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第1話「あの頃の旅」

おかはち
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この番組は「手のマルシェ」がお届けします。
This program is brought to you by Tenomarche.

https://tenomarche.theshop.jp/


おしゃべりエッセイ、『SO!SO!』へようこそ。
いつも、旅をしている、おかはちです。

えー、ウィルスが世界中に広まって
海外にいけないのに、
どこを旅して回ってるのかって?

近くですよ。

たとえば…
実家の近くの懐かしい路地を歩いてみるんです。
いろんな思い出、よみがえってきますよー。

半ズボン姿の小学生の頃かなぁ、思い出すのは。

おこづかい10円を握りしめて
朝顔が咲いている近所の駄菓子屋さんで
30分くらいどのお駄菓子にしようかなーって
選んでるんじゃないですか。

SO!SO! そして最後は、ね。

本物のハマグリの貝殻の中に入っていたかなあ
ニッキ玉っていうの?
貝殻のふたをあけると、
甘いニッケ味の飴が入ってて、
それをゆーっくり、なめてましたよー。

おいしかったぁー。

いま、いろんな、おしゃれな
おいしいレストランがたくさんあるけど、
やっぱりこどもの頃にであった、
生まれてはじめての味の驚きには、
かなわないですよね。


SO!SO! それでね、

そのおばあちゃんがいた
駄菓子屋があった家のあと
いまどうなっているかなぁーって思いながら、
懐かしい場所に行ってみたら、
もちろんいまはもうその店はないんです。

マンションとか建ったり、
しゃれた人が歩いてたりするんだけど、
その思い出の場所に立っているだけで、
なんかあの頃の空気、匂い…
いろんな記憶がよみがえってきますよね。


SO!OSO! そういえば

もう30年くらい前になるんですけど、
アフリカに行ったんです。
東アフリカにあるケニア。

そのころ、
朝のラジオ番組の生放送のDJをやってって。
1年に1回、1週間夏休みをいただくんですが、

せっかくだから休みをかねて
おかはちさん!
番組の海外ツアーをしましょうって、
プロデューサーが企画してくれたんですよ。
いいプロデューサーでしょ!?

で、行ったんです。
リスナーーの皆さんといっしょに
東アフリカのケニアに。

インド経由でした、ケニアの旅。
会いに行くのは、マサイキリンとライオン。

えー、帰ってこれるー?大丈夫?って、
相当ビビってたら、
案の定、心臓バクバクのことが起こりました。

ケニアの首都から、
野生の動物の天国・マサイマラって草原まで
ミニバスでアニマルウォッチングに行ったんです。

すると、なんと!! 1台のミニバスがパンク。

あちゃー。
広大な草原のまんなかですよー

ライオンでも出てきたらどうしようー、と
みんなでキョロキョロしていたら、

きたぁーーーーーーー
遠くから走ってきたー!!!

アフリカ・マサイ族の集団
うーーーん、1、2、3…10人くらいいる。
しゃれたタータンチェックの、
大きな赤い布のカンガを体にまとって
槍を手にしている。

でも近づいてくると、
なんか、僕らを物珍しそーうに眺めて、
持っているものを
あれこれさわって欲しがるんです。

こわがっている女性もいたけど、
なんだかマサイ族は、
ニコニコ・フレンドリーなんですよね。


SO!SO!  その時誰かが

ボールペンあげたら喜ぶよといいいだしたので、
みんなでだしたら、
マサイ族の子供が欲しがったのは、
ボールペンではなく
スーパーマーケットのビニール袋、でした。

そっかー、マサイ族も
物を入れるビニール袋があると便利なことを
どこかで知ったんでしょうねー。

でもこのビニール袋
プラスチックのごみだから地球にかえらない、

うーん、渡していいのかなともおもったけど、
10人のマサイ族がみんな欲しがったのであげたら、
嬉しそうに帰っていきました。

いまだったら、地球に優しいエコバックと、
かわいいマスクをあげられたのにねー。

ごめんねー。


もういちど、あの場所にたってみたい、
もういちど、あの国へいってみたいという、
あの頃へもういちど行く旅、
とってもいいと思います。


あ、SO!SO!

いますぐいけない時代だからこそ、
空想すればいいんです。
空想しましょ!

いま思いついたことは、
早めに楽しくチャレンジしましょ。

いくつになっても、即、実践。
それ、大切。

いそいで、いそいで。


おしゃべりエッセイ、『SO!SO!』

おかはちでした。

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