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第7話「ピンクのタクシー」

おかはち
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この番組は「手のマルシェ」がお届けします。
This program is brought to you by Tenomarche.

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おしゃべりエッセイ、『SO!SO!』へようこそ。
いつも、いろんな旅をしている、おかはちです。

きょうは急ぐ―、というときお世話になるのが、街角を走っているタクシー。
このまえびっくりしました。
ピンク色のタクシーに乗ったんです。
いえいえ、あやしいお色気タクシーじゃありませんよー。
ちゃーんとした会社の可愛いタクシー。

車の種類、車種?
いまどきのクルマ、プリウスです。

SO!SO!

ピンク色のハンドルを握っている女性ドライバーさんが、
信号で止まった時、うしろの客席のボクに嬉しそうに言うんです。
「お客さん、この車プリウスでしょ?だから、わたしたちこのピンクのタクシーのことを、ピンプリ、って呼んでるんですよ」

『ピンプリ?どこかで聞いたような名前だなぁー、アカプリ?いやいやいや、あれは、赤坂プリンスホテルだぞー。ドンペリ?いやいや、あれは高―いシャンパンのはず。しかし、ピンプリという車にのっているというだけでも、なんかリッチな気分になってきたぞー』と心の中でニヤニヤしていると、さらに女性ドライバーさんがにっこり笑ってひとこと。

「このピンクのタクシー、ピンプリに乗っていると運転していてすごく楽しい気分になるんですよ」って。

ふーーん。福岡市内にお昼間だけ、2台しか走っていない、ピンクのタクシー。
もし手を挙げたときに、ピンクのタクシーが止まったら、それは幸運の始まり。
宝くじに当たったような気分になれますよー。

SO!SO!

地球上にあるいろんな色って、人をなんとなく元気にしてくれますよねー。
夕陽のオレンジを見て、『夕陽に向かって走ろう』なんてテレビ番組を見えて真似していた1970年代。まさに、夕陽のオレンジ色は、エネルギーのかたまりに見えます。
新緑の緑には、心いやされ心休まる鎮静作用があるような気もするし、

あ、SO!SO!

韓国料理のビビンパ。

SO!
石鍋の中、ご飯の上に韓国野菜のナムル、白菜キムチ、合いびき肉が入ってて、スプーンでかきまぜるあのうまーい韓国料理。あれって、赤いコチジャンをたっぷりのせてカチャカチャ、カチャカチャ、これでもかー、とかきまぜて食べると、ごはんまで真っ赤になっておこげもまざりあって、色だけ見てるだけでも元気もりもり!テンション上がるんです。うまい!マシソヨー!!とついつい叫んでしまいます。

みなさんも、そうですか?
明るい色の服を着た時は、きっと晴れやかな明るい声で1日が過ごせるし、きょうは、ちょっと決めてみた、というおとなしい色にしたときは、よそ行きの声か、いつもよりはトーンが低い声になってるもんねー、ふふーん。

SO!SO!

そういえば、佐賀県唐津のお葬式屋さんに、ピンクの霊柩車があるそうですよ。元気なおばあちゃんが、「私が天国に行くときは、黒いクルマで、いきたくない。明るいピンク色のクルマで天国へ旅立ちたいのよ」と言ったのがきっかけらしいです。
その話を聞いてピンクの霊柩車をそろえた、葬祭場の社長さんに拍手。
天国までピンクのクルマに横たわって、
笑顔で上っていくおばあちゃまに、心から合掌。

おしゃべりエッセイ、『SO!SO!』その7 ピンクのタクシー
おかはちでした。

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