様に初見では到底理解できない様な作品なのではないかと。

ですが蓋を開けてみれば、物語も分かりやすく進行し、各所に原作リスペクトを感じる描写もあり、登場人物も魅力的でした。

でも

何か足りない。見終わった後に残ったのは、シンゴジとは違う消化不良感でした。

これは一体どうしてなのだろう?と思いましたが、分かりました。

僕が庵野秀明という男の創作物に求めているものが今作にはあまりなかったのです。

庵野さんらしい価値観、いわゆる庵野イズムが今作はあまりなかったなと。

僕はもっと、庵野さんらしいコッテリした内容を求めていたのだと。
例えるならそう、霜降りの厚切りステーキの様なもたれるようなコッテリした内容を。

⑵禍威獣や外星人のデザインは良かった

今作の禍威獣や外星人のデザインは素直に素晴らしかったと思います。
原作のデザインをうまく現代風にリファインしているなと思いました。
特にネロンガ。シンゴジの様な不気味さもあり、かつ原作の設定が改変されることなく再現されていました。

シンウル本体についても、鑑賞前は「カラータイマーないなんて!」と思っていましたが、動けばカッコいい。そしてカラータイマー無くてもピンチをわかりやすく表現できていたのはとてもすごいと思いました。

ただ、これだけ原作へのリスペクトに溢れているにも関わらず、一点だけどうしても許せなかった点があります。

それについては次回、ネタバレあり版の方で語らせていただきたいと思いますので、鑑賞した方は是非そちらも併せてご覧いただけると幸いです。


③まとめ

今作は、シンゴジほどの内容の濃さはなかったと個人的には思いますが、「庵野秀明作品」初心者にはちょうどよい密度の作品だったかなと思います。
ただ個人的にはもっと庵野さんには暴れてもらいたかったかなとは思いました。

今回はネタバレを極力控えての感想でした。次回、ガッツリとネタバレをしつつ、今作について語っていきたいと思います。

それでは。

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