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216 離壇しました。

今回の義父の死去に伴い、これまで父の家が世話になっていた菩提寺から離れることを決めました。

私は妻の夫という立場で義父母と同じ敷地内で住んでいましたが、これまでそのお寺の僧侶と会ったことがあるのは祖母の葬儀の時と、祖母の三回忌法要の時だけです。三回忌法要の時には日曜の朝9時に自宅の仏壇でお経をあげてもらったのですが、到着した僧侶は住職ではありませんでした。それが悪いというつもりはありませんが、初めて会う私は名刺を用意していたにも関わらず、ご本人は特に挨拶もせず、お経をあげてお茶を飲み、お菓子を食べたら「次のアポがある」と言ってすぐに帰ってしまったのです。

「これではお寺がダメになるのは当然だなぁ」と呆れ、驚いたことで現在手掛ける終活ビジネスのヒントを得たのですが、その時から義父に何かあった時には違うお寺を頼るべきと心には決めていました。

なお、義父の親族関係はいささか訳ありでややこしいため、祖母の遺骨は違うお寺が管理する墓に入っています。このことについても生前の義父は「この墓には入りたくない」と表明していましたので、いずれにせよ新たに探す必要がありまして。

今回の葬儀の打ち合わせの間に、菩提寺のお寺の住職に電話をしてすぐにアポを取りました。妻を伴って訪問し、義父が亡くなったことと離壇したい旨を率直に報告したのです。

離壇料のトラブルに備えて
檀家を離れる「離壇」については、一部社会問題になっているのでご存知の方も多いでしょう。曰く墓じまいをしてそのお寺と縁を切ろうとしたら何百万円もの離壇料を要求されてトラブルに発展したとかです。そういう話になってしまった時のために私が行くことになったとも言えるのですが。

なお、離壇は法で定められている訳ではありませんので、離壇料など1円も払う必要はありません。しかし私たち夫婦はそこそこの金額を包んで持って行きました。それはまず、これまで義父の家が50年以上もそのお寺に世話になって来たからです。大きなトラブルについてはついぞ聞いたことはないのですが、それでも長い間の付き合いがあったことは間違いなく、「これまでの謝礼」という気持ちでした。もう一つは後ほどガタガタ言われるのも困るので、そういう意味での「手切れ金」的な気持ちです。さらに言うなれば、私が終活の仕事を手掛けていますし、一部では「お寺集客コンサルタント」とも名乗って活動しているので、トラブルは起こせないという気持ちもありまして。

結果を言えば住職はすぐに納得してくださり、私たちが出したお金に「こんなものをわざわざいただかなくても」と。それなりの金額だったので即座に引っ込めようかとも思いましたがw

紳士的な態度の住職でしたが、私たち夫婦のことはおろか、義父母の家の情報もほとんど分かっていなかった様子でした。そういう意味でも以前の法事の折の無礼な態度も含め「このお寺と縁を切るのは正解」だったのではないかと。檀家数に恵まれているのか立派なお寺でしたし、我が家1軒が居なくなったとて影響はないでしょう。とはいえ、こういうことの積み重ねでお寺がどんどんダメになっていくのだろう、と改めて感じた次第です。

お寺との離壇など、様々な終活問題に関するご相談は、経験豊富なあらゆる専門職の揃う一般社団法人プリエンド協会までどうぞ。

岡橋秀樹
一般社団法人プリエンド協会 代表理事
㈱プリエンド・マーケティング 代表取締役
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