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第9話「CATSがきたー」

岡部八郎
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おしゃべりエッセイ、『SO!SO!』へようこそ。おかはち、です。

来ましたよー、劇団四季のミュージカルCATSが、福岡のキャナルシティ劇場に。
福岡にロングラン公演で来るのは4回目。

SOSO!
1回目は、確か31年前だったかなー。福岡のシーサイドももちに、黒い巨大なテント劇場キャッツシアターが、突然舞い降りてびっくりしたのをおぼえてます。

CATSは、満月の夜、猫たちが生きかたを競いあう舞踏会ミュージカル。会場が丸ごと、都会のごみ捨て場の中という設定です、舞台はもちろん、客席側の壁や天井には、リアルにつくられたゴミがキラキラ光ってます、なんとご当地・福岡ならではのおみやげも博多通りもんや、チロリアンのカンカン、あごだしのくばらの醤油パック、ピザクックの箱なんかも壁や舞台袖にあったなぁー。

そんな空間の中、人間に飼いならされることを拒否して、逆境に負けずにしたたかに生き抜く、ジェリクルキャッツを選ぶという猫たちの舞踏会がはじまります。

都会のごみ捨て場で、過去を捨てて未来へ生きるいろんなキャラクターの猫が、キレッキレっのダンスや歌を披露するんです。黄色の猫や、真っ白でふわふわな毛並みの猫、マジックが得意な猫、黒ベストと制帽が似合う猫たち。それぞれが歩んできた誇り高い人生を、歌とダンスで競い合うんだけど、とにかくその生き方がまぶしいくらいきれい。

僕がいちばん好きだったのは、茶色のたてがみ猫、『ラム・タム・タガー』かなー。わがままもの!と煙たがられながらも、「うふっ、その生き方がカッコいいの」とかわいい女子猫ちゃんにモテまくるプレイボーイ猫。ロックンロールな曲♬ラム・タム・タガ~にのって、これまたキレキレのダンスを見せてくれるんですよー。福岡の博多ン人が見たら『なん、つやつけとぉとやぁー』かっこつけてからぁー、ということになるっちゃけど、おちゃめやけん、許せるとです。


SO!SO!
そもそも、どうしてミュージカルに、はまったのかって?
いい質問ですねー。

ひとつめは、タモリさんが言っていた『ミュージカルって、変だよね。言葉をふつうに話していた人が、突然歌いだすんだよ。そんな人、普通いないでしょ、やっぱ変』って言っていたことを検証したいなと思ったこと。もうひとつは、ずいぶん前に劇団四季のミュージカル『オペラ座の怪人』を前知識なしではじめて見たとき、内容がチンプンカンプンでわからなかったんです。その時に『え?おかはちさん、あれも理解できないの』ってある人に言われ、むっとして『だったら何回でも見て、お前を超えてやる』と燃えてしまったからかなー。まーそれがよかった、ハマりました、ミュージカルに。

というわけで、CATSを見たのは8回目、ウィキッドもエビータも、リトルマーメードも何回も見ましたよ、あ、京都で見た赤毛のアンのときは、お隣が着物のおばあちゃまでした、韓国ソウルでみたライオンキングの時は、隣が韓国の小学生。ハングル韓国語のライオンキングに手をたたきながら喜んでいたなぁー。


SO!SO!
先月、やっとこさでチケットがとれた『アナと雪の女王』を見に、東京の四季劇場『春』まで行きました。映画を見た人は絶対に見たほうがいいミュージカルですよー。よくもまぁ、あの氷を操る魔法のチカラの映像を舞台で演出再現できたもんだ、と感心、感動の連続でした。


コロナ過で心が沈んでいる時は、もちろんYouTubeやネットフリックスで映像を楽しむのもいいです、でももし外へ出ることができる日がきたら、ぜひ劇場に足を運んでみてくださいね。エンターテインメントは、心ウキウキの素敵なお薬。終わった後の、ともだちとの会話のキャッチボールが、また、いいっちゃん。

おしゃべりエッセイ、『SO!SO!』 
おかはちでした。

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