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082 妻の両親の終活⑥~すわ大惨事?高齢者のみまもりには十分な配慮を。

《前回の話》

先日の休みの日、たまたま夜を犬と私だけでのんびり過ごしていました。9時を過ぎたころ、突然階下から怒声のような義父の大きな声が聞こえてきたのです。

我が家は分離型二世帯住宅で、1階が義父母の家、2階が我が家、3階が事務所という構造。ですので外に出ないと階下の家には行けないのです。TVなどの音を消して、しばらく様子をうかがっていたのですが、断続的に義父の声が聞こえてきました。さすがにこれは変だと外に出て下へ。家に入ると居間で義父が床に座り込んで何やら声を上げていました。「何があったの?」と声を掛けたのですが、彼は要領を得ないことを喋るばかりでまったく埒が明きません。

見当たらない義母の行方は?
「お義母さんは?」と尋ねても「分からない」とのこと。そこで私も声を上げて呼んでみたのですが、トイレや風呂にも居ないし、履物もあるので外出した様子もない。仕方なく、あまり出入りすることのない寝室を覗いてみたところ布団の上に義母が臥せっていました。驚いて声を掛けるも反応がないのです。

その時、外出していた妻が帰ってきた物音がしたので慌ててインターホンで呼ぶことに。すぐにやって来た彼女に義母の様子を見るよう伝えて対応してもらったのですが「生きてるけど動けないみたいだから、病院に連れていくか救急車を呼んで」との要請が。私は義父の様子を見ていたのですが、脳裏に最悪の出来事がよぎりました。もしかして義父が義母に手を掛けてしまったのではないか?しかし、穏やかで優しい彼がそんなことを??しかし認知が進行してしまったので何かの勢いで???

救急車を呼ぶ寸前に
救急車を呼ぶことを想定しながら激しく葛藤していた私でしたが、ふと食卓を見ると酒瓶が置いてあるのが目に留まりました。日本酒が大好きな両親ですが、高齢になったことから最近では健康を考えて過度の酒を控えるように忠告をしており、両親もそれを守ってくれていたのです。が、食卓にあった瓶は空になっていました。どうやら飲み過ぎて夫婦で酔ってしまい、義母は寝室でダウン、義父は移動中に床に座り込んでしまったようです。

妻も私も凄くほっとして力が抜け「救急車を呼ばなくてよかったね」と笑ってしまったのですが、それでも全面的には笑ってもいられないと思い直しました。今回のことは笑い話で済みましたが、飲酒に限らず今後も想定外の出来事が起こり、深刻な事故に繋がるかもしれません。改めて高齢者のみまもりには十分な配慮が必要だと思い知らされました。

なお、翌日に酒が抜けた両親は一連の展開をまったく覚えていませんでした。ある意味幸せですねw

《今日のポイント》
・飲酒する親の酒はチェックするべし。
・親はまだ飲めると思っていても腰が抜ける可能性あり。
・親と楽しく一緒に飲むべし。
・とにかく親が元気なうちに終活の段取りを!

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岡橋秀樹
一般社団法人プリエンド協会 代表理事
㈱プリエンド・マーケティング 代表取締役
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